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BITPART / EAT YOUR MESS (LP)
¥2,500
フランス・パリのメロディック/ポストハードコアバンドが2020年にリリースした1stアルバム。フランスのパンク・ハードコアレーベルDESTRUCTURE RECORDSよりリリース。男女混声で代わる代わるマイクをとるピュアなメロディックの側面とJAWBOXのような哀愁漂うポストハードコアの要素まで感じる奥深いサウンド。爽快なグッドメロディですが乾いてざらついている質感はパンクやハードコアを通過・昇華した人達がやっているのがすぐに分かります。2人のボーカルのどちらが歌うかで曲の印象も変わりますがGood LuckのGingerがやっていたTravelingが真っ先に思い浮かびました。本当にどことなくですがRVIVRの雰囲気も。爽快さと緊張感を併せ持つ彼らのスタイルが全面に出ている作品で、何度聴いても色褪せません。
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Chestnut Road & Navel / Split (7")
¥1,300
SOLD OUT
フランス・トゥールーズのChestnut Roadと名古屋のNavelによるメロディックスプリット。リリースはイギリスのBrassneck Recordsから。Chestnut Roadはミドルテンポのなんとも言えない哀愁が漂う、JAWBOXなどを彷彿とさせる粘り気のある エモーショナルなギターが印象的な"Black Corridor"とサッドなメロディに胸を抉られるHooton 3 CarなどのUKメロディックのフレーバー溢れる"Prison"を収録。Navelは冒頭のギターのマイナーコードだけでその後のサッドでドラマチックな曲展開を明確に想像させる“Dying”。ミドルテンポに美しさすら感じるギターワークが光る"End of The Line"。UKメロディックよりもUKメロディックなソングライティングに痺れあがります。
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CHESTNUT ROAD & NEW ALASKA / Split (7")
¥1,200
SOLD OUT
フランスのメロディックバンドCHESTNUT ROADとイギリスのポストハードコアバンドNEW ALASKAが2013年にBrassneck RecordstとSpeedowax Records からリリースしたスプリットEP。サッドな泣きのグッドメロディとギターワーク。バンド名の期待を全く裏切らないbroccoli直系と言えるUKメロディックサウンドのCHESTNUT ROAD。対するNEW ALASKAは緊張感あるリフと疾走感を併せ持つRevolution Summer影響下のポストハードコアサウンド。捻くれた展開からガンガンにギターをかき鳴らしていく爆発力に痺れます。
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No Action & Amid The Old Wounds / split (7")
¥1,200
オーストラリアのメロディック/オルタナティブバンドNo ActionとドイツのアコースティックフォークAmid The Old Woundsによるスプリット7"。Rufen Publishings、Strictly No Capital Letters、Time as a Colorなど8レーベルによる共同リリース。 No Actionは肩の力が抜けた演奏と決してドラマチック過ぎない、ふと日常に感じるようなメランコリックな哀愁が静かに沁み入るメロディが散りばめられている2曲を収録。ローファイと言ってしまうとチープですが、ソングライティングとサウンドプロダクション両方に隙間を持ったバンドです。そこから漏れ出てくるのは飾らない珠玉のメロディ。かつての80'sから90'sへの過渡期に存在していたボヤけた豊かさがそこにはあり、彼らはリヴァイバルという意識ではなくあくまで自然にそれを体現してくれているように思えます。Dinosaur Jr.、Jawbreaker、Pavementといったメロディック、エモ、オルタナティブロックというジャンルの垣根こそあれ、根底に共通して存在する感覚を持ち続けているサウンドだと思います。 元Wishes on a Plane、現Duct HeartsのボーカリストDanielのソロプロジェクトAmid The Old Wounds。これまで2枚の7"やYou Could Be a Copとのスプリット12"でも聴かせてくれた哀しくも優しい哀愁が響く、フォーキーなアコースティックサウンド。すぐそばで鳴っているかのような生々しいギターの一音一音が刺さり、全てを包み込んでくれる透明感と力強さがあるDanielのボーカルと混じり合うことで優しく溶けていくようです。エモを超えた先にある普遍的で儚い美しさに溢れた2曲。 https://theresnoaction.bandcamp.com/album/split-with-amid-the-old-wounds
