-
FAULTY COGNITIONS / Somehow, Here We Are (cassette)
¥1,800
テキサス・サンアントニオのパンクバンドの2024年1stアルバム。Cercle Social Recordsから2024年にリリースされていたLPをDead Broke Rekerdsがカセットテープでリリース。パワフルな8ビートに導かれるようにじわじわとギアを上げていき、いつの間にか熱狂の中に引きずりこまれているような、円熟したメロディと渋くもドラマチックな楽曲ががっちりとかみ合ったサウンド。Shang-A-Lang、Low CultureのChris Masonがボーカルというところでメロディックファンには引っかかる部分が多分にあるとかと思いますが、ラフメロディック要素は残しつつThe Replacementsなどのような正統派パンクの影響が強いように感じます。Chrisのここぞのグッドメロディで一気に熱が入る瞬間は最高に痺れます。完全にチェックが遅れてましたが2024年ベスト級の作品だと思います。
MORE -
WETNAP / /// (cassette)
¥900
SOLD OUT
東京のパンクバンドによるセルフリリース2025年3曲入りEP。ザラザラとした無骨な質感から作り出されるサウンドは鋭く、物悲しくも暖かい。メロディックやエモ、オルタナとして高揚するメロディをバシバシにおさえつつ、パンクだけではない多様なバックグラウンドが混じりあった独自のスタイルを感じさせてくれます。また、個人的に感じていたJAWBREAKER節やDISCHORD感に加えBuilt to SpillやArchers of Loafなどに通じる哀愁インディロックの旨みが激しさの中にあり、よりアーティスティックな艶が感じられる内容になっていると思いました。テープで聴くのがベストだと思うので是非。 ※セルフコピー仕様.DLコード無 https://wetnap-band.bandcamp.com/album/-
MORE -
sniff / 4 song e.p. (cassette)
¥1,000
熊本のメロディックバンドの2025年4曲入りEP。リリースはKültti Kasettiから。ポップ&サッドなメロディのひとつひとつが切なく胸を打ってくる、蒼くエモーショナルなサウンド。キャッチーなんだけどどこか突き抜けないイナタさ、完成されないが故により熱く燃えるような、そんな魅力を感じます。前作から90'sやEarly 00'sインフルエンスを感じるサウンドへ徐々に時代を逆行するように変化していっている彼らですが、今作はよりメロディックな部分へと踏み込んできたのかなと思います。Two Line FillerやPainted ThinなどのカナディアンメロディックからSaves The Day(2nd、3rd )、The Promise Ringや初期The Get Up Kidsまでが脳裏に浮かぶようなメロディックとエモの淡い境界の質感がきちんと存在しているのがとても良い。懐古でありモダンな正統派"エモメロディック"と言える内容に仕上がっているのではないでしょうか。 https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/4songs-e-p-sample
MORE -
The Arrival Note / Vol. 2 (CT)
¥1,650
SOLD OUT
フロリダのエモバンドが2022年にリリースした2nd EP。リリースはSunday Drive Recordsより。エモの繊細なメロディとハードコアのダイナミズムが調和した、懐かしくも瑞々しいサウンド。1st EP時よりも楽曲の方向性もより明確になっているように思えます。フロリダらしいともいえるメリハリが有りエッヂのの利いたサウンドプロダクションはFurther Seems Forever辺りのバンドも想起させられますし、ボーカルの伸びやかで哀愁ある雰囲気はChamberlainの渋さもあると思います。既に貫禄漂う内容です。
MORE -
the arrival note / the arrival note EP (cassette )
¥1,400
SOLD OUT
結成間もないフロリダのエモバンドが2022年にリリースした4曲入りEP。Sunday Drive Recordsから。90年代のダイナミズム溢れるハードコア影響下のエモからDeep Elm系の美エモまで影響が見えるサウンド。Texas is the ReasonからBenton Fallsなどが思い浮かびましたが、この作品収録の4曲は曲毎に影響を受けている90‘sエモのタイプを意識的に分けているように思います。個人的に"Tranjectory"はsplit lip/初期chamberlainを感じる瞬間があって燃えたぎります。
