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The Arrival Note / Vol. 2 (CT)
¥1,650
SOLD OUT
フロリダのエモバンドが2022年にリリースした2nd EP。リリースはSunday Drive Recordsより。エモの繊細なメロディとハードコアのダイナミズムが調和した、懐かしくも瑞々しいサウンド。1st EP時よりも楽曲の方向性もより明確になっているように思えます。フロリダらしいともいえるメリハリが有りエッヂのの利いたサウンドプロダクションはFurther Seems Forever辺りのバンドも想起させられますし、ボーカルの伸びやかで哀愁ある雰囲気はChamberlainの渋さもあると思います。既に貫禄漂う内容です。
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the arrival note / the arrival note EP (cassette )
¥1,400
SOLD OUT
結成間もないフロリダのエモバンドが2022年にリリースした4曲入りEP。Sunday Drive Recordsから。90年代のダイナミズム溢れるハードコア影響下のエモからDeep Elm系の美エモまで影響が見えるサウンド。Texas is the ReasonからBenton Fallsなどが思い浮かびましたが、この作品収録の4曲は曲毎に影響を受けている90‘sエモのタイプを意識的に分けているように思います。個人的に"Tranjectory"はsplit lip/初期chamberlainを感じる瞬間があって燃えたぎります。
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Generation / Satellites and Suns (7")
¥1,750
SOLD OUT
マンチェスターのポストハードコアバンドの2024年リリースの3曲入りEP。Sunday Drive Recordsより。10年代にハードコア、ユースクルーというジャンルを聴いていた人には馴染みのある名前であるInsist、Standpoint、Reflectといったバンドのメンバーにより2019年結成。しっかりハードコアをやっていた人たちがやる"その後の音楽"という、ポストハードコアを奏でるにあたっての大きなフックがありつつ、肝心のサウンドはレボリューションサマー、ディスコーダントとして素晴らしい塩梅。鮮やかなメロディとポジティブなパワーに溢れていて、一聴しただけでニヤけてしまうようなツボの抑え具合。One Last Wish、7 secondsなどのリスペクトを強く感じつつ、何より近年のpraiseと同じ質感を今やっているというのもめちゃくちゃ熱いなと思います。
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Slow Fire Pistol / Radiant (CT)
¥1,650
SOLD OUT
アトランタの激情ハードコアバンドがSecret Voiceより2023年にリリースした3曲入りEP。Foundation、Dead in the Dirt、Criminal Instinct、PDCなどの現メンバーと元メンバーといったハードコアバンドな面子で構成されています。メランコリックな旋律とあくまでハードコアとして鳴らされるscreamoであり、サッドで凶暴さに満ち溢れています。The Assistant、You and IからCity of Caterpillarなどまでを彷彿とさせる、静と動がが入り混じりカオティックに躍動していくサウンド。
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Feverchild / Feverchild EP (7”)
¥1,850
ベルギーのエモバンドが2021年にカセットでリリースしていた5曲入りEPを7“でリリース。Sunday Drive Recordsより。1曲目の"stargazing"を聴いた瞬間にここ10年の90's emoの亡霊を一蹴してしまうような目の覚めるサウンドに驚かされます。厚い曇り空を思わせる不穏な曲と重く気怠げなリズム隊、その中できらめく美しい繊細なギター、心臓をわしづかみにされるような悲しみを叫ぶボーカル。これをずっと待っていたと思わせてくれる完璧なバランスではないでしょうか。 メンバーがそれぞれメタリックハードコアバンドに所属しているためか、重厚な彼らのグルーヴはby a threadやShiftなどハードコアの影響が色濃いエモバンドを想起させます。またメンバーも影響を公言しているSunny Day Real Estateの血が脈々と流れているのを感じる内容であり、エモがリアルタイムであった90年代から20年以上経った現在に、リユニオンではないバンドがSDRE直系ともいえるサウンドをつくりだしているのは感動を覚えます。継続的にテープやデジタルで新曲をリリースし続けているのでアルバムなんかもそろそろあるのかなと期待しつつ、インディロック要素やシューゲーザー要素は全くいらないので今のまま突き進んで欲しいと勝手に願っています。
