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Undermark / 5 songs st (CD)
¥1,200
2024年、Soul Ameria Recordsがリリースする名古屋のハードコアバンドの5曲入りEP。Post Marked Stamps #1 にて90's節たっぷりのエモーティヴハードコアを聴かせてくれていましたが、今作はそこから激情ハードコアの色合いが強くなっている印象です。全体としての音質がクリアでスタイリッシュに感じてモダンなサウンドなんですが、メロディアスでメランコリックなアルペジオと硬質なリズムが絡み合ってる質感はFuneral Dinnerなんかの2000年半ばのバンドぽかったり、コード進行とボーカルはちょっとStonehenge周辺のフレンチエモーティヴぽかったり、要所に挟まれるメタリックネチネチなリフはSplit LipやShoulderを彷彿とさせたりと血肉となったハードコア、エモのルーツが混ざり合っているんだなと感じました。"This Place"のラスト30秒のベースラインとアルペジオに全部詰まっていてめちゃくちゃ痺れます。
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apöpa,Ayato,CLASSROOM,デュビア80000cc / HOWL COMPILATION 1 (CD)
¥1,650
熊本のグッドブックストアmychairbooksがリリースする4way splitアルバム。apöpa、Ayato、CLASSROOM、デュビア80000ccの新録曲を2曲ずつ収録しています。郡山、山口、宮崎、熊本と活動している街もジャンルも違う4組ですが、根底には同じ実験的でボーダーレスなエネルギーが渦巻いているのを感じるメンツとなっていると思います。 作品のタイトルはアレン・ギンズバーグの詩集『HOWL』から。 1950年前後のアメリカでギンズバーグ、ケルアックなどが中心的な存在となって台頭したビート・ジェネレーションは、非人間的なシステムに満ち溢れた競争社会に抵抗するカウンター・カルチャーでした。 リリースに合わせて各収録バンド/アーティストのインタビューも公開されていきますので、そちらも合わせてお楽しみください。 HOWL インタビュー↓ https://howl2024.com/ HOWL COMPILATION 1 試聴↓ https://soundcloud.com/howl-77107611/albums
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Narrow Head / Japan Tour 3 CD Set (3CD)
¥3,300
テキサス・ヒューストンのシューゲイザー/ヘヴィオルタナティブロックバンドの2024年ジャパンツアーの際にリリースされた3枚組ディスコグラフィー。これまでの3枚のアルバムとライブ音源、スプリット収録音源、リミックス音源までも収録しBLACK HOLEがリリース。低い重心から繰り出される重厚なリフと煙の中から響いてくるような淡いメロディ。気怠く、どこか悲しみを帯びたサウンドはHumやFarといったヘヴィエモの系譜、中後期のDeftonesを思い起こさせます。個人的に初期citizenあたりのRun For Coverの流れが未だあるのが熱い。ドラムの飛んでくるようなバシバシ感をはじめ、サウンドの影にはメンバーのバックグラウンドとしてパンクやハードコアの部分がしっかりと感じられて聴いていてダレずにずっと心地良いです。今年のアルバムなんかはメロディがより明確になりスマパンぽく、太いサウンドとの対比がとても美しい。Narrow Headをこれから聴くにあたってこれ以上ない内容かつめちゃくちゃお得だと思うので是非手に取ってみてください。
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Gensenkan / 7 Songs (CD)
¥2,200
東京のハードコアバンドがリリースした1stアルバム。リリースはNorthern Sadness Productionsより。全編に不穏な緊張感が張り詰め、内省的なエモーショナルが爆発するハードコア。楽器によりつくられるメランコリックなメロディは抒情的。荒く、太いヘヴィネスの要素が強くなり、前作までのskramz/激情サウンドとは別種のプリミティブな質感へ変貌していて今作はハードコアの部分によりフォーカスしたサウンドなのだと感じさせられます。音圧は上がりつつも粗いサウンドプロダクションなのもそこを狙っているのかなと。叙情的なフレーズはネオクラストだったり2000年後半の叙情系のハードコアが思い浮かんだり、もちろんリズムやボーカルの乗せ方にはこれまでのskramz/激情の要素もあり、ハードコアの多面的な部分を内包した作品となっていると思います。 https://gensenkan.bandcamp.com/album/7-songs
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NO TIME / Suffer No Fool (CD)
¥2,000
NO TIME / Suffer No Fool (CD) ペンシルバニア州ピッツバーグのパンクバンドの2023年にTKO、Mendeku Diskakからリリースされていた2ndアルバムを2024年10月に行われるジャパンツアーに向けて主催のROAR DOWN THE ROAD RECORDSが日本盤としてCDでリリース。対訳付き。 骨太でタイト、キャッチーでバーニングしまくりのパンクサウンド。Oi! Punkのルーツとハードコアのパワフルさを併せ持つNegative Approach、Slapshotを想起させるAmerican Oi!マナーに則りつつも、不意に入るキラリと眩しいフレーズ、ロックンロール全開のギターは破壊力抜群。メンバーはAC/DCやSLADE、KISSをフェイバリットなバンドに挙げており、ダイナミズムやキャッチーさがしっかりと楽曲に練り込まれています。硬いグルーヴと熱量たっぷりのボーカルにメロディアスなギターサウンドが加わることで華やかに燃え上がる14曲。現行のTHE CHISELやMESSといったパンクサウンドが好きな人も是非聴いて、ツアーに足を運んでみて下さい!
