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Iron chic / THE CONSTANT ONE (LP)
¥4,000
ニューヨークのパンクバンドが2013年にBridge Nine Recordsよりリリースした2ndアルバム。6thプレス盤となります。汗と熱気、極上のメロディが醸成されたメロディックパンクサウンド。各楽器とボーカルが作り出す彩りあるメロディが太く重なり、それがクリアに響く音像は暖かく優しい。シンプルでパワフルな部分とギターのエモよろしくなフレーズのコントラストもよりサウンドに奥深さを与えていて見事です。Latterman、Get Bent、Small Arms Dealerといった東海岸メロディックのメンバーが集まったという期待は2ndアルバムでも裏切られず、それらのバンドをより成熟させていった印象です。若者には出せない哀愁と熱量。Iron Chicのフォロワーバンドも多くいた中、オリジナルの貫禄を見せつけてくれた10年代メロディックサウンドの最終形態なのではないでようか。今作には同時期に活動していた、こちらもベストメロディックパンクバンドRVIVRのボーカルEricaがゲストボーカルで参加しているというのも心躍ります。汗と熱気が溢れるベースメントショウがそのまま包み込まれたようで、リリースされてからの10年以上の月日に全く左右されないクラシックと言って良い作品だと思います。
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Short Days / st (LP)
¥3,000
SOLD OUT
フランス・リーズ出身のパンクバンドが2017年にリリースされた彼らの1stアルバムの3rdプレス。リリースはもちろん信頼のフレンチパンクレーベルDestructure Recordsより。翳りと怒りがタイトなビートによって発散されるパンクサウンド。ヨーロッパの影のあるメランコリックなメロディとパンクの持つ根源的なメロディの良さが存分に詰まっています。ジャキジキに疾走していく質感は同郷のYoth AvoidersやOi!/Punkからの色濃い影響とそこからの広がりはThe Observersなどを彷彿とさせられます。サッド&グッドなメロディはUKメロディックのバンドもフラッシュバック。今作はライプツィヒのRoy-de-Ratsスタジオでレコーディングされ、マスタリングはノース・ロンドンのBomb FactoryのDaniel Husaynが行っています。
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Two layers of paint / Willing to roll (LP)
¥3,300
北海道のギター&ドラム編成のパンクデュオの2024年リリース4thアルバム。DLコード付き。デュオ編成では初のリリースとなります。リリースはI HATE SMOKE RECORDSより。子気味良いリズムに渇いたギターが踊りまくるメロディックパンク。カントリー、フォーク、ブルース、ジャズ、何層にも重なった普遍的なルーツミュージックの蓄積から生み出される、名フレーズの数々と鮮やかにテンションを変えるコード進行。大枠でのパンクと呼ばれるジャンルではなかなか出会えない独創的な彩りに溢れていながら、F.Y.P由来のラフさとグッドメロディでそれを仕上げている、あくまでパンクのサウンド。Recess RecordsをはじめPlan It X Recordsなどからリリースしたバンドに通じるような、パンクに実験的な独創性とカントリー・フォークミュージックが深いところで混じり合っていて、パンクを真似てパンクをやっていないソングライティングの奥深さがうかがえます。Good Luckとかも個人的に彷彿としました。激しくキャッチーに歌われるメロディ、ドラムとギターのサウンドの質感に日本の湿度感とは違った渇きがあり、そこから醸し出される哀愁と暖かさが熱く沁み込んでくるアルバムトータルで素晴らしい全10曲。
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Iron Chic / Not Like This (LP)
¥3,600