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ACADEMY FIGHT SONG / LIFETHINK (CD)
¥1,800
福岡のポストハードコア・オルタナティブバンドの2024年リリースの2ndアルバム。今作もリリースはkultti kasettiより。コンピレーションやDANCEBEACHとのsplit 7"に続いての今年を包括させるタイミングでリリースされた今作。前アルバムがテープリリースの内容+新曲という形だったので個人的にこれがある意味1stだと捉えています。ライブで絶え間なく演奏され、そのたびにリビルドされてきた強靭さを感じさせる楽曲たちは、メンバーの内側に色濃く沁みついている80's・90'sのDischord、SST、ebullition、札幌といったアンダーグラウンドミュージックのソウルが具現化したようです。Drive Like Jehu、Hot Snakesといったのサンディエゴへのリスペクトもしっかり忘れていない。 感情を直で叩いてくるようなスタイル全開の狂ったドラム、ポストハードコアマナーとヒリヒリ感にに溢れた突き刺すようなベース、轟音かつどこか暖かなギターの作り出すアンサンブル。そこに、ある種ポップスでも十分通用させると思わせてくれる圧倒的なうたごころに揺らされ続けるような感覚。激しく、複雑で熱く優しい、自分たちの日常の延長上にある音楽として素晴らしい内容になっていると思います。この音源でもライブでも是非体感してください。
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Academy Fight Song / Early Days (CD)
¥1,500
SOLD OUT
RUMTAG、タイガンなど様々なバンドでで活動しているeiji morodomiとStrange Over The Sun、Centerhitsなどで活動していたgivegiveとkabacにより2021年に福岡にて結成。2022-2023でリリースされ完売していた3本のカセットテープをまとめ新曲を追加したCDがKültti kasettiよりリリース。巨大な音像のギター、緊張感とうねりを生み出すベース、動物的と言って良いドラムが全てを躍動させ、刺すようなボーカルと沁み入るボーカルが対になり作り出す圧倒的な存在感。ハードコアやポストハードコアを通過した上でのギターロック、オルタナティブロック。D.Cの実験性からサンディエゴの狂った質感、いくらでも難解になるところをHusker Duの歌ごころが熱さと哀愁の境地へ連れて行ってくれます。また、エッジの聴いたリフと曲として普遍的な良さを持つ部分が両立しているのはJAWBOX、Burning AirlineでありJ. Robbinsの遺伝子も感じるところです。合間に挟まれるゆったりとした「KANATA」「NANSEI」は暖かな印象でポップスとして通用するようなキャッチーで柔らかなメロディを自然に歌っていています。凝り固まった肩肘を一気に解きほぐしてくれるような普遍的な良さに溢れ、少しスケールの大きさを感じさせながらもあくまでAcademy Fight Songの曲。ここに彼らのソングライティングの真髄があるように思えます。パンクとハードコア、ポストハードコア、ポストパンク、グランジ、80年代にあったぼんやりとあったはずのオルタナティブを今、新たに作り始めている彼らのこの1年が余すことなく詰まった作品です。
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The Shrikes / E.P. (7")
¥1,500
2022年結成、福岡メロディックパンク。 FFO:90's〜Late 00'sメロディック https://theshrikes.bandcamp.com/album/e-p
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NO TIME / NO TIME DISCOGRAPHY 2013-2022 (CD)
¥1,980
10月にジャパンツアーを行い、大きな反響を呼んだペンシルベニア州ピッツバーグのOi! PUNK/HARDCOREバンドのリリースしたSIX FEET UNDERからの1st 7"、1st LP "You'll get yours"の他、これまでコンピやプロモテープのみでの収録だった代表曲"Degenerate"、そして、公式音源としては初収録となる初期Agnostic front、BLITZのカバーを含む全20曲収録した編集盤。ジャパンツアーを企画したROAR DOWN THE ROAD RECORDSよりリリース。 「そもそも"スキンヘッズ"っていうよりはハードコアパンクなんで、自分達は。なんか文句あるすか」核心をついてくれたピッツバーグのバンドには、尊敬の念を抱くばかりだ。3コードに全てを注ぎ込むセンス。シンプルなハードヒッティングと人懐っこいメロディ。ステイトメントにもなりうる誠実な歌詞。ただそれだけでスタイルを確立させる。究極に難しい事だと思う。好きな音楽やカルチャーをぶっ込めるジャンルとして、ハードコアとOi!を選択し表現する。トレンディなハードコアとは一線を画し、彼らは間違いなく芯を食っている。いつまでも色褪せない音楽であり、改めて襟を正そうと思った。まさに現代に轟くClassicだ。 text by crucifive ten(dryacid) https://notimepgh.bandcamp.com/album/s-t-ep https://notimepgh.bandcamp.com/album/youll-get-yours-lp