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Two layers of paint / Duo 2023 (CD)
¥900
北海道のメロディックパンクデュオによる2023年リリース5曲入りデモ。デュオ編成として初の音源となります。
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Two layers of paint / Depression turns into pleasure (CD)
¥1,800
北海道のメロディックパンクバンドの2020年リリースの3rdアルバム。3ピース編成最後の音源となります。 https://tlopdxfxb.bandcamp.com/track/sunday-girl
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Mt.Oriander & Engagements / Post Marked Stamps #7 (CD)
¥1,100
活動を再開したSoul Ameria Recordsのスプリットシリーズの第7段。アメリカのMt.Orianderと札幌のEngagementsのスプリット。 Empire!Empier!のKeithのソロプロジェクトMt.Oriander。切なさがじっくりと染み込んでくるような、楽曲トータルの重なりが素晴らしいメロディを響かせています。粘り気のあるボーカルは青くも暖かく、エモやパンクに触れてきた人しか出せないどこか牧歌的なインディの質感がたしかにあります。2ndからの円熟したEmpire!Empier!であり、Maritrme、The Weakerthansのよう。エクストリームな方向へ加速してしまった現行からは距離をとったようなゆったりとした美しさがどこまで心地よく流れています。 Engagementsはメランコリックなメロディと硬いビート、オルタナティブなギターロックの要素が入り混じるサウンド。ヒヤリとする冷たさからジリジリとバーストしていく楽曲は日本のエモやポストハードコアからの影響を感じます。オーソドックスなエモを狙っているというよりも、オルタナティブな表現の一つとしてエモの要素があるという印象でバラエティに富むアプローチの楽曲が面白いです。
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FILMLETS / the right things (CD)
¥2,000
SOLD OUT
埼玉のエモバンドが2024年にリリースした1stアルバム。美しさと悲しさ入り混じる旋律により沸々とエモーショナルが込み上げてくるサウンド。過去にリリースしていたEP・シングルに連なる音楽性であり、今アルバムも全曲彼らのやりたいサウンドのコンセプトを明確に感じる内容です。エモ日記のチャプター5あたりにさらっと入っているオブスキュアなバンドでも違和感ないなという印象で90年代後半から00年代初頭のエモ、Deep Elmのバンドを強烈に感じさせてくれます。伸びやかでありつつやや淡々としたボーカルのメロディ、2本のギターのメランコリックなアルペジオ、ポストハードコアの残り香が漂うエモの縦ノリのリズムと後のノリの刻み、ここぞの時のバーストなどトータルのバンドアンサンブルでエモーショナルが表現されています。大袈裟なメロディや展開じゃなくてリフで泣かせにきているのがめちゃくちゃ渋い。演奏面に関しては特にBenton Fallsを、他には Cross My Heart辺りを彷彿とさせられました。分かりやすさやトレンドとは違う視点で、憧れと懐古へしっかり向き合って作られた作品だと思います。
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Forbear / 8songs (CD)
¥2,200
東京のインディ・シューゲイザーバンドの2024年2ndアルバム。LIKE A FOOL RECORDSよりリリース。気怠さと儚さが入り混じる、ドリーミーかつ冷りとする美しさを内包したサウンド。ジャンルを敢えてカテゴライズするならシューゲイザーやインディロックと呼ばれる音楽なのかもしれませんが、ドラムのパワフルかつダイナミズムを感じるスネアとタム、それに乗っかるリフがハードコアとそこを通過して派生していった音楽としてのぶ厚さのようなもの感じさせます。前作と比べよりシンプルになり立体的なリズムが増えた印象でダイナミックなグルーヴが気持ち良いです。BasementはもとよりHUMや一時期のCitizenのようなヘヴィエモ、エモグランジのノリがあるなと。前作に引き続きOtusやSuper Structure等も手掛けるDevu氏のレコーディングということでハードコアにある生々しさが良い形で彼らのサウンドに昇華されています。アンダーグラウンドミュージックのルーツを感じさせつつ現行の音楽としてハイレベルにまとまった、全方向に開かれた作品です。