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MEIAN / 遠ざかる (CD)
¥1,320
岩手の激情ハードコアが2023年にリリースした4曲入りEP。本作と同時にEPをリリースしたcold winterと共にNorthern Sadness Productionより。神経質そうに絡み合う各楽器のアンサンブル、悲しく響き渡る絶叫、ヒリヒリとした緊張感と言いしれぬ感情が伝わってくる激情ハードコア。エクストリームやバカテクではない、ある意味地に足のついているピュアな激情をやっているなと感じさせてくれるサウンドです。ヨーロッパのバンドにあるようなシャープでメランコリックなメロディアスさがある質感が出ていて、Daitro、Mihai Edrischのような2000年代のヨーロッパの激情に近い音を出していると思います。個人的に"Velocity I"の中盤からのバースト後の枯れたパートが凄く好きで曇った寒空の空気がもろに出ています。スポークンワードの危ういバランスもありつつ全体としては繊細かつ強固にまとめられたハイクオリティな楽曲が収録された作品となっています。 https://northernsadnessproductions.bandcamp.com/album/-
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cold winter / 『人間といえば?』『愚か!』『ですが…』 (CD)
¥1,320
2022年結成の岩手のハードコアバンドの1st EPを本リリースを機にメンバーにより立ち上げられたNorthern Sadness Productionがリリース。ダウンチューニングしたヘヴィなリフ、ツーバス、サッドなアルペジオ、寒々とした抒情性と哀愁が乗るメタリックハードコア。90'sのニュースクールハードコア直径というよりはそれらをバックグラウンドにしつつメタルのキャッチーさをより現代的にスタイリッシュに昇華させているという印象です。ただ、かなり抒情的なハードコアでもあり、(自分は世代なので)More Than Lifeがサウンドの近いバンドとして一番に思い浮かびましたが、モッシュパートやシンガロングみたいな分かり易い部分は意外となくて、曲のコードの組み立て方なんかからサッドでキャッチーという部分を際立たせているんだなと感じました。コードワークにエッヂが効いてます。また、ギターワークに関していうと結構エモっぽいなとも思っていて、チューニングこそ下げていますが90'sのDeep ElmリリースのThe Appleseed CastやPlanes Mistaken For Starsのエモに通じる部分があるのかなと、かなり勝手に想像しています。タフガイ、激情、エモと文脈もありつつ、どれにも回収されない北国のハードコア。 https://wearecoldwinter.bandcamp.com/album/-
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Christie Front Drive / st (LP)
¥3,200
SOLD OUT
コロラドのエモバンドの1994年に当時Freewillからリリースされた6曲入りEPを2022年にDark Operativeが再びリイシュー。繊細で無骨、乾いた音が一瞬で広大なアメリカ中西部の夕暮れにつれていってくれる、現代に再現不可能なエモのオーパーツ。 言葉少なげなボーカルとひたすらにドラマチックな楽曲が共にゆっくりと進んでいき、悲しげなアルペジオから熱をおびてバーストしていく。歌わないパートこそがエモーショナルで心を揺さぶる、エモとしての核を担っているように思えます。MineralやJimmy Eat Worldなどと共に並べて語られることも多いですが同時代の90'sのエモバンドと比較してもあまりこのバランスはいないんじゃないでしょうか。強いて言えばBoys Lifeをポストハードコアやギターロックとしてやっているようなサウンド。繰り返しされるどこか不穏で悲しいリフレイン、特に"Pipe"のアウトロは強烈な寂寥感を感じさせられます。そして今作の中では疾走感のある"Dirt"で締め括られる様は映画のエンドロールのよう。今作の6曲が完璧なバランスで収まっている物語であり、誰しも持つ欠落や喪失に美しく語りかけてくるようなエモのマスターピース。
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RITES OF SPRING / RITES OF SPRING (LP)
¥2,800
SOLD OUT
