-
On The Might of Princes / Sirens (LP)
¥4,000
ロングアイランドのエモバンドの2003年にCDでRevelationからリリースされていた3rdアルバムを2023年Dead Brokeが初めてレコードでリイシュー。オリジナルのレコーディングエンジニアによるリミックス・リマスターがされています。冷たい狂気と怒り、悲しみが渦巻くエモ・ポストハードコア。複雑に、時に不協和音を出しながらもどこか心地よく絡み合う2本のギター、前作に続きジャンルに囚われないリズムパターンはよりダイナミックなものになっています。歌われるメロディはよりメロディアスかつストレートなものへ。今作はCave In、Isisなどで知られる、ボストンのNew Alliance Studioでレコーディングされたということも関係しているのかサウンドプロダクション、アレンジ面でも明らかに前作から数段先のステージに到達したクオリティであり、ほのかにエクストリームなヘヴィミュージックの雰囲気も漂います。静と動が入り乱れるカオスでありながらもしっかりとドラマチックに涙腺を刺激する楽曲はこれが彼らのラスト作となったことを考えると尚更儚いものに聴こえます。
MORE -
BUSY WEATHER / st (LP)
¥2,500
ノースキャロライナ州アッシュビルのメロディックパンクバンドが2022年にDead Broke RekerdsとAnxious And Angryよりリリースした初12“。荒々しくシンプルなグッドメロディの応酬に否が応でも熱くさせられる全7曲。久々に待ってました感のある楽曲はラフさと王道のコード進行、そしてとびきりのキャッチーなメロディに彩られた楽曲で10年代オリンピアのローカルメロディックや最良の時代のイーストベイポップパンクなどの要素を色濃く感じさせる内容となっています。本当にHOOKY(RVIVRのEricaやLattermanのMattが2007年頃やっていたこちらも最高のメロディックバンド)ぽいなと思っていたらどうやら元メンバーがいるようです。ドラムのハイハットの刻み方やシンプルなパワーコード、単音の入れ方などはイーストベイポップパンクのニュアンスでcrimpshrineからCleaveland Bound Death Sentenceなどまで思い起こされます。10年代半ば位から良いメロディックバンドがなかなかいないなと思っていましたがこれぞアメリカのメロディックというのを思い出させてくれる作品です。
MORE -
On The Might Of Princes / Where You Are and Where You Want to Be (LP)
¥2,800
SOLD OUT
ニューヨーク・ロングアイランドの伝説のエモ・ポストハードコアバンドの2001年リリース2ndアルバムのリイシュー盤。Dead Broke Rekerdsからです。音楽性はTexas Is The Reason、yaphet kotto、Engine Down等のバンドを思い起こさせますが、そのどれにもあてハマらない唯一無二のものとなっています。90's emoの延長線上ではありつつもハードコア由来の攻撃性は失っておらず、正しい意味でのポストハードコアを体現しているバンドだと思います。特に"And the Hat Stays Onは淡々しつつも悲痛な静パートからの感情むき出しの重厚な激パートへの畳み掛け方がドラマチックとしか言いようがないです。 寒々とした静寂と悲しい咆哮に胸をえぐられる作品。
MORE -
YOUR PEST BAND / REFLECTING BOARD (LP))
¥3,100
SOLD OUT
東京のガレージパンクバンドが2021年にデジタルでリリースされたニューアルバムが今年2022年に晴れてLPでリリース。リリースは東海岸のグレートパンクレーベルDead Brokeより。ガレージのラフさと時にクラクラするようなサイケ感、アメリカの土煙りが漂うようなブルージーさ、パワーポップのような甘く切ないムーディなメロディとパンクに留まらない音楽性。これまでの作品と比べるとよりストレートで土くさいロックとパンクのエネルギーをダイレクトに感じられる、かついつまでも耳に残り続けるような普遍性を獲得した内容だと思います。その根底にあるのはWipersやThe Stranglers、Rolling Stonesまで彷彿とさせてくれる純粋なグッドミュージックへのバックグラウンドの深さとそこに裏打ちされているポップセンス。“Strange Rings”はXTCのようなパワーポップの普遍性と魅力が凝縮されて素晴らしい名曲で彼らの卓越したソングライティングに驚かされます。なかなかこんな曲出てこないです。10年代前半のDirtcult系のガレージパンク群からか一歩も二歩も次のステージに進んだことを感じさせてくれる傑作なんではないでしょうか。ツアーにより作り込まれてきたライブもバチバチですので是非。
MORE -
IRON CHIC / SHITTY RAMBO (7")
¥1,000
SOLD OUT
ニューヨークのメロディックバンドが2009年に Dead Broke Rekerdsよりリリースした1st EP。サードプレスです。不器用で熱い、一撃必殺の切ないメロディが堪らないメロディックパンク。LATTERMANの流れのサウンドではありますがギターのコードワークやフレーズ、ボーカルもキャッチーでありつつも全体的にブルージーさが漂っていて、LATTERMANとはまた違った内に秘めたような熱さや渋さを感じます。POTBOILER、GET BENTといったバンドと2000年後半から始まった東海岸メロディックの流れの口火を切った作品の1つではないでしょうか。
MORE -
NOTCHES / NEW KINDA LOVE (LP)
¥2,200
ニューハンプシャーのメロディック/ギターロックバンドが2020年にDead Brokeよりリリースした3rdアルバム。疾走感溢れるリズム隊と抜けの良いギター、これまでの作品で最もメロディを意識したバラエティ豊かなボーカルはもろに"HERE'S WHERE THE STRINGS COME IN"の時のsuperchunkを意識させられます。 パンク、メロディック、エモ、ロックとこれまでバンドのやってきたサウンドの全要素をハイクオリティでまとめていて彼らの一つの集大成と言える作品になっていると思います。
MORE