ロングアイランドのメロディックパンクバンドが2010年にリリースした記念すべき1stアルバム。リリースはベースであるMike Brunoが運営するグッドDIYレーベルDead Broke Rekerdsからの10thプレス盤。10年代における東海岸系のメロディックパンクの方向性を確固たるものにしたまさにクラシックと言える作品。思わず拳をあげ大声で歌ってしまうようなシンガロング&エモーショナルなグッドメロディ。各楽器のアンサンブルはタイトで分厚く、切なくも熱量のあるボーカルはLattermanの遺伝子を確実に受け継ぎながらもその音楽性により深みを持たせています。パッション剥き出しというよりは一周した人たちの円熟味と哀愁系。元LattermanであるPhil Douglasの繊細で胸に染み込んでくるようなフレーズはエモの要素を感じさせつつもそれを暖かなサウンドとして表現しているさすがの技だなと思います。残念ながら今作リリース時には既に脱退していた同じく元 LattermanのBrian Crozier在籍時の曲"In One Ear"や"Timecop"も収録されています。アルバム全体のバランスとしても緩やかに、しっかりと起伏に富んだ間違いない内容となっています。
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Chilton / st (LP)
¥3,700
ニューヨークのパンクバンドが2024年にDead Broke Rekerdsよりリリースした2ndアルバム。数多くの作品に携わってきたJason Livermoreと共にブラスティング・ルームで録音。 前作はギターで参加していたBill Stevensonに代わりwretch like me でボーカルをしていたAbe Brennanが参加しています(Jason Livermoreのバンドでもあります)。暑苦しいハードロックの要素と複雑でストレンジなマスの要素を高い純度でキャッチーにまとめあげたポップパンク。I FARMのJosh Carothersを中心に結成されたバンドということで痛快なスケートパンクのノリも端々に見え隠れしつつ、研ぎ澄まされた演奏からプログレッシブなフレーズの数々は圧巻。どこがAメロでどこがサビでどう着地するのかグラグラと揺さぶられる曲展開だけど一貫してポップネスに溢れる楽曲にはDescendentsやAllをやはり感じさせてくれます。個人的には特に"Arcturning"、"Me in Motion"のメロディにはハッとさせられました。迷子になりそうでもここぞでグッドメロディでキメてくれる、決して飽きさせない内容となっています。
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Fifteen / The Choice of a New Generation (LP)
¥3,700
サンフランシスコ・バークレーのパンクバンドが1992年にLookout!よりリリースした2ndアルバムをDead Broke Rekerdsがリイシュー。数多くのマスタリングを行ってきたCarl Saffのによりオリジナルのオープンリールマスターテープから見事に修復&リマスタリング。Hugo Fitzgeraldによるアートワークの修復によりLucky Dogのオリジナルのコラージュ・アートを忠実にカラーで再現しています。Crimpshrine解散後に結成された彼ら。1曲目の一発で口づさめるようなベースラインとそれを十分に活かす立体的な展開の"Petroleum Distillation"からCrimpshrine由来のグッドメロディと疾走感全開の"The End of the Summer"への流れは何度聴いても色褪せない見事な流れだと思います。メロディがLookout!のバンドに共通するポップパンクのメロディの甘さがしっかりと出ていて、荒々しい中でも甘く切なく響きます。3~5分の長めの曲が割とあってアイディアが詰め込まれたもっさりとした質感も愛おしいです。名盤ひしめくイーストベイメロディックの中でも残り続ける作品の一つ。
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SPRAYNARD / Cut & Paste (LP)
¥3,000
SOLD OUT
ペンシルバニアのメロディックパンクバンドが2010年にRunner Up Recordsからリリースしていた1stアルバムをDead Broke RekerdsとSquare of Opposition Recordsがリイシュー。Dead Broke関連作品でもお馴染みCarl Saffによるリマスタリングが施されています。キャッチーなメロディの中にあるメランコリックな質感が胸を打つメロディックパンクサウンド。ミドルに張り付くような綺麗でタイトなベース、ハードでアグレッシブなドラム、見事なサウンドプロダクションから奏でられるエモーショナルなギター、情熱的で時に泣き叫ぶよう歌い上げるボーカルが作り出す3ピースのパワフルな魅力が溢れています。Lattemanの影響が色濃い楽曲だと思いますがよりシンプルかつキャッチーに仕上がっている印象です。どこかThe Promise Ringなどのキャッチーなエモの要素も感じさせてくれます。東海岸メロディックファンは必聴の1枚です。
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Celebration Summer / Patience In Presence (LP)