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Forbear / 4songs (CD)
¥1,650
東京のインディ・シューゲイザーバンドの2022年の4曲+カバー曲を収録したEP。LIKE A FOOL RECORDSよりリリース。 轟音とその間から聴こえてくるメランコリックなメロディ、儚げな男女混声ボーカルが作り出す耽美で悲しい世界観。インディミュージックとしてまとめあげる素晴らしいセンスがありつつ、アグレッシブなドラムと這うような歪んだベースの存在感はグランジやハードコア通過後のミュージックマナーをビシビシ感じさせてくれて、唯のインディミュージックとは違う質感を持つ大きな要因だなと思います。BasementやNothingなどのノイジーなサッドさと通じ合っているのではないでしょうか。CDのみ収録のカバー曲はLIFETIMEのRODEO CROWN。彼らの持ち味が全面に出たカバーになっています。
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Shonen Bat & 石の犬 / Post Marked Stamps #6 (CD)
¥1,100
SOLD OUT
再始動したSoul Ameria RecordsよりリリースされるスプリットシリーズPost Marked Stampsの第6弾。今回は福岡&スペイン・マラガの2バンドによるスプリット。 Shonen Batは軽快かつ難解なドラムに、鮮やかに、時に淡々と奏でられるギターとその狭間から放出されるエモーショナルが堪らないサウンド。初期のThe Van PeltやKolyaなどに通じる無機質なサッドさはそのままありつつ、マスロック的な要素が増えたことによりかなり良質なミッドウェストエモとしても聴けるよう進化しています。現行のポップパンク影響下のリヴァイバルとは違う質感でBraidとAmerican Footballの狭間をベタに思い浮かべてしまいました。円熟したといって良いソングライティングと演奏技術に裏打ちされていて、ひたすらに聴いていて心地良く渋い3曲を届けてくれています。 石の犬は邦ロックとポストハードコアが結びついたオルタナティブサウンドな2曲。エモや激情を飲み込みながらも彼らの音楽性の核に一貫してある日本的なロックの要素がそのままに出ていてストレートかつキャッチー、その中に仄暗く淡いサッドな質感が内包されています。"風船"はジリジリと燻っていくような気怠い曲展開と不穏さが漂うアルペジオは個人的にDuster節を感じました。敢えて燃やさないところに彼らのソングライティングの本質みたいなものが見える気がします。
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Serotonin Mist / Sanity & Deli Foods (CD)
¥500
SOLD OUT
東京の激情・エモバイオレンスバンドの1st Demo CD-R。Bandcampにて公開されていた2曲のオリジナルミックスバージョンに未公開の1曲を加えたファスト&ショート、エモーショナルな3曲。生き急ぐような性急なファストパート、畳み掛けるNotマッチョなメタリックニュースクールパート、枯れたアルペジオ。怒りの中の悲しみがダイレクトに伝わるサウンドはPg99からYou and I、Yage、最終的にUNBROKENまでが脳裏をよぎり熱くさせられます。現段階ではいろいろな要素を感じられるのでこのデモからどのようになっていくのかという点でも非常に楽しみな音楽性です。また、差別、貧困、戦争、労働、資本主義、常態化してしまっている不条理に真正面から怒りをぶつける歌詞はストレートでありつつしっかりフックの効いたスタイル。外側だけ模倣したパッケージじゃない、ハードコアのマインドとアクションの部分をしっかりと体現してくれていることを嬉しく思います。 https://serotoninmist.bandcamp.com/album/sanity-deli-foods-demo-2024
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Futurina & Elliott Green / Post Marked Stamps #5 (CD)
¥1,100