DISCHORDより1985年にリリースした唯一のアルバム。リプレス盤。元Faith、後のone last wish、FUGAZIなどのメンバーで構成されたD.Cのポストハードコアバンド。暴力的な激しさのアメリカンハードコアに煌めきと彩りを与えた革新的サウンド。軽く・速かった当時のハードコアのリズムを抑え内、から湧き上がるようなエネルギーに変える。メロディアスなコード進行とボーカルから感じるパッションに高揚する。ハードコアも議論の余地なくそうなのだがそれまでと全く異質なサウンドで心を掻き乱す彼らの音楽性は途方もなくエモーショナルだ。内省さだけで完結しない、エネルギー全開のエモーショナルに否が応でも燃え上がります。Embrace等と共にRevolution Summerの口火を切り、全世界に伝播した、ハードコアとしてもエモとしてもその源流を解き明かす重要すぎる作品です。
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JAWBREAKER / 24 HOUR REVENGE THERAPY (LP)
¥3,300
SOLD OUT
1994年にTupelo Records、Communion Label、Rough Trade Records GmbHよりリリースされていた彼らの永遠のマスターピースと言える3rdアルバムをBlackballがリイシューした2022年リプレス盤。Blakeのしゃがれたボーカルとシンプルなディストーションギター、テクニカルでブリブリのChrisのベースと歌うように叩くAdamのドラムが作り出すキャッチーでどこか乾いた寂寥感があるサウンドはいつ聴いても完璧なバランス。グランジ方向へ進んだヘヴィで荒々しい2ndアルバムとロック・ポップスとしても円熟味を迎える4thとの間、パンクの持つパワフルなエネルギーとどこを切り取っても珠玉のメロディが溢れる圧倒的ソングライティングがパンクとして最も良い形で表れた作品ではないでしょうか。「私はボートになって泳ぎ方を知りたい」という一発でBlakeの詩の世界に引き込まれるThe Boat Dreams From the Hillからアルバムは始まり、MAXIMUM ROCK 'N' ROLLの評価にシニカルな怒りを込めたBoxcar、ツアー中に声が出なくなり病院での緊急治療の情景とそこからの再生をつづったOutpatient、「僕は君とブルックリンで撮った写真をまだ持っているよ」という衝撃的なストレートさで(おそらく)過去の恋愛について歌ったDo You Still Hate Meと今作も歌詞は親しみやすくもユニークで情景鮮やかです。レコーディングはSTEVE ALBINI(ただし、公式にはALBINIの猫であるFLUSがクレジットされています)。何度盤を回しても色褪せない、ジャンルや時代を飛び越えて残り続ける作品だと思います。 アルバムと6曲の追加曲のダウンロードコード付きです。
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The CORPSE & The Shrikes / Split ( cassette)
¥1,000
SOLD OUT
The shrikesは先日センセーショナルなデビューを果たした正統派EMOメロディックパンクバンド。メンバー様々なバックグラウンドから織りなす、経験豊富でありながらピュアといった逆説的バンドで恐らく自虐カルトに留まらない全世界へ解き放つ全方位型アンサーメロディックバンド。 かたやthe corpseは大分の3ピースガレージメロディックバンド。このスプリット収録2曲は爽やかなポップンロールでこれが絶妙に小気味良い。いぶし銀。冥利に尽きるばかりか新たな出会いとして音楽の奥深さを再認識させていただいた。このジャンルに当方が明るくない点が申し訳ないのだが、ネオモッズにはないメロディック目線でのガレージは非常に業が深い。一曲はheatwaveが元ネタな気もしますがスーツで決め込むタイプのアプローチとは畑違いで、ファッションパンクへのアンチテーゼも含めてとにかくガレージの哀愁漂うキラーチューン。 互いにない部分、音楽性をリスペクトし合うことで相乗されたメロディライン。普遍的でありながら違和感なく現代に解き放たれる。いわばNo ideaの中期計画を担うナンバリングのような。もちろん最たる賛辞の意を込めて。 text crucifive ten DLコード付きです https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/the-corpse-the-shrikes-split-2
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Wet Machines / I've Got Nothing For This World (cassette)
¥1,000
SOLD OUT
