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YAPHET KOTTO / Seems Our Situation Calls For Blood Loss (Lp)
¥4,800
SOLD OUT
カリフォルニアのハードコアバンドがリリースしたシングル、スプリット、コンピからのアルバム未収録曲を全て収録、未発表曲3曲も加え 全曲リマスターされた編集盤。Dead Broke RekerdsとRepeater Recordsによるスプリットリリースです。"ディスコード"や"エモーティヴ"側とはまた違った視点でのハードコアのエモーショナルさの極地といえるサウンド。ビリビリと痺れる緊張と全部燃やし尽くすような熱量、静と動のコントラストがひたすらに胸をうつ奇跡的なものだと思わされます。どこを切り取ってもハードコアでありエモであるドラマチックミュージックですね。個人的にJasmineの"Heritage"カヴァーで涙。バンド在籍時の写真やフライヤーが掲載されたインサート・ブックレットは当時の空気感そのまま。噛み締めて読みましょう。今となってはレコードで聴くのが難しい音源ばかりだったと思うのでリリースしてくれた2レーベルに大感謝です。
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Kill Holiday / Seasonal (LP)
¥4,500
サンディエゴのエモバンドの2024年にIndecision Recordsよりリリースされた初期音源集。今作を編集した結成メンバーのOscar Pazが在籍していた1995年にリリースしたMonitor Dependency"EP、1996年のDempseyとのSplit、1997年"Meant To Let You Down"EP(Meant To Let You Downは未収録)にデモ音源を加えた初期音源集。結成メンバーUnbrokenメンバーによるバンドという部分が強調されていますがI Wish I、Mean Season、Over My Dead Body、Juliaなどなどニュースクールハードコア、激情ラヴァーの琴線に触れまくるメンバー構成。そのバックグラウンドの期待通りのサウンドでハードコアの持つグルーヴとダークなエネルギーを内包したうえでのエモ。張り付くようなベタっとしたリズムとそこに気怠くもここぞのとこでギアを一気に上げて叫び歌うボーカル、かき鳴らされるロッキンなギターのアンサンブルは心撃ち抜かれます。1999年リリースのRevelationからの唯一のアルバムでは憑き物が落ちたような爽やかなUKロックを思わせるサウンドに振り切れるんですが、 この初期音源ではSunny Day Real Estate級とも言える部分が多々有りつつも、そうじゃない無骨でザラザラとした質感とパワフルさの塩梅はこの時しかない最高の瞬間が録音されてるなと思います。"See You Next Year"とかちょっと素晴らしすぎますね。Far Apart、Leiah、Shiftなど好きな人は絶対聴いて欲しい曲だらけです。
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Slow Fire Pistol / Demo & Moment of Crarity (LP)
¥3,800
アトランタの激情ハードコアバンドの2016年"Demo 2016"EPと"Moment of Crarity"EPを収録した、全7曲の編集盤12"。Disorder Vinylより2025年リリース。激しくカオティック、ハードコアのタフなダイナミズムを怒りと悲しみにのせたようなサウンドはOrchid、Neil PeryやFuneral Dinerなどがフラッシュバックしてくるよう。FoundationやCriminal Instinct、 Praiseのメンバーがいたりとハードコアあがりの人たちがやっている強靭さとグルーヴが確かにあり、そのタフなパートに加えての繊細でエモーショナルなパートのコントラスト、そこへのもっていき方が非常にドラマチックなサウンドだなと思います。凶暴さの中から溢れてくるメランコリックなメロディ、いそうであまりいないハードコアからの激情という感じで素晴らしいです。
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Dillinger Four / Versus God (LP)
¥3,700