再始動したSoul Ameria RecordsよりリリースされるスプリットシリーズPost Marked Stampsの早くも第5弾。今回は熊本とシアトルの邂逅。 熊本を拠点に活動するエモ・ポストロックバンドfuturinaの初作品。ゆっくりと、しかし力強く形作られるサウンドは涼しげでありつつドラマチック。繊細なアンサンブルは優しくほのかに悲しい。Rainer MariaやPohgohなどの90'sエモ・インディロックを彷彿とさせるサウンドで、勿論ミッドウェストマナーもしっかりと押さえています。昔のpolyvinylのバンドへの親近感を覚えるようなエモとインディロックの絶妙な塩梅。ガチガチの懐古的なサウンドという訳でもなく現行のエモを出発点にクラシックなエモへのアプローチを模索している印象です。一時期のhomecomingsをもどこか思い起こさせられるのも心にくい3曲を収録。 シアトルを拠点に活動するシンガーソングライターElliott Greenは、メランコリックなメロディを感情たっぷりに歌うアコースティックサウンド。静かに生み出される一音一音が聴く人各々の傷にそっと寄り添ってくれるような感覚。悲しみ、苦悩、喪失感、音と共に放たれる彼女自信のパーソナルなストーリーは脆さと強さを合わせ持つ故にいっそう美しく聴こえます。Julien Bakerにも通じるサウンドですが個人的に1番近いものを感じたのはPinegrove。アーティスティックなセンス抜群の2曲。
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BURIAL ETIQUETTE & UNDERMARK / Post Marked Stamps #1 (CD)
¥880
カナダと名古屋が邂逅するエモ・ハードコアSplit。リリースは再始動したSoul Ameria Recordsより。カナダBURIAL ETIQUETTEは透き通るメロディと絞り出すスクリーム、時代を超えてきたかのような未完成さがエモとして完璧。特に“Suspension In Timelapse"の疾走感溢れる前半、原理主義的な叫びを聴かせる中盤、現代的な壮大さでたたみかける後半と、90年代から懐古主義をぶち抜いた最先端。RAINER MARIAというよりはEldrich AnisetteやTeenage Love Affairのようなユーロの歴史の片隅に残された、いなたくも真に迫るエモーショナルがあると思います。 名古屋UNDERMARKは90年代の地下で蠢き燃えていた“あの“ハードコア。SPLIT LIP、SHOULDER、そしてDIGNITY FOR ALLのような熱くドラマチックなエモーティヴハードコアです。アルペジオや途中のスクリームにはモダンな激情の要素がありスタイリッシュさもあります。全編素晴らしいのですが特に"DRIFTER"の2:23~のリフからの展開はめちゃくちゃエモーティヴハードコアだと拳を握ってしまいましたし、ちゃんと現代のものとしてアップデートされていて個人的に大興奮でした。やり尽くされた90'sリヴァイバルよりも今世界的に必要なのはこの音だと思います。 両バンドのサウンドやジャケットからも感じられるのはアイデアとD.I.Y、そこから作り出される確かな実在感。それが今真新しい輝きを放っています。
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WE ARE ON FIRE & CUTHBARTS / Post marked stamps#2 (CD)
¥1,100
2022年の暮れに北海道のSoul Ameria Recordsより投下されるドイツのWE ARE ON FIREと札幌のCUTHBARTSがそれぞれ異なるエモーショナルの形を提示したスプリット、Post Marked Stamps #2。 2010年後半に一本のデモテープとShalashaskaとのスプリットで衝撃を一部エモリスナーに与え、その後音沙汰なかったドイツ・ブレーメンのカルトエモバンドがまさかの2022年にリリースという事件。ギターとドラムという最小限の構成からつくられる枯れ切ったギター、サッドなのにどこか牧歌的なメロディと蒼い叫びは誇張や脚色なしの生々しい等身大のエモーショナル。Human HandsやThe Blue Periodなどの10年代UKエモや同じドイツのMiraなどと同じ毛色の90'sエモをヨーロッパ的なニュアンスで再構築したサウンドだと思います。不純物一切なし、胸に突き刺さる3曲です。 札幌のCUTHBARTSは内へ内へと向かった感情が溢れたような切なくてあまりに純粋なエモーショナル。繊細でどこか不安定な印象を受けるサウンドはBroken Hearts Are Blueが1番に思い浮かんできました。また、過去作を含めて聴くと90'sのDeepElmのバンドにあったのギターロック的なニュアンスが根底のところにしっかり根付いているのかなと思います。生きていくうえでの生活と繋がっていることを意識させられる、どこまでも地に足がついていて汗と涙と哀愁が沁み込んだ歌詞。日本語詩とそれに乗るやはり日本的と言って良いメロディはどこか私たちに親しみ深い郷愁を感じさせてくれて、友部正人などのジャパニーズフォークのニュアンスがあるのではと(勝手に)解釈しています。悲しみと暖かさは共存し得る、何度でも噛みしめて聴きたい2曲。 両バンドひっそりとでも確実に続いていって欲しい素敵な音楽です。
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Biliardo & Pyre / Post Marked Stamps #4 (CD)
¥1,100
SOLD OUT
