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WELLSAID / REGRETOPIA (LP)
¥3,680
香港のオルタナティブロックバンドが2024年にメンバーのレーベルであるUN TOMORROW、AIRHEAD RECORDSよりリリースした3rdアルバム。ザラザラとした質感から生まれるどことない不安定さ、その中で表現される楽曲はキャッチーでありながらも漠然とした寂寥感に溢れたサウンド。作品毎に音楽性を変化させてきていましたが、今作では元々あったトゥインクルエモの要素はなくなり、ポストハードコアやオルタナティヴロックの源流からの影響が色濃くなっています。シンプルになりつつより幅が広がっている印象で、枯れた質感はKarateやSlint、オルタティヴでポップなアプローチはBuilt to spillなどといったバンドが思い浮かびました。A面3曲目"The Abattoir"は個人的に特に気に入っていてレボリューションサマー彷彿のリフとボーカルを主軸にしつつギターソロがあったり最後の激情チックな締め方までが上手くまとまっていて、面白くてしっかりカッコ良い。この作品内にある多様な要素が凝縮された一曲かなと思います。ラストの"Ein"のキャッチーなコーラスのままのフェードアウトはエモもポストハードコアも突き抜けていく感じが気持ち良く爽快。90'sから現在までにある雑多性をオルタナティヴなロックとして昇華している作品になっています。 https://sweatyandcramped.bandcamp.com/album/regretopia
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Iron chic / THE CONSTANT ONE (LP)
¥4,000
ニューヨークのパンクバンドが2013年にBridge Nine Recordsよりリリースした2ndアルバム。6thプレス盤となります。汗と熱気、極上のメロディが醸成されたメロディックパンクサウンド。各楽器とボーカルが作り出す彩りあるメロディが太く重なり、それがクリアに響く音像は暖かく優しい。シンプルでパワフルな部分とギターのエモよろしくなフレーズのコントラストもよりサウンドに奥深さを与えていて見事です。Latterman、Get Bent、Small Arms Dealerといった東海岸メロディックのメンバーが集まったという期待は2ndアルバムでも裏切られず、それらのバンドをより成熟させていった印象です。若者には出せない哀愁と熱量。Iron Chicのフォロワーバンドも多くいた中、オリジナルの貫禄を見せつけてくれた10年代メロディックサウンドの最終形態なのではないでようか。今作には同時期に活動していた、こちらもベストメロディックパンクバンドRVIVRのボーカルEricaがゲストボーカルで参加しているというのも心躍ります。汗と熱気が溢れるベースメントショウがそのまま包み込まれたようで、リリースされてからの10年以上の月日に全く左右されないクラシックと言って良い作品だと思います。
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JOSHUA / NASCENT (LP)
¥4,300
SOLD OUT
ニューヨークのエモバンドの1996年にImmigrant Sun RecordsからCDでリリースされたデビューEPが、活動再開に際してリマスターされ初めてレコード化。本作「Nascent」は、1995年のデモ「Today We Flew Our Balloons」からの未発表曲と、1999年にDoghouse Recordsからリリースされたデビュー・アルバム「A Whole New Theory」からの2曲を再レコーディングした内容となっています。DLコード付き。メランコリックで繊細なメロディとハードコアからの影響を感じさせるダイナミックな展開とリフが結びついている90's Emo。徐々にインディ色が強くなっていった印象だったのですが、今作収録曲は時代的なものなのかかなりニュースクールハードコアの要素を感じるサウンドで、ヘヴィでネチネチした質感はShiftやBy a Threadなどといったバンドが思い浮かびます。伸びやかなボーカルは蒼さとサッドさ、キャッチーさを兼ね備えていて楽曲とのバランスは90'sという時期のエモの魅力を余すことなく出しているものとなっています。
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HAMMERED HULLS / CAREENING (LP)
¥3,300