¥3,300
ワシントンD.Cのメロディックパンクバンドが2022年にリリースした1stアルバム。オランダのShield Recordingsからの入荷分となります。汗がスピーカー越しに飛んできそうな熱気、疾走する哀愁、思わず口ずさみたくなるグッドメロディの数々。あり日しのイーストベイからゲインズビルまでが蘇るようなメロディックマナーに忠実であり、愛を感じる楽曲はサッド過ぎずあくまでラフなキャッチーさで全編まとまった絶妙なバランス。10年代半ば位を境に急速に失速してしまった印象のU.Sのメロディックですが、久々にこんなクオリティでどストライクなバンド聴いたなと個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。バンド名の由来はHusker Duの "Celebrated Summer "と、80年代のDCのムーヴメント "Revolution Summer "を組み合わせたものとのこと。熱苦しさとサッドなメロディはSamiamを彷彿とさせられますが、骨太なパンクロックをやっている曲なんかはHot Water Musicぽかったり。今作ラストに収録のTiltwheelのカバーしているのにも表れていますがラフメロディックのラフさをきちんとサウンドを以って体現しています。往年のメロディックファンも必ず唸らせる素晴らしいメロディックパンクだと思います。
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Celebration Summer / Against The Gun (12")
¥2,800
ワシントンD.Cのメロディックパンクバンドが2020年にオランダのShield RecordingsよりリリースしたデビューEP。4曲入り片面カッティング、もう片面は痺れるピクチャーが刷られています。しゃがれた哀愁ボーカルとジリジリと燃えていくような楽曲はメロディアスでラフで聴く私たちの感情を熱く高揚させます。2019年にベースのGreg Raelsonを中心に結成され、Husker Duの "Celebrated Summer "と、80年代のDCのムーヴメント "Revolution Summer"からバンド名を冠したというニヤニヤせずにはいられないエピソードがありつつ、サウンドとしては90年代初期から〜2000年代初期辺りのメロディックの質感が色濃いものとなっています。自身で影響を公言しているSamiam、LeatherfaceからGumollなどのメロディックのマスターピースをしっかりと彷彿とさせられるメロディックファン必聴の内容だと思います。
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Praise / All In a Dream (LP)
¥3,600
SOLD OUT
ボルチモアのメロディックハードコアバンドが2022年にリリースした3rdアルバム。 ハードコア通過後の音楽として個人的に頭に浮かぶのがGorilla BiscuitsのWalterが始めたRival Schools、前身が108のTexas is the Reason。2010年代に入ってからのそれは間違いなくPraiseだったように思えます。ハードコア、特にユースクルーの怒りやスポーティな熱さをメロディアスなサウンドに変換していて2016年リリースの2ndアルバム"Leave It All Behind"はハードコア通過後のサウンドとしては別格かつ完成系だと思います。もうやることはないと思っていた中での2022年まさかの新作でしたが期待を余裕で飛び越える傑作。強さや速さから解放されたような柔らかさと渋み、彩りに溢れたメロディは今こそがベストだと教えてくれているようです。特にギターのフレーズのアイデアと響き方は本当に究極的です。EmbraceやRites of Springの要素は多分に感じつつも80'sのD.Cのものとは違う、20年代最新にしてぶっちぎりのレボリューションサマー。ボーカルNortonが大きな影響を公言している7secondsにも通じるポジティブなエネルギーと優しさに満ち満ちたサウンドとリリック。ハードコアから感じとったことをあらためてどう表現するか、という彼らの回答が詰まった作品です。
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JAWBREAKER / BIVOUAC (LP)
¥3,400