ミネアポリスのメロディック・ポップパンクバンドの2000年にHopeless Recordsよりリリースされていた2ndアルバムのリプレス盤。爆発的な勢いと性急なリズムチェンジ、時に吠え、時に全てさらっていくように繰り出されるベストメロディなボーカルの掛け合い、怒りも切なさもひっくるめて疾走するメロディックパンク。権力者、権威主義、宗教、国家へのシニカルかつ明確な怒りに溢れたリリックを眩しいまでのキャッチーなメロディに乗せて打つサウンドはいつ聴いても背筋が伸びる衝撃がある。1stの延長線上でありつつ、楽曲のキャッチーな側面がより前面に出たサウンドとなっており、速く強い息もつかせないエネルギーを感じます。EPから全アルバム名盤だらけのDillinger Fourの作品の中で、この2ndをフェイバリットに挙げる人が特に多く感じますが、それも納得のメロディックパンクのクラシックな1枚だと思います。
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JAWBREAKER / Dear You (LP)
¥4,800
サンフランシスコのパンクバンドの1995年にGeffen Recordsよりリリースされた4thアルバムのGeffenリプレス盤。初のメジャーレーベルからのリリースにしてラストアルバムとなった今作。前作の3rdアルバムからメロディはより優しく洗練され、巨大でありつつひたすらに心地良いギターサウンドで構築される力強くも繊細でエモーショナルな楽曲。ボーカルBlakeのアーティスティックなソングライティングがより色濃く反映され、パンクでありロックの奥深い部分を表現しようとしているように思えます。"Accident Prone"なんかはそれが噛み合って生まれたとんでもない曲なのではないですかね。メジャーのサウンドならではのポップネスと彼ら本来のエモーショナルと哀愁が混じりあっていて、エモの文脈で語られるのも納得です。そんな塩梅の中"Bad Scene,Everyone's Fault"みたいな最強メロディックソングが入ってるのも最高。Jawbreakerというバンドをとり巻く内外の状況として活動の限界だった事実はありつつ、彼らの音楽の美しさが詰まった、その終わりに相応しいラストアルバムだと思います。
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JAWBREAKER / UNFUN (LP)
¥4,200
1990年にリリースされた彼らの1stアルバムの20周年記念盤。彼らの音楽的異形の始まりの一枚。この時期の彼らは原点ともいえるEast Bayに根ざしたパンク・メロディックサウンドです。荒々しい勢いはありつつもDear Youまで続くは歌ごころと普遍性はこの作品の根底にも一貫してあるのを感じます。激しくも軽快に表情豊かなAdamドラムとメロディアスで歌うようなChrisのベースライン、ノイジーで全てを包むBlakeのボーカル。彼らのキャラクター同様しっかりと音楽性としても各々のスタイルが出ているのは彼らの魅力であり今作はそれがかなり顕著だと思います(後期になればなるほどBlakeの色が強くなるので)。若さ溢れる瑞々しい魅力とそれだけでは到底片付けられないセンスが詰まった作品です。 ダウンロード版にはボーナストラックとして3曲入りの「Whack & Blamp; Blite」EPと「Busy」の7インチミックスが収録されています。このリイシューでは、オリジナルのアートワークを復元し、レコーディング時のバンド写真も追加収録しています。LPには、アルバム全曲とボーナス・トラックのMP3ダウンロードが無料で付いています。
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Star 99 / Gaman (LP)
¥3,500
カリフォルニア・サンノゼの親友4人により結成されたパワーポップバンドの2025年2ndアルバム。Lauren Recordsよりリリース。喜びも悲しみも極上のポップネスで包みこみ、爽快感たっぷり届けられる全10曲。The MuffsからThe Get Up Kidsまでもが脳裏に浮かぶメロディメーカーの系譜。前作から引き続き2人のボーカルの掛け合いの感じなんかはLemuriaぽくもあるなと思うので、パワーポップからメロディックパンクが好きな人にも何かしら刺さるものがあるのではないでしょうか。楽曲の作り自体はシンプルでありつつ、前作と比べムーディな雰囲気の曲や打ち込みの曲があったり、アプローチの幅がグッと増え、インディロックとしてもより成熟している印象です。グッドメロディは今作も勿論溢れまくっているので、より多くの人に聴いて欲しくなる内容です。
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Star 99 / Bitch Unlimited (LP)
¥3,500