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amid the old wounds - almost lost (CD)
¥2,200
label info 00年代よりドイツで wishes on a plane、duct heats 等のエモバンドで活動してきたシンガーDaniel Beckerのソロプロジェクト、amid the old woundsが始まった2020~2022年の間にリリースされた EP、スプリットをコンパイルした初期ディスコグラフィー盤。 必要最小限のリズムとメロディをギターが奏で、その上を指でなぞる様に繊細で神経質な歌が歩いていく。エモバンドを経ての美しく寂しげなメロディがひたすらに胸を打ちます。 コロナ禍でスタートしたこのプロジェクトは多くのミュージシャン同様、ロックダウンで自宅に籠らざるをえなくなり自らの表現に向き合う中、やがて弾き語りという原初的なスタイルの発露へとたどり着く。火の灯った暖炉を見つめながらゆっくりと語りかけるように歌われる後悔と内省、傷付きと赦し。 本人による手作りジャケットの美しい装丁も含めた静謐な響きを手に取って欲しいです。 日本販売分にはデモ2曲を収録したCD-R付属。
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Undermark / 5 songs st (CD)
¥1,200
SOLD OUT
2024年、Soul Ameria Recordsがリリースする名古屋のハードコアバンドの5曲入りEP。Post Marked Stamps #1 にて90's節たっぷりのエモーティヴハードコアを聴かせてくれていましたが、今作はそこから激情ハードコアの色合いが強くなっている印象です。全体としての音質がクリアでスタイリッシュに感じてモダンなサウンドなんですが、メロディアスでメランコリックなアルペジオと硬質なリズムが絡み合ってる質感はFuneral Dinnerなんかの2000年半ばのバンドぽかったり、コード進行とボーカルはちょっとStonehenge周辺のフレンチエモーティヴぽかったり、要所に挟まれるメタリックネチネチなリフはSplit LipやShoulderを彷彿とさせたりと血肉となったハードコア、エモのルーツが混ざり合っているんだなと感じました。"This Place"のラスト30秒のベースラインとアルペジオに全部詰まっていてめちゃくちゃ痺れます。
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WELLSAID / REGRETOPIA (LP)
¥3,680
香港のオルタナティブロックバンドが2024年にメンバーのレーベルであるUN TOMORROW、AIRHEAD RECORDSよりリリースした3rdアルバム。ザラザラとした質感から生まれるどことない不安定さ、その中で表現される楽曲はキャッチーでありながらも漠然とした寂寥感に溢れたサウンド。作品毎に音楽性を変化させてきていましたが、今作では元々あったトゥインクルエモの要素はなくなり、ポストハードコアやオルタナティヴロックの源流からの影響が色濃くなっています。シンプルになりつつより幅が広がっている印象で、枯れた質感はKarateやSlint、オルタティヴでポップなアプローチはBuilt to spillなどといったバンドが思い浮かびました。A面3曲目"The Abattoir"は個人的に特に気に入っていてレボリューションサマー彷彿のリフとボーカルを主軸にしつつギターソロがあったり最後の激情チックな締め方までが上手くまとまっていて、面白くてしっかりカッコ良い。この作品内にある多様な要素が凝縮された一曲かなと思います。ラストの"Ein"のキャッチーなコーラスのままのフェードアウトはエモもポストハードコアも突き抜けていく感じが気持ち良く爽快。90'sから現在までにある雑多性をオルタナティヴなロックとして昇華している作品になっています。 https://sweatyandcramped.bandcamp.com/album/regretopia
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DEATHRO / HIGHVVAY ・WRONGWAY (7")
¥1,430
神奈川・県央ナンバーワンロックボーカリストDEATHROの2024年リリースの7"ニューシングル。レーベルはBlackholeよりリリース。デビューより一貫して貫いているBOØWYや氷室京介をルーツとするようなジャパニーズスタイルのビートロックサウンド。突き抜けるようなギターから始まり、疾走感・爽快感抜群のビートとメロディの“HIGHVVAY“をA面に、B面には妖しい疾走感と“120%のフェイクでもいいぜ 心に嘘は無いから”という歌詞の一節に個人的に音楽への愛を感じて痺れる“WRONGWAY”を収録。ジャケもキュート!