1992年にリリースされていた2ndアルバムをBlackball Recordsがオリジナル盤リリースの20周年記念盤としてリリース。1992年に最初にリリースされたこのレコードは、John Goldenによって元のテープからリマスターされ、サンプリングレートの増加により、ボトムエンドとミッドレンジの一部がブーストされています。 全体を通して前作の1stアルバムで見せていたイーストベイポップパンクのキャッチーさはややなりを潜め、荒々しさとヘビーさを追求したJAWBREAKER流のグランジといえるサウンドをつくりあげています。とっつきにくい部分もありますが(逆にそこがクセになるのですが)、この作品がリリースされた年代のトレンドだったNirvanaやPearl Jamなどのグランジのバンドにも全く負けない重さとグルーヴは素直にかっこいいの一言です。もちろん要所要所でグッドメロディをエモーショナルに歌い上げるBLAKEの歌声は掛け値なしに素晴らしいですし、彼らの屈指の名曲"chesterfield king"も収録されています。パンク、グランジ、ポップスそれぞれどのジャンルでも通用するクオリティのサウンドになっていて、やはり彼らのソングライティング力は驚異的ですね。4枚目のアルバムDear Youへも繋がる彼らの転換機となる重要な作品です。
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JAWBREAKER / UNFUN (LP)
¥3,500
SOLD OUT
1990年にリリースされた彼らの1stアルバムの20周年記念盤。彼らの音楽的異形の始まりの一枚。この時期の彼らは原点ともいえるEast Bayに根ざしたパンク・メロディックサウンドです。荒々しい勢いはありつつもDear Youまで続くは歌ごころと普遍性はこの作品の根底にも一貫してあるのを感じます。激しくも軽快に表情豊かなAdamドラムとメロディアスで歌うようなChrisのベースライン、ノイジーで全てを包むBlakeのボーカル。彼らのキャラクター同様しっかりと音楽性としても各々のスタイルが出ているのは彼らの魅力であり今作はそれがかなり顕著だと思います(後期になればなるほどBlakeの色が強くなるので)。若さ溢れる瑞々しい魅力とそれだけでは到底片付けられないセンスが詰まった作品です。 ダウンロード版にはボーナストラックとして3曲入りの「Whack & Blamp; Blite」EPと「Busy」の7インチミックスが収録されています。このリイシューでは、オリジナルのアートワークを復元し、レコーディング時のバンド写真も追加収録しています。LPには、アルバム全曲とボーナス・トラックのMP3ダウンロードが無料で付いています。
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JAWBOX / Novelty (LP)
¥2,700
名匠J.Robbins率いるD.Cポストハードコアバンドが1992年にリリースした2ndアルバムを2014年にリイシュー。アメリカンハードコアを通過し、実験性とグルーヴ、ヒリつく緊張感と美しいメロディが爆発的なエモーショナルを生み出す。リリースから30年近くたった今聴き直しても全く色褪せないとがりまくったカッコ良さです。大枠としてのロックという音楽性で捉えた時に当時のメジャーシーンでも十分通用するクオリティであり、彼等はハードコアを通してロックを再構築したのかなとも思います。後進のバンドへの影響は計り知れない"ポストハードコア"の歴史に残り続ける作品。
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DAG NASTY / Can I Say (LP)
¥2,800
MINOR THREATのブライアンベイカーが結成したハードコアバンドが1986年にリリースした1stアルバム。プロデュースはイアンマッケイ。 アメリカンハードコアからD.Cのバンドがよりエモーショナルを追求していく中でMINOR THREATがSalada Daysで見せていたハードコアをよりエモーショナルに聴かせるアプローチの片鱗がこのバンドによって完全に花開いたように思えます。彼ら・ブライアンベイカーが持ち込んだのはハードロックの要素であり、多彩なアプローチのギターとボーカルDave(DYS、ALL)のメロディアスさは従来のハードコアになかった領域での感情表現を可能にしています。レボリューションサマーの流れを決定付けた作品であり、後続のディスコードサウンドから現代に続くメロディックの系譜まで与えた影響はあまりに大きいと言えます。
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I RECOVER / Until I Wake Again (LP)
¥3,500
SOLD OUT