"静と動、コントラストの美しさ" 華やかでド派手な1stとはうってかわり、2ndは徳島のヤシの木から滴る雨の雫のような趣。どこか人々の感情を揺らすような気品、気高さ。それは火酒を舐めながら読み耽る純文学のように淡く切ない。 憶測を駆り立てるのはやはりグラムやサイケデリック、サザンロックやソフトロックの土臭さ。戸惑いを隠せないまま衝撃は連鎖し続ける。酔狂なまでに堕落して憔悴する日々の中、強烈な個性の集合知が育まれた。その先にアダルトかつコンテンポラリーに満ち溢れた没入世界への扉が開かれる。加えてSladeのようなキーボードとユニゾンギターがひたすら哀愁を醸し出す。あくまで孤高のスタイルを貫き通した。 パンクの音楽性を敢えて抜くっていうのが彼等ならではのパンクアティトュードで事実説得力しかない楽曲群。変わっているようで何も変わっていないオルタナティブチェンジ。そういったかまし方。充実感。神は細部に宿ると改めて認識した。 text crucifive ten DL code付きです https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/ive-got-nothing-for-this-world-2
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alvin / 継続 (CD)
¥2,000
仙台のポストハードコアバンドが2023年3月にリリースした1stアルバム。ゆっくりと張り詰めた緊張感、バーストする熱量とその後の美しさが漂う倦怠感、シンプルな演奏からつくり出される余白がイマジネーションを与えてくれるポストハードコア。ジリジリと燻り燃えていくような不穏で気怠げ、ふとエモーショナルが牙を剥いてくる楽曲はHooverからJune of 44、シカゴ音響派まで連なるバンド群のサウンドを想起させます。"消耗"の蠢くベースラインとブチギレ感はThe Crownhate Ruin辺りのサウンドに見事にアジャストしています。いわゆる「分かりやすさ」からは距離をとった彼らのこのアルバムは、難解さや曲の長さ、収録曲数にも表れているように現在のトレンド的なものに逆行しているんですが、この形でしか表現できないものや伝わらないカッコ良さがあるんだなと再認識させられました。"惰性"の陰鬱で冗長な展開からのクライマックスのギターが鳴り響くまでのドラマチックな流れは特に素晴らしく感じます。聴くのがイージーな音楽だけなんてとてもつまらない。日々の葛藤や怒り、諦め、そこから浮かび上がってくる哀愁。大きな物語ではない日常の感情が歌詞にもサウンドにも変な仰々しさ抜きでナチュラルに出ている、今しか作り出せない作品だと思います。
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CAREER WOMAN & LETNIY / SPLIT (cassette)
¥1,738
アメリカと東京のインディロックバンド同士によるスプリットテープ。活動を再開したPOWER ELEPHANTよりリリース。CAREER WOMANはMelody名義で曲をリリースしていたのも記憶に新しいですが、よりそのソングライティングに磨きがかかったインディサウンド。フォークやパンク、オルタナなどのバックグラウンドを現行のU.Sインディとしてしっかり落とし込んだ楽曲、そこに透き通るようなボーカルが広がっていく質感はSnail MailやJulien Bakerが出てきた時に近いかなと思ったんですが"Balcony"や"Static / Traffic"のフォーキーで淡く切ないメロディはサンフランシスコのfuvkと通じると思う要素もあったり。この路線を突き進めてくれると個人的に嬉しいです。今後のサウンドの変化も非常に楽しみな3曲を収録しています。 LETNIYはポップでファズが効いて甘いメロディが堪らないインディ・パワーポップ。U.Sの90'sのギターロックなどの影響を強く感じさせつつもあくまで現行のモダンな音という感じで、特に"Hot Gimmick"はSupercrushなどの現行パワーポップ・ギターロックを好きな人に是非聴いて欲しいなと思いました。3曲ともバラエティに富んだ楽曲を収録しているんですが邦ロックフレーバー漂うところなどはHomecomingsやShe Saidにある親しみ深さ、スッと耳に入ってくる、いつまでたってもふと思い出すようなメロディラインを持っていて素晴らしいです。
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Ewoks / ep2 (7")
¥1,980
東京のインディーロックバンドが2023年にLIKE A FOOL RECORDSよりリリースした2nd EP。 木漏れ日のような爽やかさが伸びやかに広がっていく、多幸感あふれるインディーロック。肩の力をときほぐしてくれるような優しげなボーカルとどこか大味でありつつも完全に腑に落ちる楽曲のソングライティングは日本人離れした説得力があります。 個人的に爽快感と同時に到来する一抹の切ないメロディはPinegroveを初めて聴いた時にも感じたインディーロックの奥底でぼんやりとあるエモやメロディックの遺伝子があるのかなと。ラフな質感とどこかカントリーやフォークなどを感じさせる牧歌的なリズムはU.Sインディーミュージックのリアルな息吹を感じると共にModern Baseballあたりの10年代のインディーエモをも思い出させてくれます。 このジャケの通りの瑞々しく暖かな魅力が詰まった作品となっています。
