litovsk & hinin / Split (7")
フランスのチュールのhininとブレストのlitovskがカヴァー含む2曲ずつを収録したスプリット。Dans le Vide、Donnez Moi Du Feuをはじめ7レーベルによる共同リリース。
litovskはポストパンクをかませた上でのモダンパンク。Oi!/Punkがバックグラウンドの渋く熱いパンクサウンド、そしてその先を聴かせてくれている内容。2ndアルバムで顕著になってきたJoy DivisionやThe Smithsといった音楽への歩み寄りはBlitzのSecond Empire Justiceをより堀り進めた音楽性と考えると必然だったように思えます。色彩豊かなキラキラとした、だけどメランコリックな雰囲気も端々に漂う楽曲と燻銀のボーカルの化学反応はバンドの次のステージへの進化を物語っています。80'sのフレンチパンクバンドBérurier Noirの"Baston"のカヴァーを収録。無骨な原曲を彼らの色たっぷりのエモーショナルな楽曲へと仕上げています。
hininもまたピュアなパンクが根底にありつつCureやJoy Divisionといったメランコリックなポストパンクを取り入れ昇華させたサウンド。疾走感たっぷりの楽曲でOi!/Punkルーツを感じさせるボーカルが作りだす質感はハイプなインディのバンドのそれとは一線を画します。カヴァー曲はThe Undertonesの"Reve adolescent(Teenage Kicks)"。フランス語で力強く、そして原曲に比べて遅いスピードでカヴァーされており、この曲の元々持つメロディの良さがより浮き彫りになったものとなっています。