MORE -
Slow Fire Pistol / Radiant (CT)
¥1,650
SOLD OUT
アトランタの激情ハードコアバンドがSecret Voiceより2023年にリリースした3曲入りEP。Foundation、Dead in the Dirt、Criminal Instinct、PDCなどの現メンバーと元メンバーといったハードコアバンドな面子で構成されています。メランコリックな旋律とあくまでハードコアとして鳴らされるscreamoであり、サッドで凶暴さに満ち溢れています。The Assistant、You and IからCity of Caterpillarなどまでを彷彿とさせる、静と動がが入り混じりカオティックに躍動していくサウンド。
MORE -
Shut Your Mouth & Forbear / Split (CT)
¥1,650
SOLD OUT
東京のハードコアバンドShut Your Mouthとインディ・シューゲイザーバンドForbearによるスプリットテープ。ルーツやシーンが近しいバンド同士によるジャンル異種格闘技戦スプリット。DLコード付き。 Shut Your Mouthはブルータルさとリズミカルなグルーヴが絶妙にミックスされた90'sスタイルのニュースクールハードコア。モッシーでダンサブルでさえある、練り込まれたリフが飛び交う。欲しいところに美味しい展開とリフが来てくれる、EarthmoverからChokeholdまで思い起こされるサウンド。いくらでも極悪になり得る楽曲ですが、アンガーだけどどこか爽快感漂うボーカルとのバランスも気持ち良い。 Forbearはそこはかとない無骨さとダイナミズムを感じさせるリズムと分厚くも冷ややかギターに男女混声のボーカルが淡く響くサウンド。ハードコアをルーツに持ちながら、そこからエモのエッセンスを取り入れつつオルタナティブロック/シューゲイザーへ帰着するのはRun For Coverのバンドなんかが10年代に作り上げていった質感と同じものを感じます。現行だとNarrow HeadやSunday Driveのバンドと同じように、ジャンルをシームレスに横断しつつ着実にアップデートし続けています。
MORE -
futurina / Always refreshing / Elephant (cassette)
¥1,000
SOLD OUT
熊本を拠点に活動するエモ・ポストロックバンドfuturinaの2曲入りカセットテープ。DLコード付き。Post Marked StampsシリーズのスプリットCDに続いての初単独作品。 熊本の中で間違いなくベストなライブ/クラブベニューNAVARO内レーベル4JC RECORDSよりリリース。 心地良さとメランコリックの狭間で揺れるようなサウンド。狙いすましたアルペジオと共にゆったりとしたリズムで丁寧に進んでいき、ここぞのところではしっかりとバーストさせるのはPenfoldなどのDeep Elmのエモバンドの文脈を感じさせられます。"Eelephant"はイントロのベースライン入ってきてからはニヤニヤものですね。浮遊感と牧歌的な質感は淡いという表現がぴったりな沁み入るようなエモーショナルがあります。 https://4jcrecords.bandcamp.com/album/always-refreshing-elephant
MORE -
dryacid / promo 2023 (cassette)
¥1,000
SOLD OUT
福岡のパンクバンドの2024年BLACKHOLEよりリリース予定の1st 7"収録曲の別テイクをはじめ、全4曲を収めたプロモテープ。DLコード付き。リリースはkultti kasetti。鉄壁のドラムといぶし銀のベースにより作られるクールでタイトなリズムを土台に、サッドで色彩鮮やかギター、高揚感を煽る熱いボーカルはポストパンクを消化させたパンクサウンド。BllitzやCamera SilensといったOi! Punkをポストパンクの要素で昇華させたサウンドは純度を損なわずにスタイリッシュ。Syndrome 81やLitovskといった現行のモダンパンクとも渡り合える内容です。これを聴いてリリース予定の7"の期待を上げときましょう。 https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/promo-2023
MORE -
TEXAS 3000 / tx3k (cassette)
¥2,200
SOLD OUT