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WETNAP / gnarled (cassette)
¥1,650
2018年結成の東京の3ピースパンクバンドが2022年にDEBAUCH MOODよりリリースした1stアルバムをカセットテープでリリース。ひたすらにうるさく悲しい、どこを切り取っても胸をえぐられる。間違いなく待ち望んでいたグッドミュージックです。圧倒的熱量を持って極限まで削り、無骨に形作られた楽曲と決して媚びない美しいメロディは私たちのものであると確信させられます。メロディックともレボリューションサマー影響下のポストハードコアとも形容できる、そしてどちらでもないハードコア、メロディック、エモ、オルタナと全てが地続きだったあの頃の危うく得体の知れない空気感が瑞々しく再び現在につくられています。Dinosaur Jr.の"You're Living All Over Me"やJAWBREAKERの“Bivouac"などにある、ジャンルを形容できるようでできない「何か」を強く感じつつ、One Last WishやRites of SpringなどのDischord群、その他80'sから90's問わず全米各地の地下で蠢いていたSquirrel BaitやNew Sweet Breathといったメロディックパンクなど、誰しもが自分のフェイバリットに思いを馳せてしまう多様なバックグラウンドがより彼らの形容し難い音楽性に拍車をかけているように思います。ハードコアからエモやメロディックへ試行錯誤しながら変遷していった過渡期をリアルタイムで聴かせられているような感覚は唯一無二。また、今作は全曲一発録りでライブで放出されるマグマのようなパッションと冷たい緊張感がそもまま詰め込まれており、どこまでもリアルで生々しいです。アルバム名である“gnarled“は節くれだった、ゴツゴツしたというような意味があるようで、今作の楽曲はザラつき曲がりくねった美学が体現されたパンクアルバムだと思います。
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BUSY WEATHER / st (LP)
¥2,500
ノースキャロライナ州アッシュビルのメロディックパンクバンドが2022年にDead Broke RekerdsとAnxious And Angryよりリリースした初12“。荒々しくシンプルなグッドメロディの応酬に否が応でも熱くさせられる全7曲。久々に待ってました感のある楽曲はラフさと王道のコード進行、そしてとびきりのキャッチーなメロディに彩られた楽曲で10年代オリンピアのローカルメロディックや最良の時代のイーストベイポップパンクなどの要素を色濃く感じさせる内容となっています。本当にHOOKY(RVIVRのEricaやLattermanのMattが2007年頃やっていたこちらも最高のメロディックバンド)ぽいなと思っていたらどうやら元メンバーがいるようです。ドラムのハイハットの刻み方やシンプルなパワーコード、単音の入れ方などはイーストベイポップパンクのニュアンスでcrimpshrineからCleaveland Bound Death Sentenceなどまで思い起こされます。10年代半ば位から良いメロディックバンドがなかなかいないなと思っていましたがこれぞアメリカのメロディックというのを思い出させてくれる作品です。
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HOLY SHIT! / Had A Couple More Good Songs (CD)
¥1,100
ウィスコンシン州ミルウォーキーのハードコアバンドが本年3月の日本ツアーに併せて2009年以降のリリース音源から最新7インチ “Used Punk”収録曲までの78曲完全収録したコンプリートCDをSnuffy Smilesがリリース。速く短くストレンジでレイジングなこれぞアメリカンハードコアなサウンドを作り続けている彼ら。全曲ほぼ1分未満という曲の短さの中を爆速で走り抜けつつも捻くれた一筋縄では決していかないフレーズや展開はBlack FlagやDie Kreuzenといっあ80'sのSSTやTouch And Goのハードコアの息吹を感じさせてくれます。3/13からジャパンツアーが始まりますのでアンダーグラウンドを破壊的に駆け抜ける彼らのライブを是非。
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dimber / Always Up to You (LP)