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apöpa,Ayato,CLASSROOM,デュビア80000cc / HOWL COMPILATION 1 (CD)
¥1,650
熊本のグッドブックストアmychairbooksがリリースする4way splitアルバム。apöpa、Ayato、CLASSROOM、デュビア80000ccの新録曲を2曲ずつ収録しています。郡山、山口、宮崎、熊本と活動している街もジャンルも違う4組ですが、根底には同じ実験的でボーダーレスなエネルギーが渦巻いているのを感じるメンツとなっていると思います。 作品のタイトルはアレン・ギンズバーグの詩集『HOWL』から。 1950年前後のアメリカでギンズバーグ、ケルアックなどが中心的な存在となって台頭したビート・ジェネレーションは、非人間的なシステムに満ち溢れた競争社会に抵抗するカウンター・カルチャーでした。 リリースに合わせて各収録バンド/アーティストのインタビューも公開されていきますので、そちらも合わせてお楽しみください。 HOWL インタビュー↓ https://howl2024.com/ HOWL COMPILATION 1 試聴↓ https://soundcloud.com/howl-77107611/albums
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Mt. Oriander & Amid The Old Wounds / Split (7”)
¥1,300
Empire! Empire!のKeith LatinenのソロプロジェクトMT. ORIANDERとDuct Hearts、Wishes On A PlaneのDaniel BeckerがやっているシンガーソングライタープロジェクトAmid The Old Woundsによるスプリット7インチ。リリースは9レーベルによる共同リリース(Time As A Color、Sncl、Shove Records、Friendly Otter、Civic Duty、New Knee Records、Rufen Publishings、Slow Down Records、Count Your Lucky Stars)。DLコード付き。 MT. ORIANDERは美しいアルペジオから始まり、ゆっくりとエモーショナルに熱を帯びていく長いイントロ、メランコリックな旋律と対をなすような暖かな音像、Keith Latinenの蒼く内省的なメロディ、そのどれもが切なく胸を打つサウンドになっています。Empire!Empire!の延長線上にあるなと思いつつ、この曲の全然歌が始まらない感じとか含めChristie Front Drive味を感じたりしました。7分超えの曲ですが少しずつストーリーを繋いでいくような、派手では無いが私達それぞれに寄り添ってくれるようなドラマチックさがある1曲です。Amid The Old Woundsは去年のNo Actionとのスプリット7"に続く音源。憂いを帯びたサッドでフォーキーなアコースティックサウンド。透明感のあるアコースティックギターで奏でられる音の一つ一つとDaniel Beckerの出すメロディ、言葉の一つ一つが力強く私達に飛んでくる。悲しくて繊細なんだけどその中に希望のようなものをイメージさせられます。シンプルが故に力強く美しい2曲を収録。 https://timeasacolor.bandcamp.com/album/time-94-mt-oriander-amid-the-old-wounds-split
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Winstones / Let Me Find Out (7")
¥1,650
東京のガレージ・ソウルバンドの2枚同時リリース作品。東京のBLACK HOLEよりリリース。メンバーはそれぞれThe Titans / Teengenerate / Firestarter / Suspicious Beasts / Three Minute Movieなどで活躍。それだけでも魅力的なのに、近年ゲストメンバーに鰐やマグナトーンズ等で活躍するSax. Ko2RockとThe Dropsおよびソロでも精力的な動きを見せているKey.Ayukoを迎え6人体制に。豪華な楽器隊と圧巻のボーカルが作り出すブルージーでソウルフルな世界観。雰囲気たっぷりの贅沢なアンサンブル。キメが細かくジューシーなサウンドがそのまま詰まったような内容となっており、これこそレコードで是非聴くべきサウンドなのかなと思います。A面には今作は初のオリジナルナンバーとなる"Let Me Find Out"を収録。キング・オブ・ラテン・ソウル」ことJoe Bataanのカヴァーを収録しています。リソグラフ印刷のジャケの質感も最高に渋いです。 ※2枚同時購入してくれた方のみ、ボーナストラックをつけた6曲入りのダウンロードコードをお渡ししています。 https://blackholekuroiana.bandcamp.com/track/let-me-find-out-2
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Winstones / Green Wood,Mississippi (7")
¥1,650