東京の3ピースオルタナティブバンドによる2023年にSkin Slicing Horseよりリリースされた1stアルバム。楽曲の端々から香る大陸の音楽特有の力強さと哀愁、ザラザラとした想像上の80's、90'sのアメリカに思いを馳せてしまうサウンド。雑多に変則的に曲がりくねりながらもある瞬間に1つに繋がる感覚はPolvoやShudder To Thinkにも通じるグッドミュージックだと思います。肩の力が抜けているようで突如ギア上げてくる瞬間とメランコリックなアルペジオがアルバム全体、1曲の中で目まぐるしく変化していき、その質感は彼らの瞬間瞬間を切り取り凝縮させたよう。それでいて聴き手に難しいとは感じさせないのはやはりセンスだなと。乾いたポップネスが余すことなく詰め込まれた作品です。
MORE -
Everyone Asked About You / Paper Airplanes, Paper Hearts (cassette)
¥1,900
SOLD OUT
90年代に活躍し、後年一部でカルト的な人気を博しているアーカンソー・リトルロックのエモバンドの音源をNumero Groupがリイシュー。本作"Paper Airplanes, Paper Hearts"は、1997年から2000年にかけてリリースされた"Let's Be Enemies"LPと2枚の7“、The Shyness ClinicとのSplitを含む、Everyone Asked About Youの全作音源集。蒼さと儚さが入り混じる2人のボーカル、シンプルかつ余白たっぷりなリズム隊に枯れたメランコリックなアルペジオ、それをシンセサイザーが優しく包み込む。少しカラッとした質感はミッドウェストエモであり、メロディ自体はキャッチー。時に私たちの心に沁みいり、時に高揚させるエモとして完璧なバランス。不安定さ、不完全さがオーバーグラウンドミュージックやクオリティという音楽的要素を凌駕する瞬間が納められている、エモフリークを熱くさせるのも納得のサウンドです。Jejune、Eldritch Anisette、近年のバンドだとKitty HawkやBlue Periodが好きな人は間違いなく気にいるサウンドです。 "Crazy"とか聴くとBraidの影響も受けたのかなと。90's emoの幻想は続きそうです。
MORE -
The CORPSE & The Shrikes / Split ( cassette)
¥1,000
SOLD OUT
The shrikesは先日センセーショナルなデビューを果たした正統派EMOメロディックパンクバンド。メンバー様々なバックグラウンドから織りなす、経験豊富でありながらピュアといった逆説的バンドで恐らく自虐カルトに留まらない全世界へ解き放つ全方位型アンサーメロディックバンド。 かたやthe corpseは大分の3ピースガレージメロディックバンド。このスプリット収録2曲は爽やかなポップンロールでこれが絶妙に小気味良い。いぶし銀。冥利に尽きるばかりか新たな出会いとして音楽の奥深さを再認識させていただいた。このジャンルに当方が明るくない点が申し訳ないのだが、ネオモッズにはないメロディック目線でのガレージは非常に業が深い。一曲はheatwaveが元ネタな気もしますがスーツで決め込むタイプのアプローチとは畑違いで、ファッションパンクへのアンチテーゼも含めてとにかくガレージの哀愁漂うキラーチューン。 互いにない部分、音楽性をリスペクトし合うことで相乗されたメロディライン。普遍的でありながら違和感なく現代に解き放たれる。いわばNo ideaの中期計画を担うナンバリングのような。もちろん最たる賛辞の意を込めて。 text crucifive ten DLコード付きです https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/the-corpse-the-shrikes-split-2
MORE -
Wet Machines / I've Got Nothing For This World (cassette)
¥1,000
SOLD OUT
"静と動、コントラストの美しさ" 華やかでド派手な1stとはうってかわり、2ndは徳島のヤシの木から滴る雨の雫のような趣。どこか人々の感情を揺らすような気品、気高さ。それは火酒を舐めながら読み耽る純文学のように淡く切ない。 憶測を駆り立てるのはやはりグラムやサイケデリック、サザンロックやソフトロックの土臭さ。戸惑いを隠せないまま衝撃は連鎖し続ける。酔狂なまでに堕落して憔悴する日々の中、強烈な個性の集合知が育まれた。その先にアダルトかつコンテンポラリーに満ち溢れた没入世界への扉が開かれる。加えてSladeのようなキーボードとユニゾンギターがひたすら哀愁を醸し出す。あくまで孤高のスタイルを貫き通した。 パンクの音楽性を敢えて抜くっていうのが彼等ならではのパンクアティトュードで事実説得力しかない楽曲群。変わっているようで何も変わっていないオルタナティブチェンジ。そういったかまし方。充実感。神は細部に宿ると改めて認識した。 text crucifive ten DL code付きです https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/ive-got-nothing-for-this-world-2