昨年の素晴らしかったジャパンツアーの記憶も新しい、Faith、Make-Up、Ted Leo、Wild Flagなどなど書ききれないD.C、Dischordの歴史とも言えるメンバーにより結成されたポストハードコアバンドの2022年にリリースした1stアルバム。Ian MacKayeプロデュースの元、Inner Ear Studioでレコーディング・ミックスされ、Dischordよりリリースという鉄壁の布陣。年齢を重ねたからこそ出せるハードコアのエモーショナルな要素が凝縮されたような音楽性。10代の速さではないが、パワフルでアグレッシブな楽曲にボーカルがのった瞬間に一気に燃えたぎる熱量もパンパンに感じます。そして、同時にFUGAZIやHooverといったバンドの溜めて溜めてのヒリヒリ感もあり、めちゃくちゃ痺れる。ハードコア一辺倒の音楽性では決してなく、ポストハードコア、パンク、ガレージ、ポストロック、アートロックなどメンバーそれぞれのバックグランドや興味によって作られているように思えます。革新的な意欲とは違う、D.Cの音楽とそこから連なっていった音楽をあくまで自然に昇華している部分に懐古ではない瑞々しさがあって、だからこそ何度も聴いてしまう。速さとグルーヴ、緊張と弛緩、実験性と王道が全て詰まった名盤です。
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ONE LAST WISH / 1986 (LP)
¥3,300
SOLD OUT
レボリューションサマーの到達点にして原点。D.Cの若者達による蒼くきらめく永遠のマスターピース。RITES OF SPRINGとEMBRACEのメンバーによって1986年に半年間だけ活動したエモーショナルハードコアバンドが残した唯一の単独音源。プロデュースしたイアンマッケイとメンバーそれぞれが経験したバンドから蓄積されたハードコアをいかにエモーショナルに進化させるか、ということが完全に結実した内容です。メロディアスなギターとベース(ベースラインは"Loss Like a Seed"、"Shadow"など聴くと特に重要な役割を果たしていると思います)、多彩なドラム展開。DAGNASTYがハードロック要素を大きく取り入れたのに対して、彼らはポストパンクを始めより様々な音楽的バックグラウンドを持ってこのサウンドを作り上げているように思えます。メランコリックな「エモ」ではない熱いエモーショナルがほとばしる
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Short Days / st (LP)
¥3,000
SOLD OUT
フランス・リーズ出身のパンクバンドが2017年にリリースされた彼らの1stアルバムの3rdプレス。リリースはもちろん信頼のフレンチパンクレーベルDestructure Recordsより。翳りと怒りがタイトなビートによって発散されるパンクサウンド。ヨーロッパの影のあるメランコリックなメロディとパンクの持つ根源的なメロディの良さが存分に詰まっています。ジャキジキに疾走していく質感は同郷のYoth AvoidersやOi!/Punkからの色濃い影響とそこからの広がりはThe Observersなどを彷彿とさせられます。サッド&グッドなメロディはUKメロディックのバンドもフラッシュバック。今作はライプツィヒのRoy-de-Ratsスタジオでレコーディングされ、マスタリングはノース・ロンドンのBomb FactoryのDaniel Husaynが行っています。
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Two layers of paint / Willing to roll (LP)
¥3,300
北海道のギター&ドラム編成のパンクデュオの2024年リリース4thアルバム。DLコード付き。デュオ編成では初のリリースとなります。リリースはI HATE SMOKE RECORDSより。子気味良いリズムに渇いたギターが踊りまくるメロディックパンク。カントリー、フォーク、ブルース、ジャズ、何層にも重なった普遍的なルーツミュージックの蓄積から生み出される、名フレーズの数々と鮮やかにテンションを変えるコード進行。大枠でのパンクと呼ばれるジャンルではなかなか出会えない独創的な彩りに溢れていながら、F.Y.P由来のラフさとグッドメロディでそれを仕上げている、あくまでパンクのサウンド。Recess RecordsをはじめPlan It X Recordsなどからリリースしたバンドに通じるような、パンクに実験的な独創性とカントリー・フォークミュージックが深いところで混じり合っていて、パンクを真似てパンクをやっていないソングライティングの奥深さがうかがえます。Good Luckとかも個人的に彷彿としました。激しくキャッチーに歌われるメロディ、ドラムとギターのサウンドの質感に日本の湿度感とは違った渇きがあり、そこから醸し出される哀愁と暖かさが熱く沁み込んでくるアルバムトータルで素晴らしい全10曲。
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Short Days / Direction Nowhere (LP)
¥3,000
SOLD OUT
フランス・リールのパンクバンド2024年リリースの2ndアルバム。前作に続きフランスパンクのベストレーベルDestrcture Recordsより。前作より約7年ぶり待望2ndアルバムは無駄なものをいっさい排除し、ドライビングしていく楽曲は燃えたぎっている。メランコリックなメロディはヨーロッパのくすんだ雰囲気を感じさせ、サッドな怒りをドラマチックに昇華。Oi!/Punkからの影響を深く感じさせながらも、高速のビートやそこからのリズムチェンジ、コーラスワークどモダンなパンクとしての引き出しの奥深さを聴かせてくれています。サッドなアルペジオとそこからのクサ目の泣きのギターのコントラストも素晴らしい。昨今のフランスのSyndrome 81、litovskといったパンクをはじめUKやヨーロッパのメロディックパンクに琴線を震わせられる人にも是非聴いて欲しいサウンドです。アートワークはバンドのドラマーである素晴らしい仕上がりとなっている。ミックスとマスタリングも前作に続きDaniel Husaynが担当。
