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DEATHRO / ガラパゴス -GALAPAGOS (CD)
¥2,200
神奈川県愛甲郡愛川町を拠点に活動するロックボーカリスト・シンガーソングライターの2025年5thアルバム。リリースはROYAL SHADOWより。全曲MTRによるセルフ録音された今作は音圧の対極にあるようなシンプルなサウンドプロダクション。ロウが故にソリッドなビートとメロディ、各楽器が奏でる力強さがダイレクトに届きながらもどこか懐かしくも愛おしい質感になっています。J ROCK/ビートロックの核はそのままにに装飾を取払い短くなった楽曲はよりパンクやハードコアに近いものになっているようにも思わされます。ラブソング、ローカル、パレスチナ、反差別、自身への葛藤と、歌われる歌詞は優しく反抗心を強く感じ、DEATHROがパンク・ハードコアシーンをはじめ様々な人たちの間でなぜ愛されているかが詰まっているように感じます。またアルバムジャケット&アートワークもスキャンするまで一切PCを使わず、写真家・小野由希子さんが撮影したフィルム写真を現像した銀塩プリントと本人がSHARPワープロ書院を駆使してデザイン。
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ACADEMY FIGHT SONG / LIFETHINK (CD)
¥1,800
福岡のポストハードコア・オルタナティブバンドの2024年リリースの2ndアルバム。今作もリリースはkultti kasettiより。コンピレーションやDANCEBEACHとのsplit 7"に続いての今年を包括させるタイミングでリリースされた今作。前アルバムがテープリリースの内容+新曲という形だったので個人的にこれがある意味1stだと捉えています。ライブで絶え間なく演奏され、そのたびにリビルドされてきた強靭さを感じさせる楽曲たちは、メンバーの内側に色濃く沁みついている80's・90'sのDischord、SST、ebullition、札幌といったアンダーグラウンドミュージックのソウルが具現化したようです。Drive Like Jehu、Hot Snakesといったのサンディエゴへのリスペクトもしっかり忘れていない。 感情を直で叩いてくるようなスタイル全開の狂ったドラム、ポストハードコアマナーとヒリヒリ感にに溢れた突き刺すようなベース、轟音かつどこか暖かなギターの作り出すアンサンブル。そこに、ある種ポップスでも十分通用させると思わせてくれる圧倒的なうたごころに揺らされ続けるような感覚。激しく、複雑で熱く優しい、自分たちの日常の延長上にある音楽として素晴らしい内容になっていると思います。この音源でもライブでも是非体感してください。
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Academy Fight Song / Early Days (CD)
¥1,500
SOLD OUT
RUMTAG、タイガンなど様々なバンドでで活動しているeiji morodomiとStrange Over The Sun、Centerhitsなどで活動していたgivegiveとkabacにより2021年に福岡にて結成。2022-2023でリリースされ完売していた3本のカセットテープをまとめ新曲を追加したCDがKültti kasettiよりリリース。巨大な音像のギター、緊張感とうねりを生み出すベース、動物的と言って良いドラムが全てを躍動させ、刺すようなボーカルと沁み入るボーカルが対になり作り出す圧倒的な存在感。ハードコアやポストハードコアを通過した上でのギターロック、オルタナティブロック。D.Cの実験性からサンディエゴの狂った質感、いくらでも難解になるところをHusker Duの歌ごころが熱さと哀愁の境地へ連れて行ってくれます。また、エッジの聴いたリフと曲として普遍的な良さを持つ部分が両立しているのはJAWBOX、Burning AirlineでありJ. Robbinsの遺伝子も感じるところです。合間に挟まれるゆったりとした「KANATA」「NANSEI」は暖かな印象でポップスとして通用するようなキャッチーで柔らかなメロディを自然に歌っていています。凝り固まった肩肘を一気に解きほぐしてくれるような普遍的な良さに溢れ、少しスケールの大きさを感じさせながらもあくまでAcademy Fight Songの曲。ここに彼らのソングライティングの真髄があるように思えます。パンクとハードコア、ポストハードコア、ポストパンク、グランジ、80年代にあったぼんやりとあったはずのオルタナティブを今、新たに作り始めている彼らのこの1年が余すことなく詰まった作品です。
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NO TIME / NO TIME DISCOGRAPHY 2013-2022 (CD)
¥1,980
10月にジャパンツアーを行い、大きな反響を呼んだペンシルベニア州ピッツバーグのOi! PUNK/HARDCOREバンドのリリースしたSIX FEET UNDERからの1st 7"、1st LP "You'll get yours"の他、これまでコンピやプロモテープのみでの収録だった代表曲"Degenerate"、そして、公式音源としては初収録となる初期Agnostic front、BLITZのカバーを含む全20曲収録した編集盤。ジャパンツアーを企画したROAR DOWN THE ROAD RECORDSよりリリース。 「そもそも"スキンヘッズ"っていうよりはハードコアパンクなんで、自分達は。なんか文句あるすか」核心をついてくれたピッツバーグのバンドには、尊敬の念を抱くばかりだ。3コードに全てを注ぎ込むセンス。シンプルなハードヒッティングと人懐っこいメロディ。ステイトメントにもなりうる誠実な歌詞。ただそれだけでスタイルを確立させる。究極に難しい事だと思う。好きな音楽やカルチャーをぶっ込めるジャンルとして、ハードコアとOi!を選択し表現する。トレンディなハードコアとは一線を画し、彼らは間違いなく芯を食っている。いつまでも色褪せない音楽であり、改めて襟を正そうと思った。まさに現代に轟くClassicだ。 text by crucifive ten(dryacid) https://notimepgh.bandcamp.com/album/s-t-ep https://notimepgh.bandcamp.com/album/youll-get-yours-lp