MORE -
CAREER WOMAN & LETNIY / SPLIT (cassette)
¥1,738
アメリカと東京のインディロックバンド同士によるスプリットテープ。活動を再開したPOWER ELEPHANTよりリリース。CAREER WOMANはMelody名義で曲をリリースしていたのも記憶に新しいですが、よりそのソングライティングに磨きがかかったインディサウンド。フォークやパンク、オルタナなどのバックグラウンドを現行のU.Sインディとしてしっかり落とし込んだ楽曲、そこに透き通るようなボーカルが広がっていく質感はSnail MailやJulien Bakerが出てきた時に近いかなと思ったんですが"Balcony"や"Static / Traffic"のフォーキーで淡く切ないメロディはサンフランシスコのfuvkと通じると思う要素もあったり。この路線を突き進めてくれると個人的に嬉しいです。今後のサウンドの変化も非常に楽しみな3曲を収録しています。 LETNIYはポップでファズが効いて甘いメロディが堪らないインディ・パワーポップ。U.Sの90'sのギターロックなどの影響を強く感じさせつつもあくまで現行のモダンな音という感じで、特に"Hot Gimmick"はSupercrushなどの現行パワーポップ・ギターロックを好きな人に是非聴いて欲しいなと思いました。3曲ともバラエティに富んだ楽曲を収録しているんですが邦ロックフレーバー漂うところなどはHomecomingsやShe Saidにある親しみ深さ、スッと耳に入ってくる、いつまでたってもふと思い出すようなメロディラインを持っていて素晴らしいです。
MORE -
WETNAP / gnarled (cassette)
¥1,650
2018年結成の東京の3ピースパンクバンドが2022年にDEBAUCH MOODよりリリースした1stアルバムをカセットテープでリリース。ひたすらにうるさく悲しい、どこを切り取っても胸をえぐられる。間違いなく待ち望んでいたグッドミュージックです。圧倒的熱量を持って極限まで削り、無骨に形作られた楽曲と決して媚びない美しいメロディは私たちのものであると確信させられます。メロディックともレボリューションサマー影響下のポストハードコアとも形容できる、そしてどちらでもないハードコア、メロディック、エモ、オルタナと全てが地続きだったあの頃の危うく得体の知れない空気感が瑞々しく再び現在につくられています。Dinosaur Jr.の"You're Living All Over Me"やJAWBREAKERの“Bivouac"などにある、ジャンルを形容できるようでできない「何か」を強く感じつつ、One Last WishやRites of SpringなどのDischord群、その他80'sから90's問わず全米各地の地下で蠢いていたSquirrel BaitやNew Sweet Breathといったメロディックパンクなど、誰しもが自分のフェイバリットに思いを馳せてしまう多様なバックグラウンドがより彼らの形容し難い音楽性に拍車をかけているように思います。ハードコアからエモやメロディックへ試行錯誤しながら変遷していった過渡期をリアルタイムで聴かせられているような感覚は唯一無二。また、今作は全曲一発録りでライブで放出されるマグマのようなパッションと冷たい緊張感がそもまま詰め込まれており、どこまでもリアルで生々しいです。アルバム名である“gnarled“は節くれだった、ゴツゴツしたというような意味があるようで、今作の楽曲はザラつき曲がりくねった美学が体現されたパンクアルバムだと思います。
MORE -
Wet Machines / Republic Wellness (cassette)
¥1,000
徳島のWet Machinesの4曲入りEPが福岡のkültti kasettiよりリリース。your pest band、what-a-night's、silverwigs、messといった徳島パンク・メロディックのオールスターともいえる盤石のメンバー構成から繰り出される珠玉のグッドミュージック。パンクのパワフルさは勿論、ガレージのザラザラ感やパワーポップの甘さ、グラムロックの妖しさ、泣きのハードロックギターが最高の形で結びついています。爽快さと哀愁、熱くありながらも時折クラクラするようなサイケ要素のあるボーカルもめちゃくちゃハマっていて不意打ちを食らったような衝撃と高揚感を覚えます。80'sミュージックへの再挑戦ともいえる音楽性は現行のSheer MagやRomeroなどといったバンドともシンパシーを覚える、かつてのオーバーグラウンドミュージックの持っていた多様性と深み、時代も場所も超えて聴き継がれていくような普遍性を持った音楽だと思います。ロックやパンクの奥深いところにある土臭いアメリカンミュージックの匂いをはっきりと感じとることができる空気感を徳島という土地から見事に作り上げている快作。過去作品も含めて是非体感してください。 https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/republic-wellness
