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The CORPSE & The Shrikes / Split ( cassette)
¥1,000
The shrikesは先日センセーショナルなデビューを果たした正統派EMOメロディックパンクバンド。メンバー様々なバックグラウンドから織りなす、経験豊富でありながらピュアといった逆説的バンドで恐らく自虐カルトに留まらない全世界へ解き放つ全方位型アンサーメロディックバンド。 かたやthe corpseは大分の3ピースガレージメロディックバンド。このスプリット収録2曲は爽やかなポップンロールでこれが絶妙に小気味良い。いぶし銀。冥利に尽きるばかりか新たな出会いとして音楽の奥深さを再認識させていただいた。このジャンルに当方が明るくない点が申し訳ないのだが、ネオモッズにはないメロディック目線でのガレージは非常に業が深い。一曲はheatwaveが元ネタな気もしますがスーツで決め込むタイプのアプローチとは畑違いで、ファッションパンクへのアンチテーゼも含めてとにかくガレージの哀愁漂うキラーチューン。 互いにない部分、音楽性をリスペクトし合うことで相乗されたメロディライン。普遍的でありながら違和感なく現代に解き放たれる。いわばNo ideaの中期計画を担うナンバリングのような。もちろん最たる賛辞の意を込めて。 text crucifive ten DLコード付きです https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/the-corpse-the-shrikes-split-2
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WETNAP / gnarled (cassette)
¥1,650
2018年結成の東京の3ピースパンクバンドが2022年にDEBAUCH MOODよりリリースした1stアルバムをカセットテープでリリース。ひたすらにうるさく悲しい、どこを切り取っても胸をえぐられる。間違いなく待ち望んでいたグッドミュージックです。圧倒的熱量を持って極限まで削り、無骨に形作られた楽曲と決して媚びない美しいメロディは私たちのものであると確信させられます。メロディックともレボリューションサマー影響下のポストハードコアとも形容できる、そしてどちらでもないハードコア、メロディック、エモ、オルタナと全てが地続きだったあの頃の危うく得体の知れない空気感が瑞々しく再び現在につくられています。Dinosaur Jr.の"You're Living All Over Me"やJAWBREAKERの“Bivouac"などにある、ジャンルを形容できるようでできない「何か」を強く感じつつ、One Last WishやRites of SpringなどのDischord群、その他80'sから90's問わず全米各地の地下で蠢いていたSquirrel BaitやNew Sweet Breathといったメロディックパンクなど、誰しもが自分のフェイバリットに思いを馳せてしまう多様なバックグラウンドがより彼らの形容し難い音楽性に拍車をかけているように思います。ハードコアからエモやメロディックへ試行錯誤しながら変遷していった過渡期をリアルタイムで聴かせられているような感覚は唯一無二。また、今作は全曲一発録りでライブで放出されるマグマのようなパッションと冷たい緊張感がそもまま詰め込まれており、どこまでもリアルで生々しいです。アルバム名である“gnarled“は節くれだった、ゴツゴツしたというような意味があるようで、今作の楽曲はザラつき曲がりくねった美学が体現されたパンクアルバムだと思います。
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ANGRY SILENCE / Les Privés d'amour, les boit sans soif (cassette )
¥1,200
SOLD OUT
フランスのパンクバンドが2021年にリリースした1st EP。メロディアスで哀愁深い、だけどシリアスになりすぎないポップネスを持ったメロディックパンク。2020年にファーストショウを行ったばかりという、(おそらく)フランスの新星です。メロディックといって良いサウンドながらも彼らのTHE JAMなどにも通じる甘く柔らかなメロディと楽曲。聴きやすくありつつも聴くほどに彼らの味を噛み締めることが普遍的魅力を持った内容です。
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secteur pavé / Self-Titled (LP)
¥2,300
フランス・ブレストのパンクバンド2019年にリリースした1stアルバム。 No Glory Records、Dans le Vide、Entre Chien et Loup、Senseless Acts of Angerによる共同リリース。自転車競技の石畳区間から付けられたバンド名。熱くキャッチーであり無骨な哀愁がメロディの隙間から覗くパンクサウンド。Blitzなどの硬派な、そしてどこか洒落ているOi/Punkの流れを汲む、自然と声と拳を上げてしまう楽曲の数々。シンプルながらも切れ味鋭いギターと絶妙なところではいるマイナーなコード進行は一聴しただけでどれもセンス抜群です。個人的にですが特に“Travail bien fait"はジャンルの壁を超越した、ブリットポップに感じるようなアンセム感を感じています。ブレストのSyndrome 81やLitovskとメンバーも被っており両バンドとも共鳴する、ポストパンクを再構築した現行フランスのモダンOi!/Punkの流れをひしひしと感じます。本当にブレストとその辺りと関わりがあるバンドに外れはないです。