再始動したSoul Ameria RecordsよりリリースされるスプリットシリーズPost Marked Stamps、日米のスクリーモが交錯する第4弾。 東京のBiliardoは蒼く悲痛な叫びが響き、サッドなアンサンブルが激しく、時に叙情的に変化していく激情ハードコア。envyなどが根底にある日本の激情ハードコアの系譜でありつつ、スポークンワード、疾走パート、ヘヴィなリフなどバラエティに富んだフレーズとアイデアが多く散りばめられています。彼らの激情というスタイルに込められた情報量の多さは現代的であり東京的な雑多性を持っているなと思います。今作が初音源ということですが叙情性という面を追求したジャパニーズスタイル激情の最新版になっていくのではないかと言う期待を抱かせる3曲を収録。 フィラデルフィアのPyreは一瞬の枯れたきらめきが眩しいスクリーモ。2000年代前半の激情や近年のskramzの要素もちらつくバーストな展開とメランコリックなアルペジオ、絞り出すような叫びが作り出す寂寥感が堪らないです。メロディを歌っている部分もめちゃくちゃ良くて、そこだけ7“を2枚だけリリースして解散系の90'sのエモ。全編エモパートだけで聴いてみたくなるほど良いなと思います。叫びと歌、激しさと侘しさのコントラストから生み出されるエモーショナル。
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sniff / EP1 (CD)
¥1,000
SOLD OUT
熊本のエモバンドがリリースした1st EP。4曲入りCDR。歌詞カード付き。煮え切らない切なさのような、言いようのないエモーショナルが徐々に込み上げてくるメロディアスでサッドなサウンド。初期のトウィンクルな路線はややなりをひそめ、シンプルかつパワフルな部分が強調されつつ、繊細なメロディは深みを増しています。Texas is The ReasonやPenfoldあたりへの憧憬も感じさながらも個人的に近い質感はThe Promise Ringかなと。キャッチーだけど沸点までいききれない侘び寂び、エモとメロディックの淡いグラデーション。今っぽさや日本ぽさがメロディに見え隠れしたり、ギターロックが好きなんだなというアプローチも随所にあって懐古的一辺倒なサウンドではないものに仕上がっています。"Sheep"とても好きです。
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Moethein / E.P (CD)
¥1,300
福岡を拠点に活動するシンガーソングライターMoetheinによる2023年リリースEP。ティーンエイジャーの頃聴いて受けた衝撃と感情がフラッシュバックするようなポップであり物憂げ、一度聴いたら頭から離れない極上のメロディ。アコースティックの優しげな響きと蒼く澄んだような声が優しく寄り添ってくれる。90'sから00's前半のオーバーグラウンド化していく過程での広義のパンクが持っていた、より多くの人に届いて離さない魅力が彼の楽曲にはあるように思えます。WEEZER、BLINK 182、The Get Up KidsからDrive-Thru Recordsのバンドまでがふと脳裏によぎる、キャッチーで胸が締めつけられる甘酸っぱいアコースティックサウンド。
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FRIARS"N"SNIFFERS / NO FRILLS,NO BULLSHIT (CD)
¥1,000
SOLD OUT
2011年結成、福岡、山口、福山に在住するメンバーによるStreet Punkバンド。BOVVER RECORDSより2020年に7"と同封でリリースされた5曲入りCDとなります。 80's Oi! Punk、70's Punk、ModとUKミュージックの良い部分だけを飲み込んだような音楽性であり、パンクの持つ力強さとキャッチーさ、イギリスの音楽が持つ湿った影のある質感を見事に彼らのスタイルとして昇華させたものになっています。ルーツとマナーに忠実であり、自然と拳を握り、声をあげてしまいたくなる熱い楽曲。その根底にはしっかりと各楽器のアンサンブル・ボーカル共にメロディアスなセンスがふんだんに詰まっているように思います。音源を聴き込んだ上、ライブの熱さも是非体感してください。
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不夜城 / Placenta (CD)
¥1,100
東京の激情ハードコアの新星、不夜城による5曲入り1st EP。日本の激情らしい、叙情とも言い換えることができるオールドスクールな侘び寂びとスケールの大きさを感じさせるドラマチックな展開・フレーズが飛び交う内容。Deathwishリリースのバンドを彷彿とさせるカチッとしたクオリティがサウンドプロダクションと楽曲の端々にあり、情報が詰まった質感はポストブラックメタルや近年のシューゲイザーの影響下としても作り上げられたサウンドだと思います。楽曲、作品を通してめちゃくちゃ聴きやすく、トータルでとてもキャッチーな仕上がりになっているのもその辺りの要素が関係しているのかなと。また、個人的に特にギターのフレーズに感じたのですが、リフやリードフレーズにロックの要素があり、激情以外の要素がスケール感を大きくしていると感じました。モダンという言葉がしっくりくるスタイリッシュなサウンドはアンダーグラウンドだけじゃない様々なシーンでの活躍が想像させられます。
