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LLACUNA / incendis (LP)
¥2,300
スペイン・カタルーニャパンクシーンから生まれてきたエモバンドによる2020年にリリースされた1stアルバム。BCore Disc、CGTH Records、LaAgoníadeVivir、Pundonor Records、Saltamargesといったレーベルの共同リリース。トゥインクルなリフと全編カタロニア語で歌われる切ないメロディが眩しいエモリヴァイバルサウンド。U.Sの現行リヴァイバルバンドのようにモダンポップパンクのインフルエンスをあまりなく、キャッチーなメロディが全面に出てはいますが端々に本当になんとなく感じる陰鬱さがヨーロッパのリヴァイバルサウンドという感じです。 フランスのSPORTの質感にも近いように思います。2017年にリリースされた1stEPでは少し入る程度だったトランペットが全面に出てきていてびっくりしたのですが、彼らの作る切ないメロディとトランペットのバランスがドラマチックに化学反応を起こしています。ALGERNONから始まったリヴァイバルの流れの中でもかなりピュアな形でそのサウンドを彼らのスタイルで再構築した作品だと思います。
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dags! / flaws & gestures (LP)
¥2,200
イタリアのエモバンドが2018年にリリースした2ndアルバム。7レーベル共同リリース。ポストロックとマスロック要素が見事に結びついたエモサウンド。アイデアに溢れたアルペジオを変拍子と複雑なドラムフレーズが運んでいく楽曲は物悲しくもどこかに軽快さとユーモアがあります。Joan of Arcの彩りとpinbackの冷めた悲しさ。イギリスのHolding Patternとも近しいものを感じます。実験的な攻めたアプローチをしながらもインディーエモとしてしっかりと聴かせる彼らの高いミュージシャンシップが詰まった作品となっています。 ブルーカラー盤
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COMA REGALIA / marked (LP)
¥2,400
SOLD OUT
USインディアナの激情ハードコアバンド(プロジェクト)が2020年にリリースしたアルバム。ダークでプリミティブな激情サウンドの応酬。どの曲も1分〜2分のショートチューンでカオティックに展開していく楽曲は暴力的でありながらも聴き終わった後に不思議と美しさとカタルシスを感じる。典型的な激情/scramzのアプローチではなくoveroやastheniaなどにあるエモーショナルハードコアがしっかりあることにも熱くなります。Level PlaneやDeathwishのバンドともやはり違う、底でうごめくような生々しさがある作品です。 パープルカラー盤
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MENTAH / New Begining (7")
¥1,200
SOLD OUT
スペイン・フェロルのエモデュオによる2020年リリースのEP。Pundonorから。美しいアルペジオと切なくもきらめくようなメロディに胸を打たれるエモサウンド。アルペジオ主体で進む楽曲はどこかarklessやRikaといった2010年代のユーロエモが想起させられます。ボーカルの感情豊かに歌うメロディは悲しみと同時にどこか希望めいたものを感じさせられ、音の一つ一つがきらめき眩しくもあります。特に"New Beginning"はシンプルで削ぎ落とされたスタイルながらもゆったりと徐々に高まっていき、最後に走り出すエモーショナルは悲しみ、蒼さ、美しさとエモに必要な要素が全て詰まっている大名曲ではないでしょうか。
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Riviera / Contrasto (LP)
¥2,200
SOLD OUT
イタリアのエモバンドが2018年にリリースした2ndアルバム。To Lose La Track、Pundonor、Saltamarges、General Sorenessによる共同リリース。 一気に爆発するのではなくゆっくりと高まっていくエモーショナルの熱。単音リフやリズムパターンなど激情/スクリーモ要素をかなり感じる楽曲とメランコリックなメロディながらも熱さを感じるボーカルは同時期の2010年代に活動していたPerfect FutureやCarson Wellsといったバンドとの共通点が感じられます。時折現れるトランペットがサッドさと牧歌的バランスが独特のドラチックさを作り出しています。2010年代のスクリーモの流れを汲むエモリヴァイバルを検証する中でも外せない作品ではないでしょうか。
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