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Joyride! & Bitpart / split (cassette)
¥1,700
サンフランシスコのJoyrideとパリのBitpartによるメロディックスプリット。Joyrideが8曲、Bitpartが1stアルバムの全9曲を収録したボリューミーな内容。リリースはCorn Dog Recordsから。 Joyrideはラフでキャッチーなメロディック。パンクのビートとギターのジャカジャカ・ドタバタ感にキャッチーな甘酸っぱい素晴らしいメロディにガツンとやられます。FastbacksやParasolのようなパンクとインディロックが混ざったバンドのニュアンスを感じつつ、Peach Kelli Popなんかのギターポップの要素まである音楽性だと思います。 Bitpartは荒々しくも切ない男女混成ボーカルのラフメロディック。聴きやすさや分かりやすさに全振りしない、あくまでパンク、ハードコアを踏まえてのメロディックサウンドということを意識させられる音楽性。前身のバンドであるFat Beaverでオリンピアへのツアーを行っているようであり、RVIVRやRumbletowneリリースのバンドのようなオリンピアメロディックを志向していたのが伺えます。そして、それが完全に再現できていないという不完全さも今作の愛おしい魅力の一部分となっています。
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ACADEMY FIGHT SONG / IT'S MY LIFE (casette)
¥1,000
SOLD OUT
福岡のオルタナティブロック・ポストハードコアバンドがリリースした3rd EP。リリースは引き続きカルトレーベルkültti kasettiから。かなりのハイペースで今年リリースを続けている彼らですが、メロディ、ソングライティング、そして圧倒的な熱量が詰め込まれた現時点での集大成といえる内容。何かの終わりと始まりを期待させるような哀愁と希望が入り混じる文句なしのタイトルトラック"It's My Life"から幕を開ける今作。Husker DuのNew Day Rising期を彷彿とさせるアンダーグラウンドのパンクやポストハードコアからオーバーグラウンドへの過渡期、グッドミュージックを追い求めた先の景色が広がっています。メジャー感が漂いつつもSUGAR一歩手前とでも言うような絶妙の塩梅をあくまで日本詩で作るのは今彼らしかできないのではないでしょうか。続く"Under Taker"では不穏でどこかロマンチックさが漂うようなINSTRUMENTALの劇中で流れても全く違和感がないFUGAZIへの愛を奏でつつ、なだれ込むように"Makotoshi"へ。ヒリヒリするようなポストハードコアを文字通り叩きつけるようなリフに乗せていて、その中で荒々しくも浮かび上がってくるメロディに感情を揺さぶられ、思わず歌い出してしまうエモーショナルソング。そして、ラストはDinosaur Jr.のLost All DayやJAWBREAKERのAccident Proneといった曲のような悲しみ・切なさを大きな優しさが包み込んでくれるような"Nansei"。運転中にふとラジオから流れてきそうな親しみやすい柔らかなメロディと圧倒的な力強い音、歌っているかのようなメロディのギターソロがファズに乗って響き渡り幕を閉じます。今年カセットでリリースされた作品を3部作として捉えるなら物語を締めくくるにこれ以上ないエンディングだと思います。
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MIDSENTENCE / 2 SONGS SINGLE (casette)
¥600
SOLD OUT
フロリダの新鋭メロディックパンクバンドとしてリリースされていてもおかしくないFar East End からのアンサーバンド。掛け合いのツインボーカルが痛快かつ胸焦がれること間違いない。爽やかな疾走感のある楽曲が中心で小気味良い。そんな中でも裏付けされるのはJAWBREAKERやスウェーデンメロディック、jade tree、Dinosaur jrなどのギターロック、revolution summerなど総じてあらゆる"メロディック"の成分であり、抽出しながら引き算もしっかりとされた構成。まだサウンドプロダクションこそ荒削りではあるが、ありあまるピュアさで今後も切なさに浸るサウンドを追求してほしい。(text/ Crucifive ten)
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STRIKE ANYWHERE / NIGHTMARES OF THE WEST (cassette)
¥1,200
リッチモンドのメロディックハードコアバンドが11年ぶりに2020年にリリースした7曲入りEP。激しく速く疾走する楽曲とシンガロング必至のボーカルが人種差別、ミソジニー、政治腐敗など社会不条理に怒りをぶつける。99年のデビューからこの一貫した姿勢とサウンドは彼らがメロディック"ハードコア"だと今なお教えてくれる作品。UKメロディックBlockoの"OPENER"のカヴァーも収録。
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