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Fiddlehead / Death Is Nothing To Us (CD)
¥2,200
※こちらは海外盤になります。 Have Heart、Verse、Basement等の2000年代から2010年半ばまで活躍したハードコアバンド、エモバンドを中心としたメンバーにより結成された、ポストハードコア・インディーロックバンドの2023年リリースの3rdアルバム。Run For Cover Recordsより。百戦錬磨の5人のグルーヴから生み出される、“ハードコア通過後“としか形容できない独特のうねり。エネルギッシュでありつつ彼らの過ごしてきた時間も確かに感じさせる哀愁。革新的目新しさに溢れているサウンドではないはずなのに何故こんなに瑞々しく、またエモーショナルに響くのでしょうか。前作からの完全な延長線上でありつつ、より渋い方向へ向かった気がします。このバンドの心臓と言えるドラムShawnの入魂のスネアとフロアタムさばきに燃え上がり、深みのサッドギターに胸を締め付けられ、ボーカルPatの無骨ながらもメロディアスに歌い上げるパートに涙腺を刺激されます。Dischordのバンドを想起させるようなサウンドではありますが、Fiddleheadは根底にあるセンスがモダンなバンドで、現行のインディロックとも親和性が高いです。なのでRun For Coverからリリースしてきているのも凄く納得できます。もちろんハードコアへのリスペクトと愛は今なお深く、Angel Du$t、Trapped Under IceボーカルのJusticeを迎えた"True Hardcore(Ⅱ)"で、自分達のハードコアの意味と思いを歌っています。現代におけるエモとポストハードコアの形を追求する洗練された作品。
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RESONANCE / 1st EP (CD)
¥500
SOLD OUT
突如現れた仙台の新星メロディックバンドによる初音源、3曲入りEP。Blew、International Jet Set、Lovemenといった在りし日のSnuffy Smileの幻影がフラッシュバックする、サッドで青さと熱さ全開のメロディックパンク。激しさや荒さの中にある切ないグッドメロディをギリギリで歌うこの感じ、20数年は時代を間違えてしまったようなサウンドを2023年の現在にこんなにフレッシュな感覚で聴けるとは思ってもいませんでした。色々とバックグラウンドを思わず考察したくなるような音楽性ですが、往年のSnuffy SmileのバンドにあったModの影響やモロなUKメロディックの影響はそんなに感じず、どこまで意識しているかは分かりませんが、演奏自体はジャパニーズメロディックに加えてJAWBREAKERやSAMIAMあたりのアメリカのイーストベイメロディックぽさが出てるんじゃないかなとも思いました。細々とバンドを挙げて書いてしまいましたが、曲がりくねりながらも結果的にストレートに感情に訴えかけてくる、ピュアなグッドメロディックなので是非聴いてみてください。
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Three / Dark Days Coming (CD)
¥1,800
元Gray Matterのメンバーと元Minor ThreatのJeff Nelsonにより結成されたパンクバンドが1989年、彼らの解散後にDischordよりリリースした1stアルバムであり唯一の音源。LP未収録のデモ・トラック10曲がボーナス収録された全20曲入りとなっています。ハードコア通過後のエモーショナルなハードコア、それをもっと極端にメロディアスな方向に推し進めた結果、レボリューションサマーを突き抜けてメロディックと言えるサウンドへ。歌ごころたっぷりのボーカルGeoff Turnerの歌はパンクの影響を感じさせる荒々しさとポジティブさに溢れていながらもどこか悲しく切ない。それが堪らなく私達の心を揺さぶる極上のメロディとなっています。楽曲のアレンジセンスも抜群でカントリーやブルースのニュアンスをいち早く取り込んでいるように思えます。永遠の名曲"Swann Street"をはじめ、このアルバムのトータルの最大瞬間風速でHusker Duをも凌駕してしまった偉大な一枚。
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