ドイツ・ケルンにて元PUNCHのDanを中心に結成されたポストハードコアバンドが初の12インチの形態でリリースした7曲入りの音源。The Breathのメンバー運営によるHi Liberate Records、DAIEI SPRAYのメンバー運営のSakanade RecordsをはじめExtinction Burst、i.corrupt Recordsなど7レーベルによる共同リリースとなっています。ハードでアグレッシヴ、メロディアスでドラマチックな、紛れもなく80年代半ばからのレボリューションサマーの衝動とスタイルを持ったサウンド。One Last WishやEmbraceなども彷彿とさせる、レイジングな要素をボーカルも演奏もより叙情的に表現したエモーショナルなハードコアとなっています。その叙情性はある時はポジティヴなエネルギーを感じさせ、ある時は悲しくシリアスに響きます。また、ハードコア、エモ、メロディックを思わせる展開やフレーズが詰まった楽曲になっているので聴いていて1作品としての華やかさもあります。PRAISEやSEGWEIといったリヴァイバルバンドの遺伝子も感じ、当時のレボリューションサマーのムーヴメントのような爆発的なものではないですが、現代でなお力強く燃え続けるサウンドなんだなと思わされます。
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LITIGE / En eaux troubles (LP)
¥2,400
SOLD OUT
フランス・リオンのパンクバンドがDestructure Recordsより2020年にリリースした2ndアルバム。シンプルかつ芯を捉えるような間違いないメロディにより磨きがかかったサウンドとなっています。キャッチーな楽曲でありつつもコード進行や小手先一切なしのドラムなどあくまでバックグラウンドはピュアなパンクだと感じさせるパワフルさと緊張感。そのバランスはThe BombettesやMasshysteriなどのスウェディッシュパンクも想起させます。親しみやすい、等身大の人間が見えてくるような内容なんですが、その実かなり隙がない完成された作品に仕上がっていると思います。特にB面の始まりを告げる"Casual Tonight"のアンセム感はめちゃくちゃ最高です。
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SYNDROME 81 / PRISONS IMAGINAIRES (LP)
¥2,800
SOLD OUT
フランス・ブレストのパンクバンドが2022年6月にDESTRUCTURE RECORDS、SABOTAGE RECORDSからリリースした待望の1stアルバム。フランスのモダンパンクのオリジネイターかつ最先端。2010年代初頭から彼らが先陣をきって作り上げてきたとも言えるポストパンクを再解釈したモダンOi!/PUNK。その一つの到着点であると同時今作からさらに新たなスタート地点になるようなこの時代のパンクのマイルストーンとなる作品でしょう。メロディアスで哀愁漂う、UKメロディックなどにも通じるサッド感と無骨でありながらも声を上げずにはいられない熱いグッドメロディ。BLITZ"SECOND EMPIRE JUSTICE"の冷たさとCAMERA SILENSの汗が飛ぶ熱狂、そこにNegative Approachのハードコアの爆発力と攻撃性が加わり、彼らのダイナミックでドラマチックな唯一無二のサウンドを作り出しています。従来のパンクとは一線を画すほど彼らのサウンドは洗練されていてスタイリッシュ。そして、パンク、ポストパンク、パワーポップ、メロディック、ハードコア、似て非なるこれらの音楽の根源的な部分で類似する格好良さが今作には端々まで溢れていて、幅広い層の音楽ラヴァーを魅了する力を持った内容です。彼らが過去に作り出してきた楽曲は素晴らしく1枚のアルバムとしてそれを超えていくのは並大抵のことではないように思われましたが、彼らはそれを超えて現状考える限りでの最高の1枚を作り出したのではないでしょうか。
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SYNDROME 81 / prisons imaginaires inedits demos (LP)
¥2,800
SOLD OUT
1stアルバムのデモ、アウトテイク集。 フランス・ブレストのパンクバンドが2022年6月にDESTRUCTURE RECORDS、SABOTAGE RECORDSからリリースした待望の1stアルバム。フランスのモダンパンクのオリジネイターかつ最先端。2010年代初頭から彼らが先陣をきって作り上げてきたとも言えるポストパンクを再解釈したモダンOi!/PUNK。その一つの到着点であると同時今作からさらに新たなスタート地点になるようなこの時代のパンクのマイルストーンとなる作品でしょう。メロディアスで哀愁漂う、UKメロディックなどにも通じるサッド感と無骨でありながらも声を上げずにはいられない熱いグッドメロディ。