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SYNDROME 81 / Béton Nostalgie (LP)
¥3,000
SOLD OUT
フランス・ブレストのパンクバンドがリリースしたデモ、Litovskとのスプリット、UVPRコンピレーション・ソング、Desert Urbain、BMABシングル・シリーズ、Urban Savageスプリットなどの18曲を収録した編集盤。2017年リリーズされたもののリプレス盤となります。2010年代初頭から彼らが先陣をきって作り上げてきたとも言えるポストパンクを再解釈したモダンOi!/PUNKのスタイルが詰め込まれています。All Cats Are Greyによる素晴らしいドローイング付き。
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LITOVSK / st (12")
¥2,600
Symphony Of DestructionとDestructure Records2023年にフランス・ブレストのパンクバンドによる5曲入りEP。前作の2ndアルバムに続きポストパンクやOi!/Punkの要素をハイブリッドさせたフランススタイルのモダンパンクナンバー"Cerises et Grenades"から幕を開けつつ、曲順が進む毎に彼らの今作の進化が体感できます。冷やりとする緊張感が全体に漂っていた前作からどこか柔らかさや温度が感じられる音像へと変化。ポストパンクの先の音やネオアコ的なサウンドへ接近したものとなったサウンドはThe SmithsやThe Stone Rosesが脳裏に浮かぶ普遍的なものとなっており、これまであまりなかったミドルテンポでしっかりと美しいメロディが奏でられています。ブレスト周りをはじめとしたモダンパンクの哀愁&ドラマチックな現行のパンク、そしてその先の光景が垣間見えたような作品に仕上がっています。
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KLONNS / HEAVEN (LP)
¥3,300
NEW WAVE OF JAPANESE HARDCOREを標榜する東京のハードコアバンドの1stアルバム。東京のBLACK HOLEとシアトルのIRON LUNG RECORDSによる共同リリース。情念と怒りを叩きつけるボーカル、キラー過ぎるギターリフ、おどろおどろしくうねるベース、タイトなビートと暴力的にまでダンサブルなドラム。それらのアンサンブルが作りだす彼らのダークでカルトな世界観。ジャパニーズハードコアからの影響をビンビンに感じさせるレイジングなコード進行の疾走感に加えて、踊るということに特にフォーカスした楽曲は徹頭徹尾タフでありグルーヴィな要素に溢れています。原始的なダンスへの渇望を否が応でも呼び起こさるサウンドは10年代のRAW HARDCOREからRIVAL MOBなどのLOCKIN' OUT系、現行ならTHE FLEXも思い浮かぶ、ハードコアでありしっかりダンスミュージックです。パンク/ハードコアシーンだけでなく、テクノ、実験音楽、インダストリアル/ノイズ、ヒップホップなど、多様なシーンからのアーティストがゲスト参加しており、KLONNSのこれまでの活動が凝縮された内容となっています。
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Iron Chic / Not Like This (LP)
¥3,600
ロングアイランドのメロディックパンクバンドが2010年にリリースした記念すべき1stアルバム。リリースはベースであるMike Brunoが運営するグッドDIYレーベルDead Broke Rekerdsからの10thプレス盤。10年代における東海岸系のメロディックパンクの方向性を確固たるものにしたまさにクラシックと言える作品。思わず拳をあげ大声で歌ってしまうようなシンガロング&エモーショナルなグッドメロディ。各楽器のアンサンブルはタイトで分厚く、切なくも熱量のあるボーカルはLattermanの遺伝子を確実に受け継ぎながらもその音楽性により深みを持たせています。パッション剥き出しというよりは一周した人たちの円熟味と哀愁系。元LattermanであるPhil Douglasの繊細で胸に染み込んでくるようなフレーズはエモの要素を感じさせつつもそれを暖かなサウンドとして表現しているさすがの技だなと思います。残念ながら今作リリース時には既に脱退していた同じく元 LattermanのBrian Crozier在籍時の曲"In One Ear"や"Timecop"も収録されています。アルバム全体のバランスとしても緩やかに、しっかりと起伏に富んだ間違いない内容となっています。
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Chilton / st (LP)
¥3,700