¥2,700
SOLD OUT
ロサンゼルスのパンクバンドが2022年にDead Broke Rekerdsよりリリースした1stアルバム。きらきらと眩しいようなポップなメロディからポジティブなエネルギーが流れ込んでくるガレージパンク。カラッとしたラフさと泥臭さを感じる楽曲はサウンドにアメリカの広大さと空気感を内包したようなサウンドでFuture VirginsやBasement Benderなどのチャタヌーガパンクとも繋がっているような印象です。音源の質感を含めての人間が演奏しているものを聴かされているという温度を感じられる音楽はやはり良いものです。フレッシュでありつつもどこかノスタルジーが漂う雰囲気は90年代後半に一瞬タイムスリップするような懐かしさ。FastbacksやThe Muffsなどの現在「洋楽」という括りで語られるようなバンドにあるバラエティ豊かなポップネスも感じさせます。アルバムを締め括る"Better Off Alone"のポップなメロディが優しくも力強く背中を押してくれる。ダウンビートな人たちのためのアップビートな音楽。 https://dimber.bandcamp.com/album/always-up-2-u
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raika / hopeEP (CD)
¥1,000
SOLD OUT
東京の激情・ポストハードコアバンドが2023年リリースした3曲入りEP。一筋縄で行かないフレーズと冷たいザラザラとした音像、冷静さとパッションの間にある硬質な緊張感が一気に熱を帯びる様はモダンさを感じさせる音作りながらも楽曲としては近年のskramzやエモバイオレンスとは違うサウンドで、Nine Days WonderやFour Hundred Yearsなどといったありし日の激情ハードコアをフラッシュバックさせてくれます。性急なエクストリームな展開に持っていかないことによって彼らの楽曲の中にある確かなポストハードコアの遺伝子が独特の静と動のコントラストとして浮かび上がっています。ダークでハードなパートはありつつもマッチョなハードコアの要素を感じさせてないのですが、"花火"の00:36〜からのあまりギターを歪ませずYou and I的な凶暴なリフをサラリと弾いていたりする部分にも個人的にとてもセンスを感じます。日本語詩で剥き出しの激情がバーストする様は聴き終わった後にどこか儚さが残ります。
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Falling Forward / Let These Days Pass: The Complete Anthology 1991-1995 (LP)
¥3,300
ケンタッキー州ルイビルで結成されたハードコアバンドが1991年から1995年の間にDoghouse、Initial Recordsなどからリリースした全音源をまとめた編集盤をTemporary Residence Limitedがリリース。オリジナルマスターテープから修復・リマスターされた本作は、貴重な未発表写真、チラシ、歌詞を含む20ページのフルカラー・ブックレットが付属しています。 燃えあがるエモーショナルときらめくメロディが眩しい極上のエモーティヴハードコア。Turning Point以降のメタリックかつ独特の抒情性とグルーヴを持つエモーショナルなハードコアであり、そこに歌い上げるキャッチーと言い切って良いメロディ入ってくることでつくられる独特の楽曲は90年代前半のハードコアからは逸脱したスタイルです。Turning Pointが"Its Always Darkest...Before The Dawn"でやったハードコアの持つエモーショナルな要素を浮立たせた音楽性をよりドラマチックな方向に押し進めたサウンドであり、アメリカンハードコアがレボリューションサマーでやったようにユースクルーサイドのバンドがハードコアの次の形を模索したのがこの形なのかなと勝手に推察しています。"Sire"のクリーントーンでのエモーショナルアルペジオを入れてくるお洒落さだけでも他のエモーティヴハードコアバンド群から頭2つ、3つ抜けていることが分かる、この手のバンドの中でも結構別格的なバンドだと思っています。立体感のある縦ノリのグルーヴに切なさを感じさせるメロディが合わさる瞬間はRevelation系エモが既に完成しているような気もしますし、この音楽性の先にElliottへと繋がるハードコアからエモへの橋渡しをしたという意味ではSplit Lipと並びハードコアとエモの歴史を紐解く上でも非常に重要なバンドなのではなでしょうか。
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Karate / st (LP)
¥3,200