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NO TIME / Suffer No Fool (CD)
¥2,000
NO TIME / Suffer No Fool (CD) ペンシルバニア州ピッツバーグのパンクバンドの2023年にTKO、Mendeku Diskakからリリースされていた2ndアルバムを2024年10月に行われるジャパンツアーに向けて主催のROAR DOWN THE ROAD RECORDSが日本盤としてCDでリリース。対訳付き。 骨太でタイト、キャッチーでバーニングしまくりのパンクサウンド。Oi! Punkのルーツとハードコアのパワフルさを併せ持つNegative Approach、Slapshotを想起させるAmerican Oi!マナーに則りつつも、不意に入るキラリと眩しいフレーズ、ロックンロール全開のギターは破壊力抜群。メンバーはAC/DCやSLADE、KISSをフェイバリットなバンドに挙げており、ダイナミズムやキャッチーさがしっかりと楽曲に練り込まれています。硬いグルーヴと熱量たっぷりのボーカルにメロディアスなギターサウンドが加わることで華やかに燃え上がる14曲。現行のTHE CHISELやMESSといったパンクサウンドが好きな人も是非聴いて、ツアーに足を運んでみて下さい!
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Two layers of paint / Duo 2023 (CD)
¥900
北海道のメロディックパンクデュオによる2023年リリース5曲入りデモ。デュオ編成として初の音源となります。
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Two layers of paint / Depression turns into pleasure (CD)
¥1,800
北海道のメロディックパンクバンドの2020年リリースの3rdアルバム。3ピース編成最後の音源となります。 https://tlopdxfxb.bandcamp.com/track/sunday-girl
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Moethein / E.P (CD)
¥1,300
福岡を拠点に活動するシンガーソングライターMoetheinによる2023年リリースEP。ティーンエイジャーの頃聴いて受けた衝撃と感情がフラッシュバックするようなポップであり物憂げ、一度聴いたら頭から離れない極上のメロディ。アコースティックの優しげな響きと蒼く澄んだような声が優しく寄り添ってくれる。90'sから00's前半のオーバーグラウンド化していく過程での広義のパンクが持っていた、より多くの人に届いて離さない魅力が彼の楽曲にはあるように思えます。WEEZER、BLINK 182、The Get Up KidsからDrive-Thru Recordsのバンドまでがふと脳裏によぎる、キャッチーで胸が締めつけられる甘酸っぱいアコースティックサウンド。
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FRIARS"N"SNIFFERS / NO FRILLS,NO BULLSHIT (CD)
¥1,000
SOLD OUT
2011年結成、福岡、山口、福山に在住するメンバーによるStreet Punkバンド。BOVVER RECORDSより2020年に7"と同封でリリースされた5曲入りCDとなります。 80's Oi! Punk、70's Punk、ModとUKミュージックの良い部分だけを飲み込んだような音楽性であり、パンクの持つ力強さとキャッチーさ、イギリスの音楽が持つ湿った影のある質感を見事に彼らのスタイルとして昇華させたものになっています。ルーツとマナーに忠実であり、自然と拳を握り、声をあげてしまいたくなる熱い楽曲。その根底にはしっかりと各楽器のアンサンブル・ボーカル共にメロディアスなセンスがふんだんに詰まっているように思います。音源を聴き込んだ上、ライブの熱さも是非体感してください。
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Fiddlehead / Death Is Nothing To Us (CD)
¥2,200