BLITZ"SECOND EMPIRE JUSTICE"の冷たさとCAMERA SILENSの汗が飛ぶ熱狂、そこにNegative Approachのハードコアの爆発力と攻撃性が加わり、彼らのダイナミックでドラマチックな唯一無二のサウンドを作り出しています。従来のパンクとは一線を画すほど彼らのサウンドは洗練されていてスタイリッシュ。そして、パンク、ポストパンク、パワーポップ、メロディック、ハードコア、似て非なるこれらの音楽の根源的な部分で類似する格好良さが今作には端々まで溢れていて、幅広い層の音楽ラヴァーを魅了する力を持った内容です。彼らが過去に作り出してきた楽曲は素晴らしく1枚のアルバムとしてそれを超えていくのは並大抵のことではないように思われましたが、彼らはそれを超えて現状考える限りでの最高の1枚を作り出したのではないでしょうか。
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BITPART / EAT YOUR MESS (LP)
¥2,500
フランス・パリのメロディック/ポストハードコアバンドが2020年にリリースした1stアルバム。フランスのパンク・ハードコアレーベルDESTRUCTURE RECORDSよりリリース。男女混声で代わる代わるマイクをとるピュアなメロディックの側面とJAWBOXのような哀愁漂うポストハードコアの要素まで感じる奥深いサウンド。爽快なグッドメロディですが乾いてざらついている質感はパンクやハードコアを通過・昇華した人達がやっているのがすぐに分かります。2人のボーカルのどちらが歌うかで曲の印象も変わりますがGood LuckのGingerがやっていたTravelingが真っ先に思い浮かびました。本当にどことなくですがRVIVRの雰囲気も。爽快さと緊張感を併せ持つ彼らのスタイルが全面に出ている作品で、何度聴いても色褪せません。
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JAWBREAKER / 24 HOUR REVENGE THERAPY (LP)
¥3,300
SOLD OUT
1994年にTupelo Records、Communion Label、Rough Trade Records GmbHよりリリースされていた彼らの永遠のマスターピースと言える3rdアルバムをBlackballがリイシューした2022年リプレス盤。Blakeのしゃがれたボーカルとシンプルなディストーションギター、テクニカルでブリブリのChrisのベースと歌うように叩くAdamのドラムが作り出すキャッチーでどこか乾いた寂寥感があるサウンドはいつ聴いても完璧なバランス。グランジ方向へ進んだヘヴィで荒々しい2ndアルバムとロック・ポップスとしても円熟味を迎える4thとの間、パンクの持つパワフルなエネルギーとどこを切り取っても珠玉のメロディが溢れる圧倒的ソングライティングがパンクとして最も良い形で表れた作品ではないでしょうか。「私はボートになって泳ぎ方を知りたい」という一発でBlakeの詩の世界に引き込まれるThe Boat Dreams From the Hillからアルバムは始まり、MAXIMUM ROCK 'N' ROLLの評価にシニカルな怒りを込めたBoxcar、ツアー中に声が出なくなり病院での緊急治療の情景とそこからの再生をつづったOutpatient、「僕は君とブルックリンで撮った写真をまだ持っているよ」という衝撃的なストレートさで(おそらく)過去の恋愛について歌ったDo You Still Hate Meと今作も歌詞は親しみやすくもユニークで情景鮮やかです。レコーディングはSTEVE ALBINI(ただし、公式にはALBINIの猫であるFLUSがクレジットされています)。何度盤を回しても色褪せない、ジャンルや時代を飛び越えて残り続ける作品だと思います。 アルバムと6曲の追加曲のダウンロードコード付きです。
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BUSY WEATHER / st (LP)
¥2,500
ノースキャロライナ州アッシュビルのメロディックパンクバンドが2022年にDead Broke RekerdsとAnxious And Angryよりリリースした初12“。荒々しくシンプルなグッドメロディの応酬に否が応でも熱くさせられる全7曲。久々に待ってました感のある楽曲はラフさと王道のコード進行、そしてとびきりのキャッチーなメロディに彩られた楽曲で10年代オリンピアのローカルメロディックや最良の時代のイーストベイポップパンクなどの要素を色濃く感じさせる内容となっています。本当にHOOKY(RVIVRのEricaやLattermanのMattが2007年頃やっていたこちらも最高のメロディックバンド)ぽいなと思っていたらどうやら元メンバーがいるようです。ドラムのハイハットの刻み方やシンプルなパワーコード、単音の入れ方などはイーストベイポップパンクのニュアンスでcrimpshrineからCleaveland Bound Death Sentenceなどまで思い起こされます。10年代半ば位から良いメロディックバンドがなかなかいないなと思っていましたがこれぞアメリカのメロディックというのを思い出させてくれる作品です。