1993年結成のマサチューセッツ・ボストンのロック・ポストハードコアバンドが1995年にリリースした1stアルバムをNumero Groupがリイシュー。少ない音数と気怠げなリズム、淡白なボーカルとその間で変幻自在にうねるベース。終始得体の知れない緊張感が漂う彼らにしか作れなかった不穏でサッドなグルーヴはドラマチックな展開も大げさな叫びもいらないと気付かされる極上の寂寥感。Dischordの音響派に流れていくHoover周辺のバンドやUnwoundなどのポストハードコアの影響が色濃く出ており、そこにDusterなどのスロウコアの要素とジャズからの影響という部分でより捉え所のない音楽性になっています。曲の中にある余白の使い方が彼らは素晴らしくて90年代半ばのパンクやハードコア、またはグランジの爆音での攻撃性に対してスローなリズムと静寂を用いて対抗していたのかなと勝手に思っています。曲は長くて良いし、共感したいだけのメロディもいらない。今こそ彼らの魅力に再度耳を傾けるべきな静かなエネルギー渦巻く作品。
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Wet Machines / Republic Wellness (cassette)
¥1,000
徳島のWet Machinesの4曲入りEPが福岡のkültti kasettiよりリリース。your pest band、what-a-night's、silverwigs、messといった徳島パンク・メロディックのオールスターともいえる盤石のメンバー構成から繰り出される珠玉のグッドミュージック。パンクのパワフルさは勿論、ガレージのザラザラ感やパワーポップの甘さ、グラムロックの妖しさ、泣きのハードロックギターが最高の形で結びついています。爽快さと哀愁、熱くありながらも時折クラクラするようなサイケ要素のあるボーカルもめちゃくちゃハマっていて不意打ちを食らったような衝撃と高揚感を覚えます。80'sミュージックへの再挑戦ともいえる音楽性は現行のSheer MagやRomeroなどといったバンドともシンパシーを覚える、かつてのオーバーグラウンドミュージックの持っていた多様性と深み、時代も場所も超えて聴き継がれていくような普遍性を持った音楽だと思います。ロックやパンクの奥深いところにある土臭いアメリカンミュージックの匂いをはっきりと感じとることができる空気感を徳島という土地から見事に作り上げている快作。過去作品も含めて是非体感してください。 https://kulttikasetti.bandcamp.com/album/republic-wellness
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Zone Infinie / Dommages (cassette)
¥1,400
SOLD OUT
フランス・ビルールバンヌのパンクバンドが2022年にリリースした10曲入りテープ。本作は2021年にリリースされたEP"Dégats"と2022年にリリースされたEP"Atomisés"を収録した内容となっています。骨太でCamera Silens を思わせる印象的なベースラインやLeatherfaceを思わせるサッドなギター、ハードコアのエネルギッシュさやポストパンクのコールドな部分などパンクやハードコアのより多角的な要素が詰めこまれた音楽性。現行のフランスのモダンパンクとはまた少し違ったプリミティブな魅力に溢れていますが“Parti does ombres”は聴けばパンクが好きなら全員納得の曲じゃないでしょうか。フランス語の歌詞の為、意味を理解できているか怪しいですが、彼らの歌詞は、社会的で生々しい側面を持ち、高級住宅地化の犠牲となり周辺に追いやられた「何者でもない人々」の経験を、喧嘩や飲酒といった決まり文句とはかけ離れた形で表現しています。彼らの作品のジャケットが無機質な建物や街、瓦礫といったものになっているのもリヨンの外れにあるビルールバンヌというフランスの中心地から離れた街にある現実とリンクさせているのかなと思います。ブレストしかり、中心じゃないところからカッコ良いパンクが生まれてくるのはめちゃくちゃ正しいことだと思わせてくれる内容です。
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Tsarev / Self-Title (cassette)
¥1,200
フランス・ブレストのパンクバンドが2020年にリリースした1st EP。Dans Le Videからテープでのリリース。今フランスで最も熱いと言っても良いブレスト仕込みのモダンOi/Punk。ド派手な展開はないが沸々と湧き上がるような熱さがあるいぶし銀のパンクサウンド。ストイックな8ビートを刻むリズム隊と切り裂くギター、拳を上げるグッドメロディ。Syndrome81をはじめLITOVSKやsecteur pavéなど良質なパンクバンドを生み出し続けているブレストという街に恥じない新たなニューカマーと言って良いでしょう。
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