MORE -
Zone Infinie / Dommages (cassette)
¥1,400
SOLD OUT
フランス・ビルールバンヌのパンクバンドが2022年にリリースした10曲入りテープ。本作は2021年にリリースされたEP"Dégats"と2022年にリリースされたEP"Atomisés"を収録した内容となっています。骨太でCamera Silens を思わせる印象的なベースラインやLeatherfaceを思わせるサッドなギター、ハードコアのエネルギッシュさやポストパンクのコールドな部分などパンクやハードコアのより多角的な要素が詰めこまれた音楽性。現行のフランスのモダンパンクとはまた少し違ったプリミティブな魅力に溢れていますが“Parti does ombres”は聴けばパンクが好きなら全員納得の曲じゃないでしょうか。フランス語の歌詞の為、意味を理解できているか怪しいですが、彼らの歌詞は、社会的で生々しい側面を持ち、高級住宅地化の犠牲となり周辺に追いやられた「何者でもない人々」の経験を、喧嘩や飲酒といった決まり文句とはかけ離れた形で表現しています。彼らの作品のジャケットが無機質な建物や街、瓦礫といったものになっているのもリヨンの外れにあるビルールバンヌというフランスの中心地から離れた街にある現実とリンクさせているのかなと思います。ブレストしかり、中心じゃないところからカッコ良いパンクが生まれてくるのはめちゃくちゃ正しいことだと思わせてくれる内容です。
MORE -
Tsarev / Self-Title (cassette)
¥1,200
フランス・ブレストのパンクバンドが2020年にリリースした1st EP。Dans Le Videからテープでのリリース。今フランスで最も熱いと言っても良いブレスト仕込みのモダンOi/Punk。ド派手な展開はないが沸々と湧き上がるような熱さがあるいぶし銀のパンクサウンド。ストイックな8ビートを刻むリズム隊と切り裂くギター、拳を上げるグッドメロディ。Syndrome81をはじめLITOVSKやsecteur pavéなど良質なパンクバンドを生み出し続けているブレストという街に恥じない新たなニューカマーと言って良いでしょう。
MORE -
filature / st (cassette)
¥1,200
SOLD OUT
フランス・トゥールーズのパンクバンドが2022年にリリースした5曲入りEP。リリースはDans Le Vide、Seitan's Hell Bike Punksより。かき鳴らされる冒頭のギターで間違いないと確信させらてしまう、ヨーロッパの燻んだ寒空とその下で沸々と燃えているようなサッドで熱いモダンパンク。刺すような単音ギターとマイナー調のコード、タイトなリズム隊、コテコテのOi! Punkというよりはポストパンクの影響が大きく窺える近年のブレスト周辺のバンドと共鳴するモダンなパンク。メンバーなどの詳細は不明ながらも、現行のこの手の音楽性のバンドの中ではこのEP一本で抜きんでたものを感じていて、とにかく曲が良いと思います。曲調としても早くもSyndrome 81影響下のバンドなのではと勘繰ってしまいます。現行フランスに注目している人は必ずチェックして下さい。
MORE -
nohz / DEMO (cassette)
¥1,200
SOLD OUT
フランス・トゥールーズのパンクバンドが2022年にリリースした全7曲のデモテープ。Dans Le Vide、Dirty Slap Records、Urticaria Recordsからのリリース。ダークなエネルギー渦巻くraw&primitiveなパンク。耳をツンザクようなレイジングなボーカルのパッション全開の速いパートからのダーティな踊れる展開が来るのはハードコアとして極上です。HOAXをはじめとするCONDITIONやKLONNSなどにも通じる怒りの爆発として正しい形のアンダーグラウンドミュージックだと思います。
MORE -
ANGRY SILENCE / Les Privés d'amour, les boit sans soif (cassette )
¥1,200
SOLD OUT
フランスのパンクバンドが2021年にリリースした1st EP。メロディアスで哀愁深い、だけどシリアスになりすぎないポップネスを持ったメロディックパンク。2020年にファーストショウを行ったばかりという、(おそらく)フランスの新星です。メロディックといって良いサウンドながらも彼らのTHE JAMなどにも通じる甘く柔らかなメロディと楽曲。聴きやすくありつつも聴くほどに彼らの味を噛み締めることが普遍的魅力を持った内容です。