サンフランシスコ・サンノゼのパワーポップバンドの2023年1stアルバム。リリースはLauren Recordsより。2021、2022年にそれぞれ自主でリリースしていたEPの時点でただならぬ雰囲気があったのですが今アルバムでセンス爆発のとびきりのポップネスとピュアなエネルギーに溢れたパワーポップ・ポップパンクサウンド。1発で耳に刻まれるキャッチーで明るくもどこか切ない心くすぐられる1番欲しいグッドメロディ。2人のボーカルによるかけ合いもとても魅力的で、"South Second"なんかはLemuriaをめちゃくちゃ思い出してしまいました。Fastbacksなんかの90'sギターロックやSwearin'、Ratboysなどの10's系インディロック要素も多分にあるのでパンク、オルタナ好きな人も必聴系だと思います。
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Dogs On Acid / ST (LP)
¥3,600
インディエモバンドの2015年にJade Treeからリリースされていた唯一のアルバムを2025年、リリース10thアニバーサリーとしてLauren Recordsがリイシュー。Algernon Cadwallader、Snowingというエモリバイバルの流れの中心にいたバンドのメンバーにより結成。エモ、トゥインクル通過後のサウンドであり、インディ、エモ、パワーポップなど幅広いレンジで聴くことができる、切なくてポップでひたすらに心地よいサウンド。ジャングリーかつ美味しいところで美味しいギターがドライブする様は90'sのギターロックやオルタナティブロックをエモ通過後のフィルターでやったのかなと思います。トゥインクル要素はほぼ感じられないけど良いアルペジオがさらっとあったり、ヘヴィさを鮮やかさに変換したWEEZERという感じで、やっぱりどの曲のどこを切り取ってもキラーなメロディだらけで最高です。
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Algernon Cadwallader / Parrot Flies (LP)
¥3,500
フィラデルフィア産エモリヴァイバルバンドの2011年リリース2ndアルバムをLauren RecordsとAsian Man Recordsがリイシューしたものです。 今日まで続くエモリヴァイバルの流れを形作ったバンドといえるバンドです。ギターの複雑かつ美麗さ、シンガロングをせざるを得ない熱いボーカル、マスロックのような捻くれた曲構成とそれがキャッチーにまとめ上げられた楽曲達は音楽的センスに満ち溢れています。 2ndの今作も色濃くCap'n Jazzの遺伝子を受け継いでいますが、1stの牧歌的な感じからよりソリッドに爆発力が宿っています。 従来のエモでもマスロックでもないキラキラしているけどヒリヒリさせられっぱなしのエモの文脈を書き換えた一枚です。
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Algernon Cadwallader / Some Kind Of Cadwallader (LP)
¥3,500
フィラデルフィアのエモリバイバルバンドが2008年にリリースした1stアルバムのAsian Man Records、Lauren Recordsによるリイシュー盤。Cap'n Jazz直系といえる蒼くエモーショナルな楽曲であり、トゥインクルでメロディアスな響の可能性を突き詰めたパイオニア的サウンド。鮮やかで複雑な広がりのある各楽器のアンサンブルはAmerican Footballやマスロック、カントリーなどの影響下であるのでしょうが、それらの要素を内包しつつもオリジナリティ溢れる質感は彼らのセンスが故に成したものかもしれません。シンガロングパートでは牧歌的だけど燃え上がるような熱がありエモの前にパンクの核がちゃんとあるのを感じられます。後続に絶大な影響を与えた彼らですが、聴き直すと個人的には他を寄せ付けないくらい唯一無二です。
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Algernon Cadwallader / ST (LP)
¥3,500
フィラデルフィアのエモリバイバルバンドがリリースしてきた、2006年Demo EP、2009年EP、"Serial Killer Status"、"Katie's Conscious"のアンリリースドテイク、4way splitに加え、ビートルズの「This Boy」とエルヴィス・コステロの「No Action」のカヴァーを収録。どの音源も入手しずらくなっているので非常ありがたい内容の編集盤。Lauren RecordsとAsian Man Recordsより。個人的に2009年EPがベストエモーティヴトゥインクルで熱さもメロディも最高だと思ってるのでAlgernon好きなら必ず聴いて欲しい内容です。
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RADAR / S/T( LP)
¥3,600