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dimber / Always Up to You (LP)
¥2,700
SOLD OUT
ロサンゼルスのパンクバンドが2022年にDead Broke Rekerdsよりリリースした1stアルバム。きらきらと眩しいようなポップなメロディからポジティブなエネルギーが流れ込んでくるガレージパンク。カラッとしたラフさと泥臭さを感じる楽曲はサウンドにアメリカの広大さと空気感を内包したようなサウンドでFuture VirginsやBasement Benderなどのチャタヌーガパンクとも繋がっているような印象です。音源の質感を含めての人間が演奏しているものを聴かされているという温度を感じられる音楽はやはり良いものです。フレッシュでありつつもどこかノスタルジーが漂う雰囲気は90年代後半に一瞬タイムスリップするような懐かしさ。FastbacksやThe Muffsなどの現在「洋楽」という括りで語られるようなバンドにあるバラエティ豊かなポップネスも感じさせます。アルバムを締め括る"Better Off Alone"のポップなメロディが優しくも力強く背中を押してくれる。ダウンビートな人たちのためのアップビートな音楽。 https://dimber.bandcamp.com/album/always-up-2-u
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ANGRY SILENCE / Strange Times Call for Strange Measures (LP)
¥2,400
SOLD OUT
フランスのパンクバンドが2022年4月にリリースした1stアルバム。Les Disques De La Face Cachéeをはじめ9レーベルによる共同リリース。2020年にリリースしたEP収録の6曲に新曲を加えた全12曲。メロディアスで哀愁深い、だけどシリアスになりすぎないポップネスを持ったメロディックパンク。フランスにこんなバンドがいたのかとかなりの衝撃でした。熱くありながらもどこか甘いメロディと柔らかなサウンドに爽快感とエモーショナルな普遍性を抱かせられます。UKメロディックの延長線上にあるサウンドだなと推測していますが("Our Place Called Future"は完全にLeatherface影響下の曲ですし)、THE JAMなどのmodからフランスの現行ポストパンク影響下のOi/Punkなど何層にも重なった音楽性のレイヤーを感じます。一撃必殺の作品というよりは聴くごとにその深みをより堪能できるような、アルバムを通して何周しても飽きさせない内容になっていると思います。 また、このアルバムはメンバーの一人の父親に捧げられている作品でもあります。その父親(ミッシェル)は、ペルーに旅行した際、現地の障害者の現状に憤慨し、80年代、本国で車椅子を集めてペルーに運ぶという活動を始めました。今作のジャケットの表で後ろから見ているのがミッシェルであり、裏ジャケットは、ペルーに到着して車椅子の入ったコンテナを開けているところです。パンクとは問題や社会との関わり方であり、それを打破する知性と行動だとジャケだけで教えてくれているようです。
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chestnut road / LP2 (LP)
¥2,000
SOLD OUT
フランス・トゥールーズのメロディックバンドが2016年にリリースした2ndアルバム。Brassneck Records、Snuffy Smile、PopKid Recordsによる共同リリース。UKメロディックの湿ったサッドさとU.Sオルタエモの乾いた質感を共鳴させたサウンド。1stのUKメロディック直系と言えるサウンドから楽曲の構成やギターワークなどDAG NASTYや中期以降のJAWBOXなどのギターロックオルタナとしても捉えられるバンドの要素を強く感じるサウンドになっています。骨太でうねるギターと繊細なフレーズのコントラストがD.Cサウンド好きには堪らないはずですし、なんならHusker Duぽくすらもあるのかなという印象です。勿論broccoliやhooton 3 carよろしくなサッドなグッドメロディも健在でどの曲も泣きとオルタナの要素が非常に良いバランスでまとまっている作品に仕上がっています。
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