ニューヨークのパンクバンドが2024年にDead Broke Rekerdsよりリリースした2ndアルバム。数多くの作品に携わってきたJason Livermoreと共にブラスティング・ルームで録音。 前作はギターで参加していたBill Stevensonに代わりwretch like me でボーカルをしていたAbe Brennanが参加しています(Jason Livermoreのバンドでもあります)。暑苦しいハードロックの要素と複雑でストレンジなマスの要素を高い純度でキャッチーにまとめあげたポップパンク。I FARMのJosh Carothersを中心に結成されたバンドということで痛快なスケートパンクのノリも端々に見え隠れしつつ、研ぎ澄まされた演奏からプログレッシブなフレーズの数々は圧巻。どこがAメロでどこがサビでどう着地するのかグラグラと揺さぶられる曲展開だけど一貫してポップネスに溢れる楽曲にはDescendentsやAllをやはり感じさせてくれます。個人的には特に"Arcturning"、"Me in Motion"のメロディにはハッとさせられました。迷子になりそうでもここぞでグッドメロディでキメてくれる、決して飽きさせない内容となっています。
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Fifteen / The Choice of a New Generation (LP)
¥3,700
サンフランシスコ・バークレーのパンクバンドが1992年にLookout!よりリリースした2ndアルバムをDead Broke Rekerdsがリイシュー。数多くのマスタリングを行ってきたCarl Saffのによりオリジナルのオープンリールマスターテープから見事に修復&リマスタリング。Hugo Fitzgeraldによるアートワークの修復によりLucky Dogのオリジナルのコラージュ・アートを忠実にカラーで再現しています。Crimpshrine解散後に結成された彼ら。1曲目の一発で口づさめるようなベースラインとそれを十分に活かす立体的な展開の"Petroleum Distillation"からCrimpshrine由来のグッドメロディと疾走感全開の"The End of the Summer"への流れは何度聴いても色褪せない見事な流れだと思います。メロディがLookout!のバンドに共通するポップパンクのメロディの甘さがしっかりと出ていて、荒々しい中でも甘く切なく響きます。3~5分の長めの曲が割とあってアイディアが詰め込まれたもっさりとした質感も愛おしいです。名盤ひしめくイーストベイメロディックの中でも残り続ける作品の一つ。
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On The Might of Princes / Sirens (LP)
¥4,000
ロングアイランドのエモバンドの2003年にCDでRevelationからリリースされていた3rdアルバムを2023年Dead Brokeが初めてレコードでリイシュー。オリジナルのレコーディングエンジニアによるリミックス・リマスターがされています。冷たい狂気と怒り、悲しみが渦巻くエモ・ポストハードコア。複雑に、時に不協和音を出しながらもどこか心地よく絡み合う2本のギター、前作に続きジャンルに囚われないリズムパターンはよりダイナミックなものになっています。歌われるメロディはよりメロディアスかつストレートなものへ。今作はCave In、Isisなどで知られる、ボストンのNew Alliance Studioでレコーディングされたということも関係しているのかサウンドプロダクション、アレンジ面でも明らかに前作から数段先のステージに到達したクオリティであり、ほのかにエクストリームなヘヴィミュージックの雰囲気も漂います。静と動が入り乱れるカオスでありながらもしっかりとドラマチックに涙腺を刺激する楽曲はこれが彼らのラスト作となったことを考えると尚更儚いものに聴こえます。
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SPRAYNARD / Cut & Paste (LP)
¥3,000
SOLD OUT
ペンシルバニアのメロディックパンクバンドが2010年にRunner Up Recordsからリリースしていた1stアルバムをDead Broke RekerdsとSquare of Opposition Recordsがリイシュー。Dead Broke関連作品でもお馴染みCarl Saffによるリマスタリングが施されています。キャッチーなメロディの中にあるメランコリックな質感が胸を打つメロディックパンクサウンド。ミドルに張り付くような綺麗でタイトなベース、ハードでアグレッシブなドラム、見事なサウンドプロダクションから奏でられるエモーショナルなギター、情熱的で時に泣き叫ぶよう歌い上げるボーカルが作り出す3ピースのパワフルな魅力が溢れています。Lattemanの影響が色濃い楽曲だと思いますがよりシンプルかつキャッチーに仕上がっている印象です。どこかThe Promise Ringなどのキャッチーなエモの要素も感じさせてくれます。東海岸メロディックファンは必聴の1枚です。