ニューヨークのパンクバンドがリリースした2024年1stアルバム。Dead Broke Rekerdsよりリリース。Meltaways、Adult Magic、Back-up Planなどのメンバー在籍。ドライブしまくるギター、極上のポップメロディをドタバタとした勢いそのままに刺しにくるハイエナジーなサウンド。The MuffsやFastbacksのポップネスをThe Marked Menの楽曲にはめ込んだようなガレージパンク・パワーポップの魅力たっぷり。もちろんメロディックパンクとして文句なしのバランスでTenementやParasolあたりが好きな人にも聴いてほしい、乾いた質感、疾走感と唸るデカいギター、と美味しいとこだらけです。ショート&ラウンドの全12曲。
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EZRA COHEN & THE BIG CITY BAND / Worse For The Wear(LP)
¥3,600
元Notchesでありシンガーソングライターとしても活動しているEzra CohenがBig City Bandとタッグを組んで作り出された2024年リリース2ndアルバム。Dead Broke Rekerdsより。ジャングリーで甘く切ない極上インディパワーポップ。Lemonheadsを思い起こされるようなポップさとほんのり漂う90'sオルタナティブロックの香り。決して派手ではないけどどこを切り取っても耳なじみの良い愛おしい質感に溢れています。どの時代どの場所でも聴き続けられるような作品になっているのではないでしょうか。
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HIDDEN SPOTS / New Me/New You (LP)
¥3,000
Future Virgins,、Basement Benders等のメンバー在籍のテネシー・チャタヌーガのパンクバンドが2019年にリリースした2ndアルバム。Dead Broke Rekerdsよりリリース。乾いたブルージーなフレーズとガシャガシャとしたラフな質感、しゃがれたボーカルの珠玉のグッドメロディ。チャタヌーガの色といえるガレージパンクとメロディックパンクの良いとこどりのようなサウンドです。Leatherface系譜の哀愁あふれる熱さはあるけどしっかりキャッチーで甘いメロディも同時にあるのがとても良いです。
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On The Might Of Princes / Where You Are and Where You Want to Be (LP)
¥3,300
SOLD OUT
ニューヨーク・ロングアイランドの伝説のエモ・ポストハードコアバンドの2001年リリース2ndアルバムのリイシュー盤。Dead Broke Rekerdsからです。音楽性はTexas Is The Reason、yaphet kotto、Engine Down等のバンドを思い起こさせますが、そのどれにもあてハマらない唯一無二のものとなっています。90's emoの延長線上ではありつつもハードコア由来の攻撃性は失っておらず、正しい意味でのポストハードコアを体現しているバンドだと思います。特に"And the Hat Stays Onは淡々しつつも悲痛な静パートからの感情むき出しの重厚な激パートへの畳み掛け方がドラマチックとしか言いようがないです。 寒々とした静寂と悲しい咆哮に胸をえぐられる作品。
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On The Might of Princes / Sirens (LP)
¥4,000
ロングアイランドのエモバンドの2003年にCDでRevelationからリリースされていた3rdアルバムを2023年Dead Brokeが初めてレコードでリイシュー。オリジナルのレコーディングエンジニアによるリミックス・リマスターがされています。冷たい狂気と怒り、悲しみが渦巻くエモ・ポストハードコア。複雑に、時に不協和音を出しながらもどこか心地よく絡み合う2本のギター、前作に続きジャンルに囚われないリズムパターンはよりダイナミックなものになっています。歌われるメロディはよりメロディアスかつストレートなものへ。今作はCave In、Isisなどで知られる、ボストンのNew Alliance Studioでレコーディングされたということも関係しているのかサウンドプロダクション、アレンジ面でも明らかに前作から数段先のステージに到達したクオリティであり、ほのかにエクストリームなヘヴィミュージックの雰囲気も漂います。静と動が入り乱れるカオスでありながらもしっかりとドラマチックに涙腺を刺激する楽曲はこれが彼らのラスト作となったことを考えると尚更儚いものに聴こえます。
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The Arrival Note / …Home Is So Far From Here (LP)