東京のガレージ・ソウルバンドの2枚同時リリース作品。東京のBLACK HOLEよりリリース。メンバーはそれぞれThe Titans / Teengenerate / Firestarter / Suspicious Beasts / Three Minute Movieなどで活躍。それだけでも魅力的なのに、近年ゲストメンバーに鰐やマグナトーンズ等で活躍するSax. Ko2RockとThe Dropsおよびソロでも精力的な動きを見せているKey.Ayukoを迎え6人体制に。豪華な楽器隊と圧巻のボーカルが作り出すブルージーでソウルフルな世界観。雰囲気たっぷりの贅沢なアンサンブル。キメが細かくジューシーなサウンドがそのまま詰まったような内容となっており、これこそレコードで是非聴くべきサウンドなのかなと思います。A面にはThe Beatlesにも影響を与えたロックミュージシャンの始祖の1人Little Richard、B面には一発屋と言われつつもローカルをサポートし愛されたR&BシンガーRobert Parker、Fat Possumからのリリースで近年評価を高めるメンフィスが産んだレジェンドDon Bryantのカヴァーを収録。リソグラフ印刷のジャケの質感も最高に渋いです。 ※2枚同時購入してくれた方のみ、ボーナストラックをつけた6曲入りのダウンロードコードをお渡ししています。 https://blackholekuroiana.bandcamp.com/track/greenwood-mississippi-2
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Narrow Head / Japan Tour 3 CD Set (3CD)
¥3,300
SOLD OUT
テキサス・ヒューストンのシューゲイザー/ヘヴィオルタナティブロックバンドの2024年ジャパンツアーの際にリリースされた3枚組ディスコグラフィー。これまでの3枚のアルバムとライブ音源、スプリット収録音源、リミックス音源までも収録しBLACK HOLEがリリース。低い重心から繰り出される重厚なリフと煙の中から響いてくるような淡いメロディ。気怠く、どこか悲しみを帯びたサウンドはHumやFarといったヘヴィエモの系譜、中後期のDeftonesを思い起こさせます。個人的に初期citizenあたりのRun For Coverの流れが未だあるのが熱い。ドラムの飛んでくるようなバシバシ感をはじめ、サウンドの影にはメンバーのバックグラウンドとしてパンクやハードコアの部分がしっかりと感じられて聴いていてダレずにずっと心地良いです。今年のアルバムなんかはメロディがより明確になりスマパンぽく、太いサウンドとの対比がとても美しい。Narrow Headをこれから聴くにあたってこれ以上ない内容かつめちゃくちゃお得だと思うので是非手に取ってみてください。
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Gensenkan / 7 Songs (CD)
¥2,200
東京のハードコアバンドがリリースした1stアルバム。リリースはNorthern Sadness Productionsより。全編に不穏な緊張感が張り詰め、内省的なエモーショナルが爆発するハードコア。楽器によりつくられるメランコリックなメロディは抒情的。荒く、太いヘヴィネスの要素が強くなり、前作までのskramz/激情サウンドとは別種のプリミティブな質感へ変貌していて今作はハードコアの部分によりフォーカスしたサウンドなのだと感じさせられます。音圧は上がりつつも粗いサウンドプロダクションなのもそこを狙っているのかなと。叙情的なフレーズはネオクラストだったり2000年後半の叙情系のハードコアが思い浮かんだり、もちろんリズムやボーカルの乗せ方にはこれまでのskramz/激情の要素もあり、ハードコアの多面的な部分を内包した作品となっていると思います。 https://gensenkan.bandcamp.com/album/7-songs
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NO TIME / Suffer No Fool (CD)
¥2,000
NO TIME / Suffer No Fool (CD) ペンシルバニア州ピッツバーグのパンクバンドの2023年にTKO、Mendeku Diskakからリリースされていた2ndアルバムを2024年10月に行われるジャパンツアーに向けて主催のROAR DOWN THE ROAD RECORDSが日本盤としてCDでリリース。対訳付き。 骨太でタイト、キャッチーでバーニングしまくりのパンクサウンド。Oi! Punkのルーツとハードコアのパワフルさを併せ持つNegative Approach、Slapshotを想起させるAmerican Oi!マナーに則りつつも、不意に入るキラリと眩しいフレーズ、ロックンロール全開のギターは破壊力抜群。メンバーはAC/DCやSLADE、KISSをフェイバリットなバンドに挙げており、ダイナミズムやキャッチーさがしっかりと楽曲に練り込まれています。硬いグルーヴと熱量たっぷりのボーカルにメロディアスなギターサウンドが加わることで華やかに燃え上がる14曲。現行のTHE CHISELやMESSといったパンクサウンドが好きな人も是非聴いて、ツアーに足を運んでみて下さい!