※こちらは海外盤になります。 Have Heart、Verse、Basement等の2000年代から2010年半ばまで活躍したハードコアバンド、エモバンドを中心としたメンバーにより結成された、ポストハードコア・インディーロックバンドの2023年リリースの3rdアルバム。Run For Cover Recordsより。百戦錬磨の5人のグルーヴから生み出される、“ハードコア通過後“としか形容できない独特のうねり。エネルギッシュでありつつ彼らの過ごしてきた時間も確かに感じさせる哀愁。革新的目新しさに溢れているサウンドではないはずなのに何故こんなに瑞々しく、またエモーショナルに響くのでしょうか。前作からの完全な延長線上でありつつ、より渋い方向へ向かった気がします。このバンドの心臓と言えるドラムShawnの入魂のスネアとフロアタムさばきに燃え上がり、深みのサッドギターに胸を締め付けられ、ボーカルPatの無骨ながらもメロディアスに歌い上げるパートに涙腺を刺激されます。Dischordのバンドを想起させるようなサウンドではありますが、Fiddleheadは根底にあるセンスがモダンなバンドで、現行のインディロックとも親和性が高いです。なのでRun For Coverからリリースしてきているのも凄く納得できます。もちろんハードコアへのリスペクトと愛は今なお深く、Angel Du$t、Trapped Under IceボーカルのJusticeを迎えた"True Hardcore(Ⅱ)"で、自分達のハードコアの意味と思いを歌っています。現代におけるエモとポストハードコアの形を追求する洗練された作品。
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RESONANCE / 1st EP (CD)
¥500
SOLD OUT
突如現れた仙台の新星メロディックバンドによる初音源、3曲入りEP。Blew、International Jet Set、Lovemenといった在りし日のSnuffy Smileの幻影がフラッシュバックする、サッドで青さと熱さ全開のメロディックパンク。激しさや荒さの中にある切ないグッドメロディをギリギリで歌うこの感じ、20数年は時代を間違えてしまったようなサウンドを2023年の現在にこんなにフレッシュな感覚で聴けるとは思ってもいませんでした。色々とバックグラウンドを思わず考察したくなるような音楽性ですが、往年のSnuffy SmileのバンドにあったModの影響やモロなUKメロディックの影響はそんなに感じず、どこまで意識しているかは分かりませんが、演奏自体はジャパニーズメロディックに加えてJAWBREAKERやSAMIAMあたりのアメリカのイーストベイメロディックぽさが出てるんじゃないかなとも思いました。細々とバンドを挙げて書いてしまいましたが、曲がりくねりながらも結果的にストレートに感情に訴えかけてくる、ピュアなグッドメロディックなので是非聴いてみてください。
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Three / Dark Days Coming (CD)
¥1,800
SOLD OUT
元Gray Matterのメンバーと元Minor ThreatのJeff Nelsonにより結成されたパンクバンドが1989年、彼らの解散後にDischordよりリリースした1stアルバムであり唯一の音源。LP未収録のデモ・トラック10曲がボーナス収録された全20曲入りとなっています。ハードコア通過後のエモーショナルなハードコア、それをもっと極端にメロディアスな方向に推し進めた結果、レボリューションサマーを突き抜けてメロディックと言えるサウンドへ。歌ごころたっぷりのボーカルGeoff Turnerの歌はパンクの影響を感じさせる荒々しさとポジティブさに溢れていながらもどこか悲しく切ない。それが堪らなく私達の心を揺さぶる極上のメロディとなっています。楽曲のアレンジセンスも抜群でカントリーやブルースのニュアンスをいち早く取り込んでいるように思えます。永遠の名曲"Swann Street"をはじめ、このアルバムのトータルの最大瞬間風速でHusker Duをも凌駕してしまった偉大な一枚。
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HOLY SHIT! / Had A Couple More Good Songs (CD)
¥1,100
ウィスコンシン州ミルウォーキーのハードコアバンドが本年3月の日本ツアーに併せて2009年以降のリリース音源から最新7インチ “Used Punk”収録曲までの78曲完全収録したコンプリートCDをSnuffy Smilesがリリース。速く短くストレンジでレイジングなこれぞアメリカンハードコアなサウンドを作り続けている彼ら。全曲ほぼ1分未満という曲の短さの中を爆速で走り抜けつつも捻くれた一筋縄では決していかないフレーズや展開はBlack FlagやDie Kreuzenといっあ80'sのSSTやTouch And Goのハードコアの息吹を感じさせてくれます。3/13からジャパンツアーが始まりますのでアンダーグラウンドを破壊的に駆け抜ける彼らのライブを是非。
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ANORAK! / st (CD)
¥2,000
SOLD OUT
東京のエモバンドがリリースした1stアルバム。トウィンクルで蒼さ溢れるメロディ、音源から確実に伝わるパッション。フレーズの一つ一つや歌のメロディに暖かさと、時に燃えんばかりの熱が込められています。Algernonの幻影を追い抜いて来た正当派のエモリヴァイバルであり、奥底から自然と滲み出て来る悲しさみたいなものがトウィンクルにたしかに乗っていると思いました。曲としての完成度は勿論、特にギターはテクニカル云々じゃない、マスじゃないピュアなフレーズとしての良さが詰まっています。malegoatやfallsなどの西東京からINTO IT.OVER IT.やSignal Midwest辺りまでも彷彿とさせつつも、ただのフォロワーじゃなくしっかり最新型。 全曲東京の地名が拝された曲名は情景と記憶が流れ込んでくるようで、自分も東京いた時の中央線、井の頭線など思い出しエモーショナルな感じになりました。全曲すぐに過ぎ去ってしまう、青春の最期のような、電車から過ぎ去って行く駅を見るような感覚で一枚通して素敵な作品です。
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