¥3,850
SOLD OUT
フロリダのエモバンドが2つのEPとスプリット7インチを経てリリースした2024年1stアルバム。これまでと同様にSunday Drive Recordsより。王道とも言えるようなメランコリックかつキャッチーで涙腺を刺激するようなエモーショナルなサウンド。全体としてビタっとした重心の低いバランスとほのかにリフの端々に漂うヘヴィネス、ハードコアから脈々と繋がる質感を内包している様はLate 90's~Early 00'sのElliottやTexas is The ReasonといったRevelation Emoの系譜を感じさせます。また、フロリダという土地に深く根付いているロック、メタルのパキっとしたパワフルさと哀愁がふんだんに出ていて、Further Seems ForeverやHot Water Music味もほんのりあります。あと個人的にフロリダじゃないですがエモに振り切ったPlanes Mistaken for Starsだなと思ったりもしました。純度100%の地下の音楽というよりはオーバーグラウンドに届きそうで届かないあの感じがしっかりあり味わい深いです。同郷のバンドGlazed、Postdromeのボーカルをフューチャリングした楽曲も複数収録されていて現行のフロリダシーンのハードコアとエモの距離感も包括したアルバムとなっています。
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WELLSAID / REGRETOPIA (LP)
¥3,680
香港のオルタナティブロックバンドが2024年にメンバーのレーベルであるUN TOMORROW、AIRHEAD RECORDSよりリリースした3rdアルバム。ザラザラとした質感から生まれるどことない不安定さ、その中で表現される楽曲はキャッチーでありながらも漠然とした寂寥感に溢れたサウンド。作品毎に音楽性を変化させてきていましたが、今作では元々あったトゥインクルエモの要素はなくなり、ポストハードコアやオルタナティヴロックの源流からの影響が色濃くなっています。シンプルになりつつより幅が広がっている印象で、枯れた質感はKarateやSlint、オルタティヴでポップなアプローチはBuilt to spillなどといったバンドが思い浮かびました。A面3曲目"The Abattoir"は個人的に特に気に入っていてレボリューションサマー彷彿のリフとボーカルを主軸にしつつギターソロがあったり最後の激情チックな締め方までが上手くまとまっていて、面白くてしっかりカッコ良い。この作品内にある多様な要素が凝縮された一曲かなと思います。ラストの"Ein"のキャッチーなコーラスのままのフェードアウトはエモもポストハードコアも突き抜けていく感じが気持ち良く爽快。90'sから現在までにある雑多性をオルタナティヴなロックとして昇華している作品になっています。 https://sweatyandcramped.bandcamp.com/album/regretopia
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Iron chic / THE CONSTANT ONE (LP)
¥4,000
SOLD OUT
ニューヨークのパンクバンドが2013年にBridge Nine Recordsよりリリースした2ndアルバム。6thプレス盤となります。汗と熱気、極上のメロディが醸成されたメロディックパンクサウンド。各楽器とボーカルが作り出す彩りあるメロディが太く重なり、それがクリアに響く音像は暖かく優しい。シンプルでパワフルな部分とギターのエモよろしくなフレーズのコントラストもよりサウンドに奥深さを与えていて見事です。Latterman、Get Bent、Small Arms Dealerといった東海岸メロディックのメンバーが集まったという期待は2ndアルバムでも裏切られず、それらのバンドをより成熟させていった印象です。若者には出せない哀愁と熱量。Iron Chicのフォロワーバンドも多くいた中、オリジナルの貫禄を見せつけてくれた10年代メロディックサウンドの最終形態なのではないでようか。今作には同時期に活動していた、こちらもベストメロディックパンクバンドRVIVRのボーカルEricaがゲストボーカルで参加しているというのも心躍ります。汗と熱気が溢れるベースメントショウがそのまま包み込まれたようで、リリースされてからの10年以上の月日に全く左右されないクラシックと言って良い作品だと思います。
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JOSHUA / NASCENT (LP)
¥4,300
SOLD OUT