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DANCEBEACH & ACADEMY FIGHT SONG / Split (7")
¥1,430
名古屋のポストハードコアバンドDANCEBEACHと福岡のオルタナティヴ・ポストハードコアバンドACADEMY FIGHT SONGによるそれぞれ渾身のスタイルを1曲ずつ詰め込んだsplit 7"。LongSlopeRecordsより2024年リリース。 名古屋のDANCEBEACHはSSTのバンドにあるような地下でうごめく不穏なエネルギーと実験性、そこから作り出される緊張がエモーショナルな質感として現れた一曲になっています。BLACK FLACとDAG NASTYが混じり合ったようなギターのフレーズと低く強靭にビルドアップしてくるリズム隊のバランスは秀逸。持ち味のストレンジなフックはありつつも本質はストレートな燃える一曲になっています。 ACADEMY FIGHT SONGは80'sから00"s、D.C、サンディエゴ、北海道まで多角的に網羅し、そこから不要なものを削りとったようなサウンド。今作収録曲は特にそこからメロディと歌ごころにフォーカスしたものになっていて、疾走感がありつつ哀愁に溢れザラつきながらも暖かい。Dinosaur Jr.もJAWBREAKERも脳裏には浮かぶけどやっていなかった領域を現在の彼らのフィルターで作り上げています。
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nervous light of sunday / 自己放棄 abnegation (7")
¥1,650
東京・大森のハードコアバンドによる2024年、4曲入りEP。バンドメンバーによるレーベルINSTILL RECORDSよりリリース。壮絶という言葉がしっくりくる尖りまくったカオティックニュースクールサウンド。芸術的と言っていい切れ味抜群のリフ、ヘヴィかつリズミカルなビート、不穏さと緊張感を一気に高める不協和音、絶妙のタイミングで入ってくるハーモニクス。様々な要素がぎっちりと2分前後の曲に詰め込まれた様はカオスでありながら、そこから全体としてドラマチックなストーリー性もしっかりと感じることができる楽曲になっています。へばりつくようなグルーヴィさ、メタリックなリフが生み出すミリタントなタフさはMorning againやTurmoilなどの90'sニュースクールハードコアの様式と美学を教えててくれているよう。また、ボーカルの声質的にもYou and IやThe Assistantといったカオティックな激情ハードコアの要素があると思っていて、ある種の繊細さを内包した凶暴さがエモーショナルな部分を引き立てています。膨大なルーツと向き合い、より純度が高まった1枚だと思います。
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PRAISE / COMING UP FOR AIR (7")
¥1,650
SOLD OUT
アメリカのハードコアバンドのRevelation Recordsより2024年にリリースした3曲入りEP。眩しいまでのポジティブなエネルギーに溢れたポストハードコアサウンド。彼らの作品の中でも屈指の名盤と言ってよい前作"All In a Dream“から続く音楽性であり、初期のユースクルーサウンドから比べると7 Secondsなどの80'sのアメリカンハードコアやDischordのバンドサウンドへかなり寄っていっているように思えます。ハードコアのルーツは崩さず今作はそこからソングライティング、サウンドプロダクションとしても柔らかく包み込むような質感に。"Chasing Colors"の後半のメロディにフォーカスしたコーラスワークなんかは何となくTrustyぽいなと思わされたり、あくまでも自然に、円熟しているからこそできる新しいアプローチをやっています。今作はオリジナルドラマーがDaniel Fangから代わっていますがSlow Fire PistolのBlake Hallが叩いているというのも熱い。新たな風が吹き込んできたような気持ちの良いモダン・レボリューションサマーといった内容。
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Iron chic / THE CONSTANT ONE (LP)
¥4,000
SOLD OUT
ニューヨークのパンクバンドが2013年にBridge Nine Recordsよりリリースした2ndアルバム。6thプレス盤となります。汗と熱気、極上のメロディが醸成されたメロディックパンクサウンド。各楽器とボーカルが作り出す彩りあるメロディが太く重なり、それがクリアに響く音像は暖かく優しい。シンプルでパワフルな部分とギターのエモよろしくなフレーズのコントラストもよりサウンドに奥深さを与えていて見事です。Latterman、Get Bent、Small Arms Dealerといった東海岸メロディックのメンバーが集まったという期待は2ndアルバムでも裏切られず、それらのバンドをより成熟させていった印象です。若者には出せない哀愁と熱量。Iron Chicのフォロワーバンドも多くいた中、オリジナルの貫禄を見せつけてくれた10年代メロディックサウンドの最終形態なのではないでようか。今作には同時期に活動していた、こちらもベストメロディックパンクバンドRVIVRのボーカルEricaがゲストボーカルで参加しているというのも心躍ります。汗と熱気が溢れるベースメントショウがそのまま包み込まれたようで、リリースされてからの10年以上の月日に全く左右されないクラシックと言って良い作品だと思います。
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