MORE -
secteur pavé / Self-Titled (LP)
¥2,300
フランス・ブレストのパンクバンド2019年にリリースした1stアルバム。 No Glory Records、Dans le Vide、Entre Chien et Loup、Senseless Acts of Angerによる共同リリース。自転車競技の石畳区間から付けられたバンド名。熱くキャッチーであり無骨な哀愁がメロディの隙間から覗くパンクサウンド。Blitzなどの硬派な、そしてどこか洒落ているOi/Punkの流れを汲む、自然と声と拳を上げてしまう楽曲の数々。シンプルながらも切れ味鋭いギターと絶妙なところではいるマイナーなコード進行は一聴しただけでどれもセンス抜群です。個人的にですが特に“Travail bien fait"はジャンルの壁を超越した、ブリットポップに感じるようなアンセム感を感じています。ブレストのSyndrome 81やLitovskとメンバーも被っており両バンドとも共鳴する、ポストパンクを再構築した現行フランスのモダンOi!/Punkの流れをひしひしと感じます。本当にブレストとその辺りと関わりがあるバンドに外れはないです。
MORE -
Joyride! & Bitpart / split (cassette)
¥1,700
サンフランシスコのJoyrideとパリのBitpartによるメロディックスプリット。Joyrideが8曲、Bitpartが1stアルバムの全9曲を収録したボリューミーな内容。リリースはCorn Dog Recordsから。 Joyrideはラフでキャッチーなメロディック。パンクのビートとギターのジャカジャカ・ドタバタ感にキャッチーな甘酸っぱい素晴らしいメロディにガツンとやられます。FastbacksやParasolのようなパンクとインディロックが混ざったバンドのニュアンスを感じつつ、Peach Kelli Popなんかのギターポップの要素まである音楽性だと思います。 Bitpartは荒々しくも切ない男女混成ボーカルのラフメロディック。聴きやすさや分かりやすさに全振りしない、あくまでパンク、ハードコアを踏まえてのメロディックサウンドということを意識させられる音楽性。前身のバンドであるFat Beaverでオリンピアへのツアーを行っているようであり、RVIVRやRumbletowneリリースのバンドのようなオリンピアメロディックを志向していたのが伺えます。そして、それが完全に再現できていないという不完全さも今作の愛おしい魅力の一部分となっています。
MORE -
ACADEMY FIGHT SONG / IT'S MY LIFE (casette)
¥1,000
SOLD OUT
福岡のオルタナティブロック・ポストハードコアバンドがリリースした3rd EP。リリースは引き続きカルトレーベルkültti kasettiから。かなりのハイペースで今年リリースを続けている彼らですが、メロディ、ソングライティング、そして圧倒的な熱量が詰め込まれた現時点での集大成といえる内容。何かの終わりと始まりを期待させるような哀愁と希望が入り混じる文句なしのタイトルトラック"It's My Life"から幕を開ける今作。Husker DuのNew Day Rising期を彷彿とさせるアンダーグラウンドのパンクやポストハードコアからオーバーグラウンドへの過渡期、グッドミュージックを追い求めた先の景色が広がっています。メジャー感が漂いつつもSUGAR一歩手前とでも言うような絶妙の塩梅をあくまで日本詩で作るのは今彼らしかできないのではないでしょうか。続く"Under Taker"では不穏でどこかロマンチックさが漂うようなINSTRUMENTALの劇中で流れても全く違和感がないFUGAZIへの愛を奏でつつ、なだれ込むように"Makotoshi"へ。ヒリヒリするようなポストハードコアを文字通り叩きつけるようなリフに乗せていて、その中で荒々しくも浮かび上がってくるメロディに感情を揺さぶられ、思わず歌い出してしまうエモーショナルソング。そして、ラストはDinosaur Jr.のLost All DayやJAWBREAKERのAccident Proneといった曲のような悲しみ・切なさを大きな優しさが包み込んでくれるような"Nansei"。運転中にふとラジオから流れてきそうな親しみやすい柔らかなメロディと圧倒的な力強い音、歌っているかのようなメロディのギターソロがファズに乗って響き渡り幕を閉じます。今年カセットでリリースされた作品を3部作として捉えるなら物語を締めくくるにこれ以上ないエンディングだと思います。
MORE