ニューヨークのエモバンドの1996年にImmigrant Sun RecordsからCDでリリースされたデビューEPが、活動再開に際してリマスターされ初めてレコード化。本作「Nascent」は、1995年のデモ「Today We Flew Our Balloons」からの未発表曲と、1999年にDoghouse Recordsからリリースされたデビュー・アルバム「A Whole New Theory」からの2曲を再レコーディングした内容となっています。DLコード付き。メランコリックで繊細なメロディとハードコアからの影響を感じさせるダイナミックな展開とリフが結びついている90's Emo。徐々にインディ色が強くなっていった印象だったのですが、今作収録曲は時代的なものなのかかなりニュースクールハードコアの要素を感じるサウンドで、ヘヴィでネチネチした質感はShiftやBy a Threadなどといったバンドが思い浮かびます。伸びやかなボーカルは蒼さとサッドさ、キャッチーさを兼ね備えていて楽曲とのバランスは90'sという時期のエモの魅力を余すことなく出しているものとなっています。
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HAMMERED HULLS / CAREENING (LP)
¥3,300
昨年の素晴らしかったジャパンツアーの記憶も新しい、Faith、Make-Up、Ted Leo、Wild Flagなどなど書ききれないD.C、Dischordの歴史とも言えるメンバーにより結成されたポストハードコアバンドの2022年にリリースした1stアルバム。Ian MacKayeプロデュースの元、Inner Ear Studioでレコーディング・ミックスされ、Dischordよりリリースという鉄壁の布陣。年齢を重ねたからこそ出せるハードコアのエモーショナルな要素が凝縮されたような音楽性。10代の速さではないが、パワフルでアグレッシブな楽曲にボーカルがのった瞬間に一気に燃えたぎる熱量もパンパンに感じます。そして、同時にFUGAZIやHooverといったバンドの溜めて溜めてのヒリヒリ感もあり、めちゃくちゃ痺れる。ハードコア一辺倒の音楽性では決してなく、ポストハードコア、パンク、ガレージ、ポストロック、アートロックなどメンバーそれぞれのバックグランドや興味によって作られているように思えます。革新的な意欲とは違う、D.Cの音楽とそこから連なっていった音楽をあくまで自然に昇華している部分に懐古ではない瑞々しさがあって、だからこそ何度も聴いてしまう。速さとグルーヴ、緊張と弛緩、実験性と王道が全て詰まった名盤です。
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ONE LAST WISH / 1986 (LP)
¥3,300
SOLD OUT
レボリューションサマーの到達点にして原点。D.Cの若者達による蒼くきらめく永遠のマスターピース。RITES OF SPRINGとEMBRACEのメンバーによって1986年に半年間だけ活動したエモーショナルハードコアバンドが残した唯一の単独音源。プロデュースしたイアンマッケイとメンバーそれぞれが経験したバンドから蓄積されたハードコアをいかにエモーショナルに進化させるか、ということが完全に結実した内容です。メロディアスなギターとベース(ベースラインは"Loss Like a Seed"、"Shadow"など聴くと特に重要な役割を果たしていると思います)、多彩なドラム展開。DAGNASTYがハードロック要素を大きく取り入れたのに対して、彼らはポストパンクを始めより様々な音楽的バックグラウンドを持ってこのサウンドを作り上げているように思えます。メランコリックな「エモ」ではない熱いエモーショナルがほとばしる
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Short Days / st (LP)
¥3,000
SOLD OUT
フランス・リーズ出身のパンクバンドが2017年にリリースされた彼らの1stアルバムの3rdプレス。リリースはもちろん信頼のフレンチパンクレーベルDestructure Recordsより。翳りと怒りがタイトなビートによって発散されるパンクサウンド。ヨーロッパの影のあるメランコリックなメロディとパンクの持つ根源的なメロディの良さが存分に詰まっています。ジャキジキに疾走していく質感は同郷のYoth AvoidersやOi!/Punkからの色濃い影響とそこからの広がりはThe Observersなどを彷彿とさせられます。サッド&グッドなメロディはUKメロディックのバンドもフラッシュバック。今作はライプツィヒのRoy-de-Ratsスタジオでレコーディングされ、マスタリングはノース・ロンドンのBomb FactoryのDaniel Husaynが行っています。
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