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Circles / Still. (LP)
¥3,400
SOLD OUT
フランス・ナントのエモーティヴハードコアバンドがShield RecordingsとExtinction Burstよりリリースした1stアルバム。2017年から活動を始め、これまで3枚のEPをリリースしてきた彼らの満を持しての12曲入りフルアルバムとなります。メロディアスでディスコーダントなコード進行、Minor Threatを思い浮かべる爽快なかっ飛ばしパート、メロディアスさをより追求したエモーショナルなギター。Dag NastyやEmbraceなどといったバンドの影響下のサウンドであるのは明白ですが、ストップ&ゴーやブレイクパート、ギリギリ歌い上げないラインのボーカル("Lung"では最後にド級のメロディを歌いげてますが)はUniform Choiceぽかったりして、その辺り要素をモダンに昇華させたポストレボリューションサマーと言える質感に仕上がっています。近年で一番近いものを感じたバンドはPraise。速い曲も素晴らしいけどミドルテンポの“Waves”でのアンサンブルとポップネスははち切れんばかりに良かった。ハードコアなんだけどその枠でたくさんのアプローチがされていて、聴いていて熱くなると同時にこのアルバムのジャケットのような鮮やかなイメージがそのまま湧いてくるポジティヴなエネルギーに満ちた作品となっています。
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Celebration Summer / Patience In Presence (LP)
¥3,300
ワシントンD.Cのメロディックパンクバンドが2022年にリリースした1stアルバム。オランダのShield Recordingsからの入荷分となります。汗がスピーカー越しに飛んできそうな熱気、疾走する哀愁、思わず口ずさみたくなるグッドメロディの数々。あり日しのイーストベイからゲインズビルまでが蘇るようなメロディックマナーに忠実であり、愛を感じる楽曲はサッド過ぎずあくまでラフなキャッチーさで全編まとまった絶妙なバランス。10年代半ば位を境に急速に失速してしまった印象のU.Sのメロディックですが、久々にこんなクオリティでどストライクなバンド聴いたなと個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。バンド名の由来はHusker Duの "Celebrated Summer "と、80年代のDCのムーヴメント "Revolution Summer "を組み合わせたものとのこと。熱苦しさとサッドなメロディはSamiamを彷彿とさせられますが、骨太なパンクロックをやっている曲なんかはHot Water Musicぽかったり。今作ラストに収録のTiltwheelのカバーしているのにも表れていますがラフメロディックのラフさをきちんとサウンドを以って体現しています。往年のメロディックファンも必ず唸らせる素晴らしいメロディックパンクだと思います。
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Celebration Summer / Against The Gun (12")
¥2,800
ワシントンD.Cのメロディックパンクバンドが2020年にオランダのShield RecordingsよりリリースしたデビューEP。4曲入り片面カッティング、もう片面は痺れるピクチャーが刷られています。しゃがれた哀愁ボーカルとジリジリと燃えていくような楽曲はメロディアスでラフで聴く私たちの感情を熱く高揚させます。2019年にベースのGreg Raelsonを中心に結成され、Husker Duの "Celebrated Summer "と、80年代のDCのムーヴメント "Revolution Summer"からバンド名を冠したというニヤニヤせずにはいられないエピソードがありつつ、サウンドとしては90年代初期から〜2000年代初期辺りのメロディックの質感が色濃いものとなっています。自身で影響を公言しているSamiam、LeatherfaceからGumollなどのメロディックのマスターピースをしっかりと彷彿とさせられるメロディックファン必聴の内容だと思います。
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Feverchild / Altering a Memory (12")
¥3,700
SOLD OUT
ベルギーのエモバンドがリリースした2023年作8曲入りEP。リリースはSunday Drive RecordsとRe-Ignition Recordsより。2021年の鮮烈なデビュー以来、オールドスクールなエモフリークがまさに現代に求めていたサウンドを作り続けている彼らの12インチフォーマットでのリリース。燃えるように重厚に進むミドルテンポパートからメランコリックなアルペジオパートでの哀愁のコントラスト。1st EP以降の流れを鑑みるとかなりインディロックな方向に進むのではと予想していましたが、自分の杞憂をイントロからの"City of Flowers"で吹き飛ばしてくれました。向き合い方がかなり難解な90'sエモというサウンドに対し、小細工なしで真正面から向き合っている王道的エモ。作品全体としてややBPMを落としていて、そこから丁寧に展開していく楽曲にはエモに大事な気怠さとドラマチック性が大い内包されています。"Eva"のアコースティックサウンドの試みや各楽曲のコーラスワークからも感じ取れるのですが、やはりSunny Day Real Estateの影響はかなり大きいのかなと。MINDED FURY、Animal Clubといったベルギーハードコアバンドのメンバーで構成されており、ハードコアをやっていた・やっているメンバーがやるエモという正統派の流れも憎いところ。そして、それは懐古的な考えでなく間違いなくサウンドとしての深みを違うものにしています。
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THE ACT WE ACT / フリッカー (LP)
¥2,800
SOLD OUT
名古屋を中心に活動するTHE ACT WE ACTが自身のレーベルKYUSU RECORDSより3rd album「フリッカー」をアナログレコード(DLコード付き)、Bandcampでリリース。激しさと妖しさ、目まぐるしく変化するリズムと音楽性。多様なバックグラウンドとアイデアから作り出されたであろう楽曲は表層的なストレンジなだけでは決して生まれない、聴く角度で様々な新しい側面が現れる面白さに溢れています。かなりフリージャズの影響が大きいのかなと思っていて、それがパンクやハードコアのフィルターを通すと今作のような終始ビリビリとした緊張感が漂うアブストラクトな音楽として仕上がるのかなと。トランペットの音色と絡み合って妖しくムーディになる一瞬はD.C通過後のシカゴ音響派の世界へ連れて行ってくれるようです。 https://kyusurecords.bandcamp.com/album/flicker
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Loma Prieta / Last (LP)
¥3,800
SOLD OUT
カリフォルニア・サンフランシスコの激情ハードコア、ポストハードコアバンドの2023年最新作。Deathwishよりリリース。激情ハードコアの持つダークで暴力的な魅力は内包しつつ、メロディアスかつ多様なアプローチとソングライティングがポジティヴな方向へと向かうエネルギーを感じさせる。初期のピュアな激情サウンドから徐々に変化を続けていましたが、ネクストレベルを感じさせるアーティスティックな広がりのあるサウンドへと進化した内容であると言えます。音楽性に加えて楽曲面のトータルでのクオリティの高さもガッチリとフィットしていて、どこか高尚さとハイプさが漂っているのは各自好みの分かれるところかもしれませんが、やっぱり一つ一つの曲が抜群に良い。近年のFiddleheadやHigh Visなどが行っていたハードコアをオルタナティヴな解釈で再構築するという行為を、彼らも激情ハードコアという枠組みの中で実践した作品であると思います。現行のハードコア影響下の音楽がどのような方向に向かっているかということを彼らの視点で教えてくれています。アルバムトータルでの一貫性もしっかりと確立されているので是非アルバム通しで聴いてください。
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MESS / Under Attack (LP)
¥3,200
SOLD OUT
これまで2枚の12“EPと7"、The ChiselとのSplitなどで話題をさらってきたメキシコのパンクバンドMESSの待望のフルアルバム。リリースはMENDEKU DISKAK。シンプルでタイトな演奏、パワフルかつキャッチーなコーラスワーク。BlitzからUK82あたりのバンドが発散していたパンクやOi!の持つ魅力がこれでもかと詰め込まれた素晴らしい内容。シンプルながらもエッヂの効いたギターのコードワークと男くささ全開のメロディもジャストフィットしていて全14曲を通してかなりクラシックなサウンドに到達していると思います。現行フレンチパンク好きな人も是非。
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TATXERS / ST
¥3,300
SOLD OUT
ITOIZ、ZARAMA、HERTZAINAKのようなバンドに大きな影響を受けたパンプローナ出身のパンク・パワーポップバンドの1stアルバム。バスク語で歌われる全11曲を収録。クリーンなギター・トーン、甘美なメロディー、耳馴染みの良いキャッチーなコーラスワーク。パンクのバックグラウンドをしっかりと感じさせるソリッドなニュアンスが随所に見られつつもどこか牧歌的な雰囲気も垣間見えたりして、それを全部グッドメロディでひっくるめて持っていくという憎いバランスになっています。各楽器のアンサンブルも絶妙なバランスでミニマムだけど力強い。2曲目の“Labanak”のもろなThe Clash節や全編を通してTeenage Fanclub感、カレッジロック的なニュアンスがあったりします。その上でしっかり1曲ごとにアップデートして現行の音楽として鳴らされている素